TITLE LIST(SONG WRITERS)
1.Super Trouper(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) フリーダがボーカルを取る曲で、歌詞の内容がまるで多忙なアバのツアーの移動の辛さを歌った様な曲。移動の連続で疲れるし毎日このショーが最後だったらと思うけど、ステージに上がると気分が良くなると歌っている。PVも作成されてミラーボールがスタジオで回る中で歌う歌詞の内容とは一致しないのはご愛嬌。 2.The Winner Takes It All(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) 久し振りに8位と全米ヒットを記録した。ベニーのピアノが曲をリードするポップな曲をアグネサがソロで歌う。内容は、かつては愛し合っていたもの同士が,壊れてしまった関係についてを語っている。歌詞の内容を更に掘り下げるとall,small,sense,fence,fool,rules,dice,ice,plain,complain,show,lowなどの語韻を揃える手法を使っている。そしてそれでも内容があるものになっているように曲は展開している。他のアーチストも良く使う手だがアバは本当にこの手法が好きだ。 3.On And On And On(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) アバが得意とする明るく快活な曲でアグネサがリードを取る。聴いているだけでこちらも踊りだしたくなるようなナンバー。全米でシングル・カットされたが90位と不調だった。 4.Andante Andante(Benny Anderson/Bjorn Ulvaeus) フリーダがリードを取るナンバー。スローな展開で途中で入るコーラスが綺麗な曲だが、内容としては男女の愛し合い方?はアンダンテ(ゆっくり)な方が良いと歌う。でも、アバが歌えと余りHに聞えないのはアレンジに負う所も多い。 5.Me And I(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) これは3と同系統の曲で3とは違ってフリーダがリードをとり、中間部でアグネサが加わりコーラスを付けるアバが得意とする展開。 6.Happy New Year(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) 新年を日本程は祝う事の無い欧州では珍しい新年をテーマにした曲。発表された80年は新たな10年代の(DECADE)始まりで世界中が隣人同士しとして仲良くしようと歌っている。 7.Our Last Summer(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) フリーダがリードを取る歌。メロディーは2に多少似た所もあるが全体的に殆どフリーダのソロに近い。歌詞の内容はこの頃の二組の夫婦の微妙な心理状況を反映している。パリで過ごしたこの前の夏の楽しかった日々の出来事をノートルダム、セーヌ河、パリのレストラン、朝食のクロワッサン、エッフェル塔、モナリザの様な微笑み等の言葉を使って旅情を巧みに掻き立てている。 8.The Piper(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) このアルバムの中で最も欧州的トラッド色が強い曲で『FERNANDO』とにた曲だ。タイトルは笛吹きの事だが巧みに笛を演奏に取り込んでいる。哀愁を帯びたメロディーは北欧の森の中から出てくる笛吹きを連想させるし、中間部でスウェーデン語(多分)のコーラスが更にその辺を盛り上げている。 9.Lay All Your Love On Me(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) スピード感のあるポップス・ナンバーでアグネサがリードを取る。私を騙そうとしても大人の女は簡単に騙せないから、お願いだから私に貴方の愛を捧げてと歌っている。 10.The Way Old Friends Do(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) この曲だけロンドンのウエンブリー・アリーナで収録されたライヴで歓声と共に終わる。LP時代はこれが最後の曲だから憎い構成となっていたが、この曲のスタジオ版は未発表のままだ。曲はバンド演奏は無くてシンセサイザーの演奏とホーン・セクションのみで、4人が終始歌うハーモニーが素晴らしい。貴方と私は長い付き合いの友人みたいに、激しく言い合った後でも仲直りが出来ると歌っている。この時点でアバのライヴ・テイクはこの曲だけだったので貴重なテイクだ。 11.Gimme!Gimme!Gimme!(A Man After Midnight)(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) 1979年にシングルで発表されたナンバーで、発売されたベスト盤に唯一の新曲として収録された。本作にはボーナス・トラックとして収録されているが今では削除されている。何故?。DISCO風のサウンドで終始展開されるので、『VOULEZ-VOUS』にでも収録すべきだ。PVも作成されて狭いレコーディング・スタジオで歌う様子を収録したもの。中間の間奏が少し長いのが演奏面での特徴。 12.Elaine(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) 2がシングルで発売された際にB面に収録されていた。今ではCDでのリリースだからB面は存在しないが当時はB面に未発表曲やライヴを収録するのは珍しくなかった。曲はスピード感溢れるポップス・ナンバーでアグネサがリードを取る。ここでも歌詞でelaine,lane,trainなどの語韻を揃える手法を導入している。 13.Put On Your White Sombrero(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) アバはよくラテン風なメロディーやタイトルを付ける事が多いがこれもその一つ。ソンブレロはメキシコでよく身に付ける三角のトンガリが特徴の派手な色をした大きな帽子のこと。でも何故か曲は終始ワルツのリズムを刻んでいる。
