KINTYRE’S   DIARY~旧館

KINTYRE’S DIARY~旧館

カンボジア・タイ旅行記

カンボジア・タイ旅行記/2005・9・9~2004・9・14


2005・9・9


【出発に際して】
この日記は帰国した14日から記入を開始します。
昨年は同じ9月にベトナム に行ってきて、その時はアジアに行くのは久し振りだってので今年もと思い選んだのは 『カンボジアとタイ』 だった。
基本的には 『カンボジアのアンコール遺跡群』 が主目的で、『タイ』ははっきり言えば付け足しに過ぎなかった。 バンコクは30年ほど前に両親と共に訪れて市内観光をした記憶がはっきり有る からだ。
『タイ』は昨今の アジア雑貨ブーム で、その点での興味は強いので腰をすえて行くことは近いうちにあるが今回は別だ。
『アンコール遺跡群』は私の前職である旅行会社勤務時には、 内戦終結当時でベトナム共々アジアでは取り残された観光地だった。 それでもその 当時からアンコール遺跡群には興味があった ので、10年以上の念願が叶った。

【本日の行程】(LV-発,AR-着)
09:00頃 フライトが遅いので比較的ゆっくりと起床する。出発当日がこの位の起床なのは前日が仕事の場合有りがたい。でもその分現地到着が遅れる訳だから、一体どちらが良いのか?
N'exを新宿から乗車する為に自宅は13:50分頃に出る。
18:55LV-23:25AR(実際は23:45AR) JL707(日本航空とアメリカン航空のコードシェア)にてバンコクまで。 出発準備が整ってから離陸するまで55分掛かる。 夕方の混雑する時間帯らしく管制塔からの離陸許可が出るまで延々と待たされる。深夜到着便なのでやきもきさせられた。
離陸後は特に揺れも無く順調なフライトで現地時間(日本よりマイナス2時間)23:45着。55分も遅れた割には到着は20分遅れで済んだ。
到着後は入国審査も無事に通過し荷物もスンナリと受け取り、ロビー右手でガイドのシューカモンさん(あの タイガー・ウッズに似ている 、ウッズの母はタイ出身だからね)とミート。
0:16LV-0:40AR 夜の雨のハイウェイを飛ばしあっという間にホテル着(0:40)。 疲れていたので車中ではウトウトする。 外は真っ暗で景色は分からないし眠いし...。
01:20 就寝

泊:Radisson Hotel Bangkok


2005・9・10


【さあていよいよ観光開始】
この日記は帰国した14日から記入を開始しています。昨日は到着時間も遅いフライトで、バンコクからシェムリアップまでのフライトも早朝なので睡眠時間も無いに等しい。
今日はバンコクから、アンコール観光の表玄関都市のシェムリアップまで飛行機で移動。そこからいよいよ本格的な観光の開始となる。

