KINTYRE’S   DIARY~旧館

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過去の日記より~温泉編

過去の日記より~温泉編

2003・9・17 温泉めぐりは国内旅行のテーマ
自分にとって温泉巡りは国内旅行の最大のテーマである。例え日帰りでも宿泊でも麻薬みたいなものである。

現在は322ヶ所だけど今のところは大体一年平均30ヶ所前後で推移している。是に、宿泊が絡むと飛躍的に増える。
大体宿泊が絡むと午前午後にそれぞれ2ヶ所入浴して、更に夜には宿に泊まるから一日で5ヶ所は軽いね。これでも本腰を入れて廻っている人たちは、一日で10ヶ所以上は当たり前らしいから5ヶ所なんて幕下クラス?かな。でもそういう人は大体入浴したらそそくさと帰ってしまうのだ。それでは数は増えるが果たしてどこまで記憶と印象に残るのか疑問を持ってしまう。

今年は5月に鹿児島県まで遠征して行ったのが印象的だ。是までには無いペースで入湯しまくった。こんなに短期間で温泉に数多く入ったのは始めてであった。
それも、都会では到底味わえる事の無い温泉であったり、地図に無い温泉であったり、泉質も違ったり、野湯ありとvarietyに富んでいた。

中でも<和気湯>は快適であった。妙見温泉から少し奥に入った滝の手前にある野湯である。当然、旅館や日帰り施設があるわけではない。直ぐ前には川が流れていて至る所から熱い温泉がブクブクと湧いている。この周辺ではこういう風景は結構目にする。

ここの温泉は個人の所有物でI氏の物である。一応簡単な湯船と囲いは有るけど、正直言って丸見えである。自分もここまでワイルドな温泉は初体験だった。しかし、勇気を出して服を脱いで入湯した。

自分が入湯したときは他に誰もいなかったが、前を通る人はいた。でも、ここは最近までは囲いも無い所だったらしいので、流石に若い女性はかなり勇気がいるのでは無いかな?。
お湯は訪れた5月はほぼ適温で若干温めであるから、逆に長湯には適していた。

写真が掲載できないので感じを掴むのは難しいだろう。温泉はこの辺りの地、特有の炭酸土類泉で薄い茶褐色の温泉である。お湯は湯船のそこから直に沸いている正に厳選100%のピュアな湯です。今、問題になっている循環ではない直に湧いている温泉に浸れるのは中々無い経験です。

ここのお湯の名前の由来は、奈良時代の和気清麻呂公の名前から取ったものです。清麻呂公がその昔ここに流刑で来た時に入湯したという伝説が有るらしいです。腰を掛けた岩と言うのも湯船の直ぐ隣にあります。言わば日本最古の露天風呂の異名も持っています。
幕末の歴史愛好家には、この辺りの地が坂本竜馬夫妻が新婚旅行と自身の刀傷の治療を兼ねて来たところでもあります。ここのお湯にも入湯したそうですよ。ここ以外にも今回訪れた中にやはり竜馬夫妻が入湯した温泉があった。塩浸温泉と言ってここから少し北に行った所の、現在地区の福祉会館に成っているところでした。


辺りは民家もまばらで、この先の滝への散策コースにはなっていますがオーナーの好意で手前200メートル位の所の民家の前の場所を駐車場として無料で提供しています。こうした細かい心遣いに感謝して、綺麗に使用したいものです。こういう所で、ただだからと傍若無人な振る舞いは許されません。

妙見温泉を過ぎてから右手に小さく分岐の看板が見えるけど、うっかりすると見落としてしまう。ここからは更に道が険しく狭いので、慎重な運転と技術が要求されます。万が一対向車がやってきたらアウトです。来ない事を祈るしかありません。絶対すれ違う事は出来ません。私は、鹿児島空港でレンタカーを借りて回ったけど、車種はカローラだったからまだしも大型車だとチト厳しい。それに、運転技術が未熟な人にはお薦めできませんので、くれぐれもその覚悟で行く事。とにかく慎重に運転する事。

2003・9・20 野湯、混浴は温泉の原始の姿
混浴って探せば結構あるし、第一湯治場とかは元々混浴だから、一種の日本の文化だよ。外国人はどう思うか分からないけど、決して変なことではないしむしろ健全と言ったらオーバーかな?。水着での入浴なんてもってのほかだよ。自宅で水着ではいる人いないですよね。

でもね、最近はインターネットの普及やAVビデオの影響で性への認識が変わってきたと思う。この前もどこかの男子高校生が女性の後をつけて行き成り独り暮らしの、マンションかなにかに進入してレイプした事件。これって、この高校生がAVビデオを見て自分も出来ると思って犯行に及んだらしいね。閑話休題。