TITLE LIST(SONG WRITERS)
1.The Visitors(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) フリーダのボーカルで始まり中間部分でコーラスが聴ける展開。しかし、全体としてはリズムが強調されていて従来の底抜けな明るさは見られない。全米チャートでは63位と振るわなかった。 2.Head Over Heels(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) アバには他には無いタンゴのメロディーを持った曲で、バックの演奏はここでもリズムを強調している。アグネサがリードを務めている。 3.When All Is Said And Done(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) アコギのイントロで始まる辺りは従来のアバに見られるパターンの一つ。曲の展開はアバの典型だがここでもバックではドラムスとベースが強調されたものになっている。全米チャートでは27位を記録。 4.Soldiers(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) この曲も冒頭から重い雰囲気が漂う曲で、ギターの鋭い音とドラムスが響く演奏がそれを強調している。中間のコーラスがこの曲の救いとなっている。 5.I Let The Music Speak(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) アバにしては少し凝ったアレンジでクラシック作品を思わせる、ストリングスとフルートにクラリネットの演奏が重く表現している。フリーダのボーカルもそれを後押しするようなプログレっぽいサウンドは聴いただけではアバとは分からない。 6.One Of Us(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) 重い曲が続いた後の解毒剤みたいな曲で、従来のアバ・サウンドの片鱗が見える。だが相変わらずバックの演奏ではドラムスとベースが強調されている。 7.Two For The Price Of One(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) この時代には珍しくビョルンがリードを務める。しかしここでも初期に見られた様なロック調の曲ではない。コーラス部分は女性陣が加わる展開は従来のパターンでも、バックのドラムスを強調する演奏でだけは本作独特のものだ。最後のパートではお祭りの様なイメージを出して終わる。 8.Slipping Through My Fingers(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) アバらしいメロディーが強調されている『THE ALBUM』に見られたサウンドだ。アグネサの優しそうな歌い方にフリーダがコーラスで加わり、アレンジも隙が無くて本作では一番好きなナンバー。日本ではCMソングとしてTVで流れていた。 9.Like An Angel Passing Through My Room(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) この曲は前曲から続く様な感じで、まるで母親が耳元でオルゴールが鳴るようにささやく曲。アレンジや演奏も必要最低限に抑えていてLPとしての最後を飾るに相応しい曲である。アバにはこの手の曲があっている。 10.Should I Laugh Or Cry(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) 6のシングル発売時にB面として収録されたフリーダがリードを取るナンバー。ハーモニーも何処か全体的に落ち着いた感じがする。これもやはりこの時期特有の曲調で終始展開する。 11.The Day Before You Came(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) 1982年に録音されてシングルとして発売された。この時のセッションは本来はアルバム用だったがアルバムは完成せずにシングルとして発売された経緯がある。これも他の作品同様にどんよりとした雰囲気が漂っている曲。リードはアグネサが担当している。 12.Under Attack(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) アグネサがリードを取り中間部分でコーラスが入るパターン。曲調はここでもリズムを強調した演奏が特徴で、アグネサのボーカルには何だか特別な加工が加えられている。重苦しさは無く明るい感じだがドラムスを強調する事でこのアルバムの音になっている。 13.You Owe Me One(Benny Andersson/Bjorn Ulvaeus) レスは後日。