【本日の行程】(LV-発,AR-着)
04:00 起床。
04:45 朝食。
05:30LV-05:55AR こんな早い時間に朝食会場が空いているのか若干の不安あり。ガイドさんは大丈夫というけど、とりあえず会場に行ったら従業員はいないけど、恐る恐る中に入ると調理担当者らしき人物とホール担当者がいて食べさせてもらう。一応大丈夫のようだった。ビュッフェ形式の食事は準備は大方整っていて、私が一番乗りでその後二組ほど来た。朝食抜きの一日は辛いから、何とか食事はしっかりと済ませた。
08:00LV-08:50AR PG930(バンコク・エアウェイズ) バンコク-シェムリアップ
空港には2時間前には到着した。タイ出国税500バーツ(1バーツ=3円位)を券売機で支払う。手荷物検査後はロビーで免税店で買物が出来るがここは第2ターミナルなので、多少店は少ないが一通りの品揃えはあるがここは最終日に買うための下見程度。出発ゲートのある73番のある71-77は何故か再度手荷物検査を受ける。ここだけは地下で暗い場所だ。08:00発だが07:50分には離陸した。
09:03LV-09:40AR 空港は一応国際空港ではあるが簡単な造りのターミナルだ。査証は空港で申請すれば発給してもらえるが、私は事前取得をしていたので入国審査も簡単だった。査証の無い人たちは待たされただろうな~。
ターミナルを出たら直ぐガイドのリンさんとミート、早速遺跡観光へと向う。
向ったのはプリア・カンという12世紀後半創建の仏教遺跡。西門から東門まで歩くが、遺跡そのものは至る所が崩壊している。石造りで塀などの一部が大木の根に絡まれて更なる崩壊の恐れもありそうだ。足元もデコボコ状態の石であり歩きにくい。遺跡のレリーフのデザインを見ていると中々細かい彫刻が施されているのに気が付く。
10:35ALV-10:40AR プリア・カンよりニャック・ポアン遺跡へ。因みに遺跡の周辺は木が鬱蒼と繁っていて、駐車スペース(駐車場とは言い難いから)から入場口までは数百メーター歩く時もあれば、そこから直ぐの場合もある。このニャック・ポアンは数百メーター歩き、プリア・カン同様途中で民族音楽を奏でる一団が演奏しているシーンに出くわす。この遺跡は濠に囲まれた中央に島を表す中央祠道が円形で建っている。だが本来は濠には現在は水は無く、雨水が多少染みている程度だ。この四角形の濠の更に外側にも小さな池があるのだ。
11:20LV-11:50AR Pho Phoというシェムリアップ川を渡った先の左側にある、中華風の造りのレストランだ。ここでの料理は中華ともカンボジア料理とも言い難い食事だった。
メニューは酢豚、茄子とひき肉を和えたもの、生春巻き(キャベツで巻く)、のりとひき肉のスープ(これはマアマア)、白米、デザート替わりに出てきたのがもち米に芋をまぶして葉っぱでちまき風に巻いたもの の組み合わせ。飲み物はシンガポール産の「タイガー・ビール」($2.00)。このビールは昨年ベトナムで飲んでいたから違和感なし。
12:45LV-12:50AR 一端ホテル(シティ・アンコール・ホテル)にチェック・インして部屋で休憩する。遺跡観光は足元が悪い上に、歩く距離も比較的長いので休まないと足が持たない。
15:00LV-15:17AR アンコール・ワット観光。アンコール遺跡群の観光には、3日間で$40.00のパスを購入(ツアー代金込み)する。パスには写真が必要だが、前もって用意していたので直ぐに購入できた。アンコールと周辺の遺跡観光に共通で、チェック・ポイントと遺跡観光の都度係員に見せる。
アンコール・ワットはヒンズー教遺跡であり、周囲は濠で囲まれている。西参道から濠を渡って西塔門からまっすぐ3本からなる中央塔へと向う。経蔵を収める建物が左右にあり、その先に沐浴の池の跡がある。ここから中央塔を望む光景はやしの木が重なる感じで、もっとも写真映えする角度がここだ。
アンコール・ワット
中央塔を囲む形で回廊には見事なヒンズー教の経典や、当時の生活習慣、戦いの記録などを記録したレリーフ(石の彫刻)は見事の一言に尽きる。更に、内部に入ると第三回廊への階段は急角度で下から見るとほぼ垂直に見える恐ろしい角度だ。だがここまで来て引き下がる観光客は居ません。老若男女がこの階段に挑戦する。文字では表現しづらいが、石の階段は幅も狭くて急角度なので横向きに登るしかない。登るのも辛いが下るのもきついのだ。これはかなりのエネルギーを消耗するので汗だくになるが、登ってからの眺めを考えるとやはり登る価値はあるのだ。
17:23LV-17:27AR プノン・バケン。アンコール・ワットからは直ぐのところにある。ここでの目的は小高い丘の上にあるヒンズー教遺跡のテラスからの夕陽の美しさだ。ただここに辿り着くには車を降りてから、急角度の坂を木の根と石の間を縫って登るのでこれもかなり辛い。象タクシー?があるのだがやはり利用者は少ないようだ。テラスに着いた時には既に多くの外国人観光客で賑わっていて、皆が写真を写すのに夢中になっている。ハイライトは18時ころだろうか。この前後が一番綺麗で、18:10ころに沈む。
ここからの眺めは水田を眼下に眺めそこに太陽が沈んでいく様子は、何とも言えない神々しさを感じずには居られない。筆舌に尽くしがたい美しさを鑑賞した観光客は、急いできた坂道を下りなければならない。何しろここには街灯がないので、太陽が沈むと急に暗くなるので足元が見えない。あの木の根の坂道を真っ暗な中で歩くわけには行かないから、余韻に浸る暇もなく急いで戻るのはそうした訳が有るのだ。
18:28LV-18:40AR Koulenというレストランで食事とアプサラ・ダンスのショウ。ここは天井の高い建物で正面にステージがあり、民族舞踊のアプサラ・ダンスのショウは19:30から1時間演じられる。このショウはステージ脇で演奏する音楽にあわせて、民族風衣装を纏った男女が踊る。踊りはタイの宮廷風の踊りや、農家の収穫の様子を表したような踊りだ。食事は地元の料理を含むビュッフェ形式の食事。
20:30LV-20:35AR 食事後、ホテルへ。この頃から激しい雨に見舞われた。
22:36 就寝。

