話は台湾ポップから脱線して、私の好きなバンドである「U2」について書きます。世間では、進化しつづけるアイリッシュスーパーロックバンドといわれいます。結成当初から同じメンバーでとおしており、1970年代終わりから活動をはじめ、1986年の「The JOSHA TREE」で大ブレイクして、一躍その名をとどろかせました。その後も精力的な活動を展開しており、ワールドライブツアーでは、世界何十カ国数十都市を回っており、全世界の人々から支持されています。私も1993年「ZOO TV TOUR」にいって、「Dirty Day」の光の演出に驚き、映像と音楽の融合のステージに興奮し、1998年popツアーでのbonoのマッスルスタイルに笑い、すごく楽しい時間を過ごしました。 彼らにどうして、そこまで惹かれるのかというと、彼らの姿勢にあるといえます。自らに忠実で、常に新しいスタイルを見出そうと努力しており、オーディエンスの期待に振り回され、単調な音楽になることなく、うまくかわし、新たなものを模索している。つまり、常に進化しており、現状から脱皮しようと格闘し成功を収めているのである。音楽的にも実験的な試みをなしており、新しいものを創ろうとしているその姿勢に憧れるし、尊敬しているのです。社会的にも、北アイルランドでの紛争や南アフリカの人種差別、アメリカの問題なども取り上げたり、社会になんらかのアクションを起こしている。自分達に何ができるのか?ということを常に念頭におき、行動を起こしている。そんな姿に憧れるのです。 「人間の価値は、何をしたかではなく、何をなそうとしたかにある」とよくいわれます。この言葉を思い起こしたとき、彼らが輝いて見えるのです。私の好きな曲は、全部の曲が好きですが、どれか1つと言われたら、「ZOOROPA」にある「stay」ですね。最近の「all that you can't leave behind」も、肩の力が抜けたって感じで、とても聴きやすく、いいアルバムで大好きな1枚です!
ここで余談ですが、U2を育んだアイルランドという国の歴史を宗教対立という面から解説している文章があったので、抜粋します。 (THE U2 FILE 以下抜粋) ************** アイルランドには紀元前5世紀頃からケルト系民族が居住し、自然崇拝的なドルイド教を信仰していたが、西暦432年に聖パトリックによって伝えられたカトリックに改修した。その後12世紀に英国により征服され、16世紀に英国国教会がローマのカトリック教会から分離した結果、アイルランドにおけるカトリック教徒弾圧が厳しさを増し、プロテスタントとカトリック抗争が続いた。1800年の連合法で英国に併合されていたアイルランドは、1922年の英国・アイルランド条約で北アイルランド6州(アルスター)を除いた26州が自治領となった。その後1937年12月に憲法を制定し、英連邦内の共和国として独立し、1949年4月に正式に英連邦から脱退した。