オランダ・アッセンデルフト・Dordrecht



~フォークアートに魅せられて~

私の趣味の一つであるフォークアート、アッセンデルフトとヒンダローペンの発祥の地、オランダを訪れた時のこと、エピソードをご紹介します。

デルフト焼とヒンダローペン

今では海外の有名な料理学校や花の学校のレッスンを受けてみませんか?というような企画が結構ございます。
観光ツアーの中にレッスンが組み込まれていたり、レッスン終了後に観光のおまけが付いているというような企画もあって、どなたでも気軽に参加できることは良いことだと思います。

私の場合はアッセンデルフトやヒンダローペンを現地(本場)でしっかりと見極めたいという思い入れが深かったので個人レッスンをお願いすることになりました。
個人プランのプチ留学のようなものでしたので事前の準備がなかなか大変でした。

一番最初にすることは先生の御都合を伺って、レッスンの日取りや内容、料金等を確認することです。
そして先生のお宅に近いホテルをいくつか探し先生のご都合と合うよう予約を入れます。
そして出入国日も飛行機の時間も全て自分で決めるのです。

普通のパックツアーなら旅行社の窓口に行って自分の都合の良い日をお願いするだけで済んでしまうことを全て自分で判断して決める、ということは面倒くさがり屋の私にとってはかなりシンドイことでした。
でも、オランダのフォークアートに対する情熱があればこそ、なし得たことなのかもしれません。
そして色々な方のご協力やご親切があったからこそ実現したことは言うまでもありません。


★Dordrecht・ドルドレヒト

アッセンデルフトのS先生はアムステルダムから車で小一時間ほどのDordrechtという所にお住まいです。
オランダに到着した次の日からレッスンがありましたので、スキポール空港に到着後、オランダ在住の日本人の方の車で高速道路をひた走りDordrechtのホテルまで連れて行ってもらいました。

S先生のお勧めもあって、その名も「Hotel・Dordrecht」というホテルを予約しておきました。
海外旅行で地方のこじんまりとしたホテルに泊まるのは初めてのことでしたし宿泊料も決してお安いとは言えないお値段でしたのでちょっと期待していたのですが・・・

ホテル・ドルドレヒト

本館(?)はクラシックな内装で私好みだったのですが案内された部屋は本館から中庭に出たところにある「離れ」のような所でした。
「離れ」と聞くとコテージを連想しますが残念ながら全く違うものでして、まるで日本の2階建てアパートのような感じなのです。
そう、鉄製の外階段のある2階建てのアパート… (((((・_・;)ヒク・・・。 
そして、あてがわれた部屋が1階の角部屋(階段の横)でしたので2階のお客が階段の昇り降りをする度にカンカンカンと靴音が響いてウルサクて…

10月の初旬から中旬にかけての滞在でしたが雨が降ったりやんだりのはっきりしない天候の時期で、寒くて寒くて…
オランダではぎりぎり「夏時間」ということで暖房が入らず寒がりの私としては泣きたくなるような気分でした。(ノ_・、) グスン
数十年前、「秋のパリは素敵!」、なんて訳の分からないことを言って訪れた時に「ヨーロッパの寒さは私にはムリ!」と痛感して懲りたはずなのに…
また、秋にヨーロッパに行ってしまった私って…なんてahoなのでしょう。

それから予約の時にバスタブ付きの部屋でお願いします、と念押しして、確認した筈なのにシャワーしか付いていない部屋でした。
確認しましたでしょ?と言ってもバスタブ付きの部屋は空いてない、と言われ…(・ ・。)
エッ?でしたが今更、他にあてもないので我慢するしかありません。

オランダは排水事情が良くないと聞いておりましたが本当にその通りでシャワーを浴びているとアッという間に足元にお湯が溜まってしまい床の方にお湯が溢れ出てしまうのです。
ですから何回か蛇口をひねってお湯を止めなければなりません。
またシャワーヘッドを掛ける位置がものすごく高い所にあって(オランダ人は背が高い)背伸びした位では手が届かず、丁度良い位置にシャワーヘッドの向きを変えるのにも椅子を持ち込んだりして大変でした。
固定式のシャワーではなかったのですがホースもヘッドもすごく重い金属製でして、日本の物のように扱いが簡単にはいきません。
足元のお湯が引けるのを待って、シャワーをフックから外したまま使おうと蛇口をひねったらホースが蛇のように暴れてしまい結局、あちこちにお湯がかかり床を濡らしてしまいました。