泊:City Angkor Hotel

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【COLUMN,コラム】~通貨
カンボジアの通貨は「リエル」と言います。1米ドル=4000リエルと言われています。実際に旅行者が滞在中にリエルを必要とするケースは少ないです。何故ならカンボジアは米ドルが広く流通しているので、庶民の買物以外は外国人観光客は米ドルで充分でしょう。
だがここで注意しないといけないのは、米ドルで買物をした場合「セント」単位のお釣りは米国コインではなく「リエル」で帰ってくる。地元の人も計算が面倒なのだろうか、大体が「1USD」とか「10USD」とか整数で表示されている値札が多い。
私も2泊3日のカンボジア滞在では一度も米ドルは両替しないで、そのまま通用した。リエルはお釣りできたけどそれでも枕銭用に使ったりして、困るほど残らなかった。

2005・9・11


【アンコール遺跡群の観光】
アンコール・ワットと言うとそれだけ見たいなイメージを持っている人っていませんか?シェムリアップにはアンコール・ワット以外にも、同時代の多くのヒンズー教や仏教遺跡が多く残っている。
この日はアンコール・トムと午後には郊外のロリュホス遺跡群の観光。そして早朝には神々しいまでのアンコール・ワットの日の出を堪能した。

【本日の行程】(LV-発,AR-着)
04:20 起床。
05:10LV-05:30AR 昨日の遺跡観光の疲れが完全に抜けては居ないが、この日は早朝に起床してアンコール・ワットの夜明けを鑑賞する。昨日は最後に夕陽を観たので、これで夕陽と朝陽が登るところと見ることになる。
ここでのハイライトは、アンコール・ワットの3本の塔の向こう側から徐々に明るくなる様子を遺跡越しに堪能出来る事だ。遺跡の内部には6時以降でないと入場出来ないが、この時間から入場目的で来る人はいないだろうから問題は無い。参道を通って、多くの外国人観光客が各々のベスト・ポジションを捜してこの様子をカメラや自分の瞼に焼き付けている。中でもやはり沐浴池の所から、やしの木の向こうの空が少しずつ白み始める光景は神々しささえ感じられる感動に一瞬だ。05:30に着いた頃にはまだ空は暗かったのが、06:00頃には既に空が明るくなり始めてくる。06:10には完全に夜が明けてまた熱帯の暑い一日が始まるのだ。
アンコール・ワットの夜明け
06:33LV-06:50AR ホテル着。
07:10 朝食。
08:30LV-08:50AR アンコール・トム観光。南大門で一端下車。この遺跡はほぼ正方形の形をしており、その中に様々な石像や池や彫刻が残されている。南大門からは象に乗っての見物も出来るが10USDとあってはチョッと高いかな?これに乗っている日本人も多かった。門の手前が池で橋の欄干はヒンズー教の象徴的生き物の一つの蛇の頭をかたどっている。胴体は長くて多くの人間が支えている様子が彫られているが、このスタイルは他のアンコール遺跡でも多く見られる。
09:05LV-09:08AR 南大門から再び乗車してバイヨンへ。ここは中央祠堂とそれを囲む第一、第二回廊のレリーフをまず見学する。レリーフは当時のクメール軍とチャンパ軍との戦闘の様子が主に描かれている。そうかと思えば戦闘に勝利した後の宴会の様子も描かれていて興味深くみた。第二回廊は王宮内の生活の様子が描かれているが、第一と第二共に所々色がくすんでいたり傷んでいたりしているのは残念だ。
