全国の名物研究所

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名物調査 【宮城県】


 大学を卒業してすぐに就職した結構大きな会社で、渡された辞令が宮城県の事業部勤務でした。

 想像していたことですが、まだ若かったんですね~。なんか、マイナス思考にばかり考えて楽しんでなかったなぁ。それに仕事も鬼のように忙しくて、せっかく宮城に住んでいたのにスキーもしなかったし、仙台の七夕も見るひまなかった……。結局、プラス思考に変えることができず、1年でその会社は辞めちゃいました。

 そんなわけで、せっかく松島に出かけても、近くのすかいらーくで広島産のカキフライを食べて帰ったり(笑)。仙台に出かけると、吉野家の牛丼とマクドナルドのハンバーガーばかり食べてました。若気の至りってやつでしょうか?

 そんな私にとって宮城県の一番の思いで深い食べ物は味噌ラーメンでして、会社の寮の近くで深夜もやっている店というとラーメン屋くらいしかなく、深夜残業を終えるといつも同僚と何軒かあるラーメン屋へ順繰り出かけてました。

 最初、「なんか味噌味が濃い味噌ラーメンだな」と思っていましたが、これが不思議とどこのラーメン屋でも