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雨は夜半にやみ、二日目も暑くなりそうです。
今日は、昨日戻った上のエリアをやりたいので、少し早めに宿を出発しようと、宿に頼んでおいたので朝食用のおにぎりを受け取り、6時半過ぎに出発しました。
昨日宿に付く頃は当然暗くなっていましたので、周辺の 景色はまったく見ていませんでしたので、景色を見るのは今日がはじめて。
こうやって見ると、北三陸の海も夏色です。これから日が高くなると、きっとすっきり晴れ渡り、真夏の海の様子が見れるのでしょうね。
そんなことを考えながら上の写真を撮ろうと草むらに足を踏み入れて、次の1歩踏み出すためにふと下を向いて、びっくり!
足先も80CMもないところに大きなマムシが首をもたげてこちらを向いています。それも、身体をつづら折にして今にも飛び掛らんばかり。間違いなく、飛び掛れば届く位置なので、相手を刺激しないようにユックリ後ずさり。2~3歩下がって、少々余裕が出ました。
そんなことで、カメラを構えようとしたら、今度はあちらがすたこら草むらに逃げていってしまいました。
いやあ、心臓が止まるかと思いました。思いの他冷静だったから良かったけれど、不用意に飛び逃げようとしていたら、噛まれたかも。
東北では道端でも油断しちゃいけませんね。
少し走って渓流沿いの道に入り、上流に向かいました。日なたの舗装路は既に乾いていますが、日陰はまだぬれています。
まだもやがのぼる渓沿いの道を山沿いに走り、昨日の場所に到達しました。
急いで支度をして渓におり、昨日戻った場所まで竿を出さずに数十分歩きます。そんな時でも、浅い場所からは小型のイワナが走りますので、やっぱり昨日の雨でリセットされたんだろうと、期待は大きくなりました。
釣り始めると直ぐに23CMほどのイワナ。
水温はまだ11℃台てこともあるのでしょうが、そんなに朝方はハッチも無く、深みに並んでいるイワナは上を流れるフライを見ようとしませんが、ただ、浅い瀬や淵尻に入っているイワナは素直にフライを咥えてくれます。
しばらく渓を遡っている間に、小さな沢が滝のように左右から何本も入ってきています。
渓も少しずつ源流の雰囲気を漂わせて来ました。(冒頭の写真)こんな場所を越えると、少しずつブッシュも増えてきます。
浅場で走られるケースも多いのですが、魚影も濃く、遠くからアプローチできるところではまず間違いなく釣れます。
ほぼ同じ場所でのダブルヒットも多かったのですが、ちょうど1人が釣る頃にもう1人が写真を撮り終えてリリースしてしまうことが多く、ダブルヒットの写真はあんまりありません。
上はダブルヒットの写真を撮ろうと意識して釣った魚。
それにしても水はあくまでもクリアだし、川底も美しい。その上、魚が多いのですから、言うこと無い場所です。
北東北には、こんな場所がきっとあちらこちらにあるのでしょうね。北東北のフライフィッシャーが本当に羨ましい。。。
モンカゲのハッチがあったようで、流れの緩やかになった場所でモンカゲが独特のシルエットを見せてくれています。
次の瀬では、流れてきた大きなモンカゲ(6~8番)がこれまた大きなイワナ(9寸)に一発で飲み込まれるところを見たりして。。。
昼近くになって、これからすごいことになりそうだなぁ、なんて思っていたら、突然反応が薄くなりました。
そういえば、ここんところ、あんまり水中を走るイワナの姿も見なくなったような。
ふたりで”おかしいねぇ、”なんて話しながら、1時過ぎまで釣りあがりましたが、やっぱり反応がポツポツです。
もしかしたら、誰かに頭を跳ねられちゃったのかな、なんて。
ただ、渓沿いに道は通っていませんが、もしかしたら、どこかから入れる杣道があるのかもしれません。
13:30頃までやってみましたが、状況は変わらないので戻ることにしました。