バイヨンの中央祠堂には観世音菩薩の微笑を浮かべた石像が素晴らしい。どの像も微妙に表情が異なり見ていると何処と無くホッとさせられる。また見る角度によっても表情が替わるので、写真を撮る方としても撮り涯いがるのだ。
バイヨン周辺にも多くの遺跡があるが、菩薩の見学の次は徒歩で直ぐの所にある象のテラスへ。ここは12世紀末の創建で王が閲兵を行った王宮前のテラスだ。テラスの前には池があるが、この時は水の量は少なかった。象のテラスは三匹の象の鼻を象った形をしたテラスだ。ライ王のテラスも王宮前にあり、細かい彫刻が施された石像が印象的なテラスだ。
10:40LV-10:46AR タ・ケウ着。ここもヒンズー教遺跡で高い塔があって登れるが、今回は写真撮りだけ。
10:54LV-11:00AR タ・プローム着。ここでは遺跡が長年密林に飲み込まれていた様子がはっきりと分かる。折角の立派な遺跡も長年放逐されていた間に、成長した巨木の根が塀の上から覆いかぶさっている。見ていると今にも崩壊しそうな勢いさえ感じるが、こうした光景はここ以外でも見られた現象だ。綺麗なデバター(女神の石像)も押しつぶされかねない。内部には無残にも瓦礫と化した石が積み上げられている場所もあった。
11:39LV-12:00AR 市内に戻り昼食。今日はChaopraya Restaurantというその名の通り中華風タイ料理の店でビュッフェ形式。
12:55LV-13:00AR ホテル着。暫し部屋で休憩。朝早かったせいか多少疲れが出ていたので、ベッドで横になっていた。
15:30LV-15:55AR ここから先はロリュオス遺跡群の観光。ここはシェムリアップ市内から郊外に向ったところに位置する遺跡だ。最初に訪れたのはロレイというヒンズー教遺跡。ここは狭い道に入っていった突き当りにある。規模的には大きな遺跡ではない。祠堂が4つ残っているが損傷も激しくかなり保存状況は悪いのが残念だ。この遺跡の裏手は普通の?民家が並んでいるのはチョッと奇妙な感じがする。途中で激しい雨が降ってきたが直ぐに止んだ。
16:23LV-16:28AR 次は同じロリュオス遺跡群のプリア・コー。この遺跡もロレイ同様に9世紀後半創建のヒンズー教寺院だ。6つの祠堂が重なるように建っているので、正面から見ると3つに見える。だがここでも崩壊が進んでいるのか、中央正面の祠堂は足場を組んで修復しているようだ。更に、中央にはロープが張られていて中に入ることは出来ない。規模的にはロレイよりここらの方が大きい。
16:45LV-16:48AR ロリュオス遺跡群のバコンに到着。ここも9世紀後半に創建されたヒンズー教寺院。3箇所の中ではもっとも規模も大きく保存状況もいい部類だ。参道を通っていくと周りを環濠跡が囲っていて中央には祠堂が聳える。
17:20LV-17:45AR ANGKOR SHOPPING PLAZAで買物。店員は日本語が出来るがしつこく付き纏われるので鬱陶しいのが難点。カンボジアン・シルク、各種民芸品、宝石、お菓子類など一通り揃っている。ここでは財布、しおり、シルクの壁掛けを購入する。カンボジアの雑貨を楽しみにしていたのだが、残念ながら私の購買欲を満たせてはくれなかった。合計USD31.00
18:35LV-18:38AR SAMAPHEAPにてカンボジア料理の夕食。メニューは白身魚の蒸したもの、麺とキャベツと豚肉の炒め物、人参とカシューナッツと豚肉の炒め物、タイ風のスープ、白米、デザート(ココナッツ・ミルクに芋のような柔らかい物が入っていた)、ビール(地元のアンコール・ビール)
19:35LV-19:40AR ホテル着。
23:30 就寝。