あー疲れること。

便座も冷たいしウォシュレットではないし・・・

国が変われば生活習慣も変わるということは百も承知していましたが…
今まで経験した海外旅行ではその違いを楽しむ余裕もあったような気がしますが…
その時は、これから連泊するホテルが期待はずれだったのでちょっと憂鬱になってしまいました。

でも日本人は快適で贅沢なことに慣れすぎてしまっている!と痛感しましたデス。ハイ。

ホテルのダイニング


レッスンの方は毎朝、S先生がホンダの車でホテルまで迎えに来て下さって郊外の先生のお宅までちょっとしたドライブ気分でした。(b^∇゚)
先生のお宅は高級住宅街という雰囲気のすごく静かな所にありました。
先生は近代的な建物よりも昔ながらの「古い民家」が大好き、と仰ってましたが先生宅は大変モダンな造りでした。
玄関のドアに素敵な王家の紋章のような印があったので「Royal Family」なのか尋ねてみましたら無関係とのことでした。
お家の中も素敵で床は大理石張り、白を基調としたインテリアで私好み。
オープンキッチンなので、いわゆる流し台もガス台も丸見えなのですが生活感がなくすっきりとしていてモデルルームのようでした。
先生はオランダを代表するアッセンデルフト作家でいらっしゃるので室内にはさぞかし沢山の作品が並んでいるのでは、と思っていたのですがアッセン作品は皆無でした。
描いた物が直ぐに売れてしまうから、という説もあるようですが廊下、リビング、キッチン、その他の場所にも作品は一つも飾ってありませんでした。
オランダのアッセンは百花繚乱、色彩が豊かですのでご自宅のインテリアには合わないと思っていらっしゃるのかも・・・

お土産に日本の水引工芸品(お土産は軽い物が良いですネ!)を差し上げたのですがすごく喜んで下さって、こちらはすぐにリビングに飾って下さいました。


S先生のお好きな古民家


昼食は毎日、先生が用意して下さって、日本人からプレゼントされたという漆器のお椀でスープを出して下さったりレッスンの合間にティータイムも何度か設けて下さって、紅茶のおかわりを勧められるのでお腹がガボガボに…
夕方またホテルまで送って頂いていたのですが途中、銀行に寄って頂いたり大変よくして頂きました。 

先生のお宅の裏庭には小川が流れているのか水鳥やアヒルが休んでいてガーガー鳴いているのを聞きながらレッスンを受けておりました。
(のどかな環境でしたがレッスンはハードでした。)

またココとシャネルという名前の大きなトラ猫が2匹いて家の中も外も自由に悠々と歩いているのです。
猫って初対面の人には警戒心からか体勢を低くして上目遣いでじっと見て後ずさりしたりするでしょ?ココとシャネルは全く違っていて姿勢も良く長い尻尾(30cmはあった)をピーンと伸ばしゆったりと優雅な感じで近寄って来るんですよ。



バタキスト

朝から夕方まで3日間みっちり(宿題も出てホテルの部屋で夜中まで頑張りました)集中レッスンを受けてグッタリ・・・
先生との事前のお話で「何に描きたいですか?」と聞かれ、帰りのことを考えて「スーツケースに収まる位の大きさで平らな物が良いです、トレイを2枚位」とお願いしておいたのですが先生のお宅に伺ったら大きな立体的な箱物(上の写真)と椅子(組み立て式)が用意されていました。目がテン???
でも教えて下さった作品は日本で行われた「世界のトールペイント展」に先生が出展なさった迫力のある作品と同じ物ですので、それを教えて頂けたということは大変、光栄なことなのでした。
でもスーツケースには入りませんので手荷物になりましたデス。はい!!(^ー^*)フフフ


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