車から5時間近く釣りあがっているわけですから、川通しで戻るには1時間以上かかるでしょう。
途中の小さな函のような場所では横の山腹をまいたりしておりていきましたが、渓を歩いているときと、ブッシュを歩いているときでは暑さが全然違います。
湿気も多いので、ブッシュでは偏光レンズが曇りがちです。
たまに渓で腰まで水に浸かると、ひんやりしてとても気持ちよい。ずっと、そうしていたい気分。
それにしてもこの渓はブナが多いです。
大きく立派なブナも多いですが、山腹にはブナの若木もびっちりと生えていて、大きくなる機会をうかがっているようです。
そのブナの林は落ち葉でふかふか。コレだけの腐葉土が堆積していれば水も豊潤なわけですね。
結局、1時間半近くかけて、車に戻りました。
車でロッドとベストをしまったりしていたら、下から上がってきた八戸ナンバーのトラックが近づいてきて、話しかけられました。
ご夫婦でしたが、ご主人の方が釣りをされるようで、僕らが途中で反応が悪くなった話をしたら、少し上から山を降りれるところがある、と教えてくれました。そして、”地元の人でよくこのあたりを釣っている人がいるので、そこから入ったんじゃないかな”とも。
それでしたら、合点がいきます。
そのトラックと分かれてから、次に備えて、その降り口を見に行こうと、林道を少しそれ、山道に入ってみました。
山道に入って直ぐに車が1台。朝に下流で見かけた車です。ああ、この人なんだ、とそのまま少し進んだところで、道を横切る黒い動物。
そんなに大きくはありませんが、40KGくらいでしょうか。真っ黒な熊が道をとっとこ横切って脇の藪に逃げ込みました。 山をやっていた頃は、山道やビバーク中に熊と遭遇したことは2度ほどあったのですが、・・・実は、釣りで熊を見たのは初めてです。こっちは車の中ってこともありますが、久しぶりに熊を見て、少々うれしくなったりして。。。やっぱり、このエリアは自然が豊かなんですね。
もう少し進んだところで、今度は道の脇では、蕗を沢山つめた大きな麻袋を麻縄で背負うように巻き、大きな鎌を持った年配の方にあいました。いかにも古そうな毛羽立った山シャツを着ていて、まさにマタギの様。
”そこで熊にあいましたよ。子熊じゃないかな、。”って、教えたら、”ああ、そうか。それじゃ、近くに大きいのもいるだろうな。このあたりは多いからね。この冬も十何頭か取ったらしい。”と。
熊よりも、おおきな鎌のほうが怖いよね。コンナ人と鉢合わせしたら、熊もさいなんだろうなぁ、なんて思ってしまいました。
沢への降り方もその人に大体聞けたので、ここまで入ってきた甲斐がありました。
次回は、ココから源流にもう一度チャレンジしていたいと思います。
その後、Uターンして、下流の昨日の場所で、お昼ご飯。
今日は、鶏肉と野菜でのパーティです。料理中に監視員の方が来て、しばらく話し込みました。 このあたりの人は結構話好き。あんまり普通に話されると、わからないことも多いのですが、やっぱりうれしいですよね。
その後、食事して、またまたうつらうつら。
イブニングは近くに入りましたが、やっぱり連休期間中でこの場所は何人もの人が通ったんでしょう。反応は薄いものでした。
最後に一つイワナを追加して終了。
薄暗い林道で、ウェーダーを脱いで、今日の宿泊地の盛岡に向かいました。狭い道で幾重にも連なる山を越えて、盛岡に到着したのは21時頃。
軽くシャワーを浴びた後の居酒屋での1杯はうまかった。
1時間半ほどでグデグデに酔っ払って、ホテルのベッドでコロッと寝てしまいました。
明日は朝から、帰京します。
ブナと熊の森のイワナ釣り。
楽しい休日でした。
*今回の釣行写真は下のアルバム に格納してあります。写真は日付順です。
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