泊:City Angkor Hotel

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【COLUMN,コラム】~遺跡観光の注意点
アンコール遺跡群を観光するにあたって幾つかの注意点がある。まず、絶対に履きなれた靴を利用すること。第二に雨で地面がぬかるんでいる所が多いので、そうした対策も充分に取ること。第三には遺跡観光の際に塔に登るケースがあるが、塔の階段は急角度なのでこれを登るにはかなりのスタミナを要する。
こうした点から考えると足が弱い人には余りお薦め出来ないが、そうした苦難を乗り越えてこの遺跡観光に是非挑戦してもらいたい。日本人観光客の中にも年輩の方々もいたし、白人観光客も頑張って急角度の階段を登っていた。登ってから眼にする光景は、やはりその時は登ってよかったと必ず思うはずです。
Let's challenge!


2005・9・12


【アンコール遺跡群の観光もこの日が最終日に】
今回の行程でシェムリアップ滞在は2泊3日と決して長くは無い。まあそれなりに効果的に周遊出来るのだが、この日はシェムリアップ滞在は夜の飛行機なのでほぼ一日利用出来る。だがそのシェムリアップ滞在最終日にして大ピンチが我が身を襲った。
【本日の行程】(LV-発,AR-着)
今朝は昨夜の夕食の何かが悪かったみたいだった。部屋に帰った直後から少しずつ腹が張ってきた。就寝も本当は旅疲れが出てきたので早めに寝る予定も出来なかった。
23:30頃に就寝するも01:50頃に一旦目が醒めたのも腹痛が原因だった。暫くトイレで悶絶して03:00頃に一旦治まったものの05:00頃に再び同じ症状が我が身を襲う。03:00頃に起きた時と同じ症状だったがその時に日本で買った市販の下痢止めを飲んだが全く効き目が無かった。結局二度その薬を服用したが改善の余地は無かった。地球の歩き方を読むと、カンボジアの下痢は薬にも順応するのでダメらしい。そうこうするうちに夜が明けてきた。
08:30ロビー集合もこれでは無理なので、ガイドのリンさんを電話で呼んでもらい事情を話し午前中一杯部屋で休みたいと伝えた。お粥をリンさんが手配し届けてくれたが多少口にしたが食欲が湧かない。
薬の服用を停めている間にやっと下痢のペースも治まりかけてきた。それでもやはり何となく腹に力が入らないし恐怖感も拭えない。
チェックアウトが正午なので目一杯休んで体力回復に努めて11:50ギリギリでホテルを出る。
11:50LV-12:00AR Bayon Restaurantへ。ここで昼食の予定なのだが、とても食事を出来る状態には無かったので温かいお茶をすすっただけで出た。
12:36LV-13:30AR バンテアイ・スレイ到着。「女の砦」の意味を持つヒンズー教寺院で10世紀半ばに創建された。ここはシェムリアップの郊外に位置する遺跡で、ここは周囲を環濠で囲まれた中に中央祠堂があるがあちこちで崩落た巨大樹木の根に遺跡が呑み込まれてて折角の遺跡も今後の保存が課題となり。北塔の一角のレリーフには、「東洋のモナ・リザ」と称される珍しく傷の少ないデバター像がここでの目玉か?表情も柔和で優しそうに微笑んでいるのが特徴だ。
14:08LV-14:38AR プレ・ループ着。ここもバンテアイ・スレイと同時期のヒンズー教寺院である。四方を塀に囲まれたピラミッド式であり、ここでも急階段を伝って上まで登ると周囲を見渡せる景色は素晴らしい。だがここから周囲を見渡していると、にわかに灰色の怪しげな雲が発生してきているのは不気味だった。見学者もバンテアイ・スレイに比べると少なく、ゆっくりと眺めることはできた。
15:00LV-15:05AR この頃から物凄い勢いのスコールに遭遇するなかをバンテアイ・クディに到着。この頃は雨の勢いが物凄く、足元もぐちゃぐちゃで歩くのも困難な状況なので残念ながら中には入らずに目の前で写真を撮るだけにする。因みにここは12世紀末創建の仏教寺院。
この遺跡の対岸には王が作った巨大な沐浴専用の池があるので、足元が悪い中歩いて麓まで行った。長方形の巨大な池であるが、周囲には全て階段が設けられている。目の前では地元民が網で魚を取っていたが、傘なんかさしていないからずぶ濡れだ。
15:20LV-15:45AR シェムリアップ市内のオールド・マーケット到着。この頃にはスコールも止んでいた。オールド・マーケットではありとあらゆる物が売られている。観光客にとってはここでお土産品を物色するのも一つの手だが、カンボジア人売り子の片言の日本語を駆使したセールストークに屈するか無視するかはその人次第だ。因みに私はここでシルクのランチョンマットを2枚で10USDを8USDで買ったが甘かったかな?その後に別の店では2枚で20USDのシルク製品を粘って12USDで買ったが果たして如何だったかな?
地元民に取ってはこのマーケットは日用品、食料などを安く調達し、またバックパッカーには安い食堂で食事を取れる場所でもあるが、味と衛生状態は保証の限りではない。
17:05LV-17:28AR シェムリアップ空港着。PG947はFLT CXLでPG943として運航されることになった。この空港の出発は最初に荷物検査を受けてから、カウンターに進んでチェックインをする。チェックイン後に出国税として25USDを支払えば、後は出国検査後に待合室で待つだけ。免税店は一箇所だけあり一通りのカンボジアの土産物と輸入タバコや酒類がある。喫茶カウンターにて軽食と飲み物がある。ここで紅茶(1.5USD)を飲んだが、ここまで今日は殆ど飲まず喰わずの状態だったので流石にお茶と言えども水分が取れてホッとした。
免税店では結局珈琲(5.5USD)を買って、喫茶コーナーでカンボジアのお菓子を2つ(3USD)買う。
19:50LV-20:40AR 定刻より15分程度遅れて飛行機は出発だが、満席状態だった。
21:18LV-21:43AR バンコク空港で初日と同じガイドのシューカモンさんとミートしホテルへ向う。
23:30 就寝。

