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2014年09月16日
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カテゴリ: 宝塚
9月15日、花組公演『エリザベート』を観てきました。

チケット難で大変でした‥。でもエリザベートという演目や明日海さんのお披露目ということを抜きにしても、他にも観たい理由が色々あり‥。苦心しましたが観ることができて本当に良かったです。素晴らしかった!

エリザベートは東宝ミュージカルで何度も観ていますが、宝塚の舞台で観るのは初めてでした。過去のビデオを観ただけだったので、宝塚的な演出も面白かったです。私は東宝版のエグい演出も好きですが、やっぱり宝塚はどこを切っても美しい‥‥。

人間離れした美しさの黄泉の帝王、明日海さんのトート閣下。
しかし観る前からある程度予想していましたが、
繊細で人間的で、そして予想以上に、とても内向的なトートでした。
見た目の華やかさでついつい忘れてしまうけれど、
この方の芸風はとても実直で、悪く言えば地味。
繊細な感情があっても、それを大きな舞台で映える
動きで魅せることは苦手な人かと思います。
なのでトートの動きも、周りを圧倒させるような雰囲気があるものではなく、ただひたむきにエリザベートを求めているトート、という印象でした。それは私が思うトート像とは違うものの、面白かったです。エリザベートに拒絶されて、出て行って!と部屋から締め出されたトートがガックリうなだれた様子は可愛くて笑ってしまいました。
黄泉の帝王!には見えなかった一方、歌には圧倒されました。元々上手いけれど、特別上手いって程ではない‥と思っていましたが、良かった!音響も良かったですが、低音がガンガン響いて、私が好きな「最後のダンス」も「ミルク」の最後の歌い上げも感動しました。期待以上で嬉しかったです。

全体的に歌えるメンバーを揃えているので、耳に優しくて、みっちゃん(北翔海莉さん)のフランツのプロポーズの歌と、同じ旋律の「夜のボート」は耳に心地良すぎて、気がつくと涙が溢れてきました。
そして、どうしても観たかっただいもん(望海風斗さん)のルキーニ。圧倒的な安定感で、声が良くて、狂言回しとしての役割を逸脱する訳ではなく、でもアドリブはしっかり遊んでいて、もう文句の付けようが無い‥大好きです。
キッチュのアドリブは、ルルルーと鼻歌を歌いながら登場した所で期待した客席がざわざわしているのを見て、「何もしてないのに笑うんだ?」と嬉しそうに言っていたのが可愛かったです。あとは敬老の日だったので「若い姉ちゃんも良いけど、年を重ねた姉ちゃんも良いよねー」的な事を言うとりました(うろ覚え)
これで花組を離れる望海さん。まだまだ花で観たかったのですが、仕方が無い‥。どこまでも追いかけます。。

歌と言えば、決して歌手ではないタイトルロールの蘭ちゃん。
配役が発表された時の唯一の不安事項だったのですが、「努力は人を裏切らない」という地元の予備校のスローガンが頭に浮かぶほどには歌えていました。難曲の「私だけに」を歌い切ったところで親戚気分で涙ぐむほど(笑)
でも「私だけに」で全てを使い果たしたのか、その後はあれ?というのが多々ありましたが‥。

トートが人間的で内気な青年の様だったので、孤独なエリザベートと似た者同士に思えて、だから惹かれるんだなと見えたのが私には新しい『エリザベート』でした。
でもこれを観ると、真咲さんだったらどんな風に演じるかな‥とついつい考えてしまうのが、ずっと大役の役替わりを見比べてきた癖で‥。観てみたいです。また全然違うはずなんだな!


これで卒業の蘭ちゃんについて少し。
私は彼女が好きです。
歌は‥だし、台詞はだいたい一度は噛むし、演じたい姿に身体がついていっていないようなチグハグな感じがしていたので、女優と思ったことはありません。
でも「宝塚の娘役」としては最高のアイコンだと思っています。とにかく可憐だし、どんなに色っぽくしても決して生々しくなく。そして素晴らしい柔軟性。彼女のダンスが大好きでした。特に無機質な人形の様に踊っているのが好きだったかな。蘭寿さんのさよならショーでも踊った、愛の花の場面も忘れられないです。

主要メンバー以外では、長い休演から復帰した、大好きな花野じゅりあさん。もう私は彼女の笑顔を見ているだけで幸せです。エリザベートの母親のルドヴィカを演じていて、正直そんな脇役?と思いましたが、天真爛漫な可愛いお母さんで、とても見ていて幸せでした。この役作り面白い。短い場面でも強い印象が残りました。

同じく新鮮だったのが、姉のヘレネを演じていた華耀きらりさん。あんなに気弱そうにおどおどしてるヘレネを初めて観ました。正直あそこまでだと花嫁修行は本当に完璧なのか?と疑ってしまいますが、あれだと妹に負けるというのがしっくりきますし、可愛かったです。

ルドルフは役替わりで柚香光さんでした。軍服が似合って綺麗だった‥。
私は宝塚「歌劇」なんだから歌えないと!としょっちゅう思っていますが、これだけ美しかったらもう何でも良いわーと思いました。そして、上手くはないものの、聴きづらくも無かったです。これからが楽しみ。

これで退団の桜一花さんのゾフィーは、淡々と落ち着いているイメージで、バランスが良かったと思います。変に老けこませてないのは好みでした。

長くなってきたので、この辺で。
チケットさえあれば何回も観たい講演ですが、やっぱり『エリザベート』は全体的に暗いので、観るのも思い出すのも体力使います‥。





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最終更新日  2014年09月17日 01時48分12秒
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