今は、各家庭にお風呂が備え付けられていて銭湯にお風呂に入りに行くことは少ないね、特に都会ではね。
そういう施設で同性や異性の裸を見る習慣て無いものね。昔はと言っても江戸時代の湯治場なんか、混浴が普通だよ。そうして性に大らかな時代が日本にもあったのだ。

混浴風呂に行けば異性の若い裸が拝める等との考えで温泉に行くのは考え物だな。別に否定はしないけど自分も少しは助平根性があるからね...(^^)。実際何度か混浴は体験しているけど若い女性達との混浴は余り無いな。こういう場ではむしろ男性の方が、浴場を覗いて女性が一杯入っていたら緊張するね。女性の方が妙に堂々と見えるのは何故かな。

野湯とかになれば当然男女別の更衣室何って無いから、恥じらいは棄てて純粋に混浴の温泉を楽しむ事だね。女性に一言言いたいのは、TVの旅番組などで女優さんがバス・タオルを巻いて入浴するシーン。必ず出てきますよね視聴率稼ぎに。でも、これっておかしくない?。だって皆さん自宅のお風呂では裸でしょ。見られるから嫌だからって理由になりませんよ。温泉場によっては看板に水着やタオル禁止を掲げているところも多いですね。是は、実はタオルに含まれている化学繊維などの成分がタオルを浴槽に入れると、浴槽に流れ出てしまうと折角の温泉の効き目が減少するのが本当の理由なんです。

勿論、衛生上の理由もありますよ。よくおじさん方がタオルをジャブンと湯船の中につけて、顔をこすって湯船の上で搾っている人がいる。言語道断です、貴方の自宅のお風呂ではありませんよ。

野湯って関東地区には少ないけど、有名なのは草津の少し離れた所にある<尻焼温泉>が有名かな。川の中から温泉が湧いているので有名だけど、ここは、水着の人も多いね。入湯できるのは暖かいシーズンとダムの放流が無いときだけです。はっきり行って周囲からは丸見えでプールより広いから慣れない人にはどうかな?。
混浴は、温泉を楽しむ原点みたいなものだけど本当に純粋な邪心の無い気持ちで楽しむ事。最近の人達はマナーや公共心に欠けているから、是非、ルールを守って今後の人の為にも混浴を堪能しましょう。

2003・10・30 東京都内にも温泉銭湯はあるよ
日本には極端な話温泉は何処でもその気になれば出る。
第一47都道府県で温泉が出ていない場所(都道府県単位で)は一箇所も無い。という事は国民は何処でもその気になれば温泉の恵みを享受出来るのだ。世界一の温泉大国といっても過言ではない。海外にも例えばハンガリーやアイスランドも、そこかしこで温泉が湧き利用されているが、日本とはその利用方法が基本的に違う。

自分が住む首都東京でさえ昔から23区内には温泉銭湯が存在する。中には細々と湧出していたものの枯渇した所や、後継者の問題で廃業してしまった温泉銭湯も少なくありません。
ところが最近のボーリング技術の向上で今では温泉採掘ラッシュで今年になってからでも、東京ドームや豊島園やお台場にも日帰り温泉施設が誕生している。そしてこれらは地下1,500メートル以上掘ってボーリングにより湧出する40℃前後の源泉温度がある優良な温泉だ。そしてまだまだ新規開発中の温泉も都内にはあるから楽しみだ。そうなんです今渋谷の駅の近くでも採掘しています。どんな温泉になるのか楽しみです。

関東地区以外に在住の人からすれば23区内で温泉が出る何てうそ臭いと思うでしょう。でも温泉って何も火山性のだけでは無いんですよ。23区内のは主にかつて東京湾だった所が永年に渡る地殻変動等で地中奥深く封じ込められた、海水が地熱で温められて温泉となって湧き出たものです。黒湯と呼ばれる真っ黒な温泉はこれらに植物性のものが含められて物で、源泉は16~20度以内の冷泉を加熱して浴用に利用している。正真正銘の天然温泉で23区内の大田区や川崎市や横浜市に多く見られる。湯は首から下が入浴中は全く見えないほど真っ黒で最初はギョッとするだろう。でも入っているうちに馴れてくるから感覚とは不思議なものだ。

我々の日常生活で温泉は今や年齢に関係なく欠かせない物になっている。その温泉の特長を充分理解して自分の健康増進に役に立てながらこれからも生活して行きたい。

2003・10・31 温泉銭湯入湯の記録
都内には街の中で細々と営業している温泉銭湯がある。
例えば浅草観音温泉、麻布十番温泉、鷹番の湯、蒲田黒湯温泉などなど挙げればまだ多い。これらの温泉は厳密には源泉温度が15℃~20℃の間のものが大部分だ。温泉法によれば源泉で25℃以上あれば温泉と認められる。温度以外では指定された成分と量のなかの一つでも基準値に達していれば例え25℃以下でも温泉と認められる。