泊:Plaza Athenee Bangkok A Royal Meridien Hotel

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【COLUMN,コラム】~カンボジア料理
カンボジア料理って結局どんな食事だったのか掴めなかった。今回のツアーで昼食と夕食で立ち寄ったレストランでは、ビュッフェ形式の所もあったので尚更だ。
自分が感じたのは、中華風の食事をアレンジしたかのようで味付けは濃いとも薄いとも言えない。敢えて言えば熱帯地方独特の味付けとでもいうのだろうが、その辺はベトナムと大筋では似ているがベトナムの方が良かった。日本人的には昼食で素麺風の食事があったので、ああいうのは抵抗無く食べることが出来る。その他ではフルーツはパイナップル、西瓜、ジャックフルーツなどが美味しかった。ビールが地元のアンコール・ビールとシンガポール産のタイガー・ビールの2種類がメインだ。アンコール・ビールは写真にも登場しているが、日本のビールの様にホップの味や香りがしないのであまり美味しいビールとは言えない。タイガー・ビールは昨年ベトナムで何度も飲んでいたが、どちらかと言えばタイガー・ビールの方は良い。
料理は冒頭に書き込みにも書いたとおり、何かが原因で激しい下痢に襲われたので要注意だ。水はミネラル・ウォーターを常時携帯して水分補給をまめにすること。
カンボジア料理

