真の自己に出会う旅・・・気づきと感謝の日々

真の自己に出会う旅・・・気づきと感謝の日々

ヨグマタのサマディ


人の心は人工的な美しさをつくり、それは魅力的に美しく輝いて見えます。美しい家、美しい服、装飾品、美しい庭などがそうです。しかし、ヒマラヤの美しさは、目や心で見る美しさではありません。内側から喜びを湧き上がらせる美しさです。すべては自然で、真理なのです。心は驚くのみで、その美しさをコピーできません。それは侵すことのできない純粋な美しさであり、私はその美しさとヒマラヤの聖者、シッダーマスターたちに見守られて修行をしました。

そして、心を完全に自由にする修行は最高のものであり、途中でこれを投げ出すことはできないと感じたのです。どんなに体が疲れていても、どんなにうまくいかずイライラしていても、ただただ修行を行いました。人生の最高地に到達するために修行を続けたのでした。

そしてついに、日本における長年の修行で得たものが何であるか知ることができました。私はずっとサマディの入り口にいたのです。日本における修行は、そのときに至るためのものだと知りました。体と心と感覚のすべてがバランスが取れ、自然になりました。ヒマラヤの秘法の修行を行い、体の覚醒、心の覚醒を行い、アウェアネス、覚醒を行いました。

さらにすべてが消えていきました。私の今まで歩んできたこと、成しえたことも、すべてをそぎ落とし、深くサマディに没入していきました。体は死を超え、呼吸もありません。心の気づきを超え、そしてすべての感覚を超えました。そこには何の恐れもありません。何の距離もなく、東も西も南も北もなく、すべての空間が開かれました。過去と未来が消え、永遠の今にいます。

私は時と空間を超え、開かれた宇宙を見ました。昼と夜が一緒です。生と死が一緒に起きています。私は自分を見ました。数え切れないほどの生と死を繰り返したのです。宇宙はとても小さく、惑星も小さく、すべてを見ることができました。宗教のマスターがあちらこちらに座っています。偉大な人々がいます。そこに私も一緒にいます。多くの太陽があり、月がありました。

そして、永遠に続くような静寂はしかし突然に消えて、私は私自身となり、静寂は破られ、目覚めたのです。四日間が過ぎていました。終わった後、四日間もの間サマディに没入していたのですが、それはわずか何分間かの出来事のように感じました。目覚めて見渡しますと、まわりにはすべてが落とされた真理の目に、より真理に輝く本当の美しいヒマラヤの山々があります。私が座っている前に、ピンダリーグレイシャ、氷河の雪があり、川の向こうには土の平原という意味のマートリヤという平原が広がっています。私は母なる石窟に座っていました。

私は今までこの世界にいませんでした。サマディに没入し、ついに悟り、エンライトメントを得たのです。美しいピンダリーの川が目の前を流れています。ヒマラヤからのプレゼントを与えられ、私に真のサマディが起きたのでした。そのサマディをヒマラヤは見ていたのです。私のサマディはヒマラヤに記憶されたのです。

ヨグマタ著書「シッダーマスターが示す 悟りへの道」より


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