よく温泉に入っているとオジサン達がここのは沸かしで温度が低いから温泉じゃないと言っている人もいます。しかしそれは違います。但し、温泉法によって成分や効能を記した表は必ず目立つ所に掲示する様に定められている。ところがこれらの温泉銭湯ではこの分析表を表示していない所も多い。これが問題なのだ。この表を掲示していないが為に温泉だと思っていない人もいるのではないかな?。元の表を掲示しているところは流石に少ないが写しを掲示したり、手書きの看板にして掲示している所は多いので必ず捜して欲しい。

是非、温泉に入る場合はフロントや玄関や更衣室等を注意深く探して欲しい。そこには、この温泉のカルテと言える成分の化学的な表示と効能が記されている。特に、この効能は体に良い部分と悪影響を及ぼす事が記しているから必ず目を通す習慣を付けた方が良い。万が一是に目を通さないで入った場合に体に悪い変化が及ぶ事もある。敏感な肌の人や胃腸が弱い人は必ず見るクセを付けて損はしない。特に飲泉に関しては最近は保健所がうるさいので、中々許可されない。安易に飲むのは控えた方が良い。

温泉とは何も必ず体に効くとは限らない。その使い方次第で効能を発揮するので必ず目を通す事。今後はこの効能について書いてみる。

~温泉銭湯訪問記~

1999/9/20(MON.)
1. 新宿十二社天然温泉(東京都新宿区西新宿)
都庁裏手の中央公園沿いの十二社通りのビルの地下にある温泉銭湯。都心のど真ん中に温泉がある事実は意外と知られていないが、ここの湯は都内特有の黒湯だ。都内の銭湯はどこも銭湯価格で格安なのだがここでは入湯料として1,900円を支払う。銭湯と言うよりは日帰り入浴施設並の料金である。浴槽は内湯だけの造りで当然露天は無い。休憩室はあるので入浴後はノンビリとは出来る。

2003/2/09(SUN.)
2. 蒲田天然黒湯温泉・ホテル末広(東京都大田区西蒲田)
池上線蒲田駅南口のユザワヤの隣にあるビジネス・ホテル内にある浴室を銭湯としても開放している。浴槽は四角形のもので冷鉱泉の黒湯を加熱して利用している。黒湯特有の入浴中に体が見えないほどの濁りがあるものだ。

9/22(MON.)
3. 西品川温泉・宮城湯(東京都品川区西品川2丁目)
都内にある温泉銭湯はその大部分が黒湯と呼ばれる重曹泉だけど、ここはそれに属さない透明の温泉だ。住宅地の一角にある銭湯でここには珍しく日替わりで露天風呂の利用が出来る。露天と言っても囲いが高いから辺りを見渡す事は出来ないけど、代わりに新幹線の高架が見える。運が良ければ新幹線が走っているのが見える。
泉質は淡い黄緑色をしていて僅かながら浮遊物もあるが臭いは無い。

10/21(TUE.)
4. 綱島温泉・東京園(神奈川県横浜市港北区)
この辺りも黒湯が湧出する地帯でかつては宿泊施設も立ち並んでいた所だった。1948年を境にここは日帰り専用施設となった。16:00~は銭湯価格の390円で入湯出来るしそれ以前でも一時間以内の入浴だと差額の料金(本来は800円)を帰りに返してくれる。館内は古きよき時代のレトロなムードが漂っている。
銭湯なので当然内湯だけの浴槽でほぼ円形の浴槽に天然温泉の黒湯が加熱されて利用されている。臭いは殆どしないが黒湯特有の白い浮遊物がある。入浴中には自分の体は見ることが出来ない。
昭和のムードに浸りたい方はここはお薦め。

11/09(SUN.)
5. ゆ~シティ蒲田(東京都大田区蒲田1丁目)
大田区の蒲田周辺は都内でも一番の温泉密集地帯です。このあたりは大昔の時代に東京湾であったところだ。そのころの海水に植物性の有機物等が混じって鉱泉となって湧出している。この傾向は京浜地区の湾岸沿いの特徴だ。この銭湯は街の住宅街の中の銭湯で、建物は住宅街の道路沿いに建っているが入口や施設は2階だ。1回はコインラウンドリーだ。
入湯料の400円は券売機で券を購入して番台で渡す。温泉は先程紹介した黒湯である。内湯だけのつくりで真湯と黒湯の浴槽が両方ある。黒湯の方は大人が詰めて入浴して5人が限界で多少狭い。黒湯の透明度は5CM位で入浴中に自分の体を見ることは出来ない。黒湯の存在を知らない人には違和感があるかもね。湯温は40℃台に保たれているから極端に熱い訳ではない。

2~5の写真はトップページの中の <写真館> の『温泉の紹介』で見ることが出来ます。



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