2005・9・13


【カンボジアからタイの世界遺産アユタヤ観光】
昨日は下痢の影響で終日何だかお腹に力が入らない、そして再発を恐れて憂鬱な一日でした。この日は事実上の最終日であり、バンコク郊外のアユタヤを観光する。バンコクには30年ほど前に両親に連れられて訪れたことがある。その時にはアユタヤは行っていないのと、バンコク市内の名所は見ていたので今回はアユタヤを選んだ。
アユタヤと言えば江戸時代に日本から渡った人たちが「日本人街」を形成し、山田長政を中心に発展していた場所でもある。
【本日の行程】(LV-発,AR-着)
07:45 起床。やっと最終日にしてゆっくりとした朝を過ごせた。睡眠時間も多めに取れたので、昨日の悪夢のような下痢から来る疲れも癒された。
10:00LV-11:10AR ワット・ヤイ・チャイモンコン着。ここには寝仏陀と大きな仏塔がある。仏塔は長い階段を登ると尖塔の中に入れるが、天井にはコウモリがびっしりとぶら下がっていてチョッと不気味だった。
11:55LV-12:02AR ワット・プラ・マハタート着。ここはクメール式の尖塔が特徴であるが、後に侵略してきたビルマ軍によってアユタヤは破壊された。その影響でここも完全に残っている訳ではないが、往時の様子をその規模から偲ぶことは出来る。仏頭と胴体は当時は別々に作られていたそうだが、その影響で安易に頭を解体出来ると見えて殆どの仏像の頭は切り落とされておる。だがその中でも木の根に取り込まれながら無事に残った仏頭が一つだけ有る。写真撮影時は仏頭より低い位置で屈んで撮らないと係員に注意される。
12:43LV-12:50AR Krungsri River Hotelのビュッフェ形式のレストランで食事。多くの外国人観光客で賑わっていた。タイ料理をメインにした、中華風やヨーロッパ風の食事もあるが下痢の影響も考慮して少なめにした。
13:48LV-13:55AR ワット・プラ・シー・サンペット着。アユタヤ朝の三人の王の遺骨を納める仏塔が立派で、前から見ても後方から見ても素晴らしいし大きくて立派だ。ここでは地元の小学校高学年位の生徒達が見学に訪れていた。仏塔の裏手の木には白くて妙な泣き声をしたリスが生息していた。
15:00LV-16:00AR Focusという1Fが宝石売り場で2Fが民芸品などを売る土産屋にて買物。灰皿を買った。
16:34LV-16:45AR Thai Shop Houseという店で買物。自分はタイでは少数民族系の雑貨には興味があるが、所謂普通の土産物には余り興味はない。お菓子類とタイシルクのポケットティッシュ用カバー、籠などを買った。
17:25AR-17:45LV King Powerという免税店で買物。でもこの後空港で買う予定だからざっと見た程度。ここは伊勢丹と隣接する建物の中に有る。
免税店からは徒歩で館内を移動して夕食のレストランへ。
18:20AR-19:33LV Cocaというレストランでタイ風しゃぶしゃぶの食事。これは鍋に野菜、肉、魚のすり身、ワンタンの肉いり、春雨などを店員が全部調理してくれる。それを2種類のタレにつけて食べる。最後にはオジヤにしてくれるのだが、これはだしが染みていて美味かった。肉は下痢の影響を考慮して遠慮したが、今回のツアーでの食事はこれが一番かな?写真の最後で見れますので良ければどうぞ。
19:57AR 空港に到着。お世話になったタイガー・ウッズ似のガイドさんに別れを告げる。最後に、このガイドさんが私のスーツケースに行った先々のシールを貼って有るのをみて、「まるで添乗員さん見たい」と言った。すかさず私が、「ここだけの話だけど実は元添乗員で、今では別の職種だよ」と言ったら驚いていた。そうすると「やはりそんな感じがした」と言っていた。自分の前職は旅行社の社員だったが、「添乗員」もしたが専任の添乗員ではない。むしろ海外での添乗は経験は少ないが、プライヴェートで何度も海外には行っていた。そのガイドさんからすれば、私は全く違う職種で今は働くがまだそういう風に見えたのでしょうか?
空港で出国手続きを済ませたら、後は、免税店で最後の買物。買ったのは家族への土産としていつも買うスコッチと、自分への錫のワイングラスを買った。
22:15LV-06:15+1(9/14)AR JL718で空路成田へ。ほぼ予定時刻に到着する。到着後、N'EXで無事自宅へ。
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【COLUMN,コラム】~カンボジア、タイ土産
今回の行程ではタイは事実上一日間で、私が狙うようなタイ雑貨に接する機会はなし。一方のカンボジア土産はと言えば、ベトナムとタイの土産品の亜流のようなものが多い。ベトナムほど洗練されていなく、タイ程の特徴もないが似たようなものは多い。両国ともシルク製品と宝石は豊富なのだが、何故か私が去年ベトナムで感じたような胸のときめきはなし。
決して悪くはないのだが、これこそカンボジアだと感じる雑貨類は私には無いと思えた。

カンボジア土産2カンボジア土産

2005・9・14


【早朝に成田に無事到着】
帰りのフライトは夜中の飛行なので外の景色も関係ないし、ひたすら機内でゆっくりとしただけだった。行きは満席近い状態だったが、帰りは逆に空席が目立った。途中特に揺れもなかった。いつもそうだけど日本の上空にさしかかり、成田が近くなり房総半島に差し掛かるとこの旅も終わりに近いのだと実感させられるの。と同時に無事に着陸出来れば良いなと思うし、今度は何処に行こうかとか様々な考えが頭をグルグルと駆け巡る。
【旅行を終えて】
昨年のベトナム旅行に続く、「インドシナ半島」シリーズはカンボジアとタイ旅行は目的だった「アンコール遺跡群」の観光の夢が叶った。 特に、アンコール・ワットの夜明けは早朝に起きて辛い思いをして観にいった甲斐があった。あの神々しさは素晴らしいし、言葉で表すことの出来ない何かを感じたのは最大の収穫だった。
アンコール・ワットは一昔前は内戦状態で行くのは困難だったが、内戦終結後の外貨稼ぎの目玉として今では気軽の行ける。アンコール遺跡群にはまだまだ魅力的な遺跡が多く点在するので、体力が有る間に是非行きたい。
タイは今回の旅では付け足しだったが、30年ぶりのバンコクは高層ビルが多くなったのには驚いた。30年前はバンコク市内観光はしたが、その時訪れなかった世界遺産「アユタヤ」は今回のツアーで市内観光と選べるのであったから迷わず選んだ。タイは私の趣味で有るアジアン雑貨の宝庫でもあるので、近いうちに再訪したい。
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【今回の全行程】
1日目(9/9)
成田-バンコク JL707 18:55-23:25
着後、ホテルへ。
泊:ラディソン・ホテル
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2日目(9/10)
バンコク-シェムリアップ PG930 08:00-08:50
午前:着後、プリア・カーンとニャック・ポアンの観光。
午後:市内でクメール風中華料理の昼食。一旦、ホテルに戻り休息後、アンコール・ワット観光。
夕方:プノン・バケンにて平野に落ちていく夕景を眺める。
夜:アプサラ・ダンスのショウを鑑賞しながら、ビュッフェ形式の食事。
泊:シティ・アンコール・ホテル
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3日目(9/11)
早朝:アンコール・ワットの夜明け観光。アンコール・ワットの上空の空が明けて行く様子を眺める。
午前:アンコール・トム、バイヨン、昨日観光出来なかったタ・プロームの観光。
午後:昼食はタイ風料理のビュッフェ形式の食事。食後、一旦ホテルに戻り休息後、郊外のロリュオス遺跡群の観光。観光後、買物。
夜:地元レストランにてカンボジア料理の夕食。
泊:シティ・アンコール・ホテル
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4日目(9/12)
午前:昨夜から激しい下痢に襲われて部屋で休む。
午後:昼食も取らずにお茶だけを飲む。
バンテアイ・スレイ、プレ・ループ、バンテアイ・クディ観光。観光後、市内に戻りオールド・マーケットで買物。
夜:シェムリアップ-バンコク PG943 19:50-20:40
泊:プラザ・アテネ・バンコク・ロイアル・メリディアン・ホテル
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5日目(9/13)
午前:アユタヤ観光(ワット・ヤイ・チャイモンコン、ワット・プラ・マハタート)。
午後:アユタヤのホテルでビュッフェ形式の食事。
ワット・プラ・シー・サンペット観光後、バンコクに戻り三店で買物。
夕方:タイスキの食事。
夜:バンコク-成田 JL718 22:15-06:15+1
泊:機中泊
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6日目(9/14)
成田 06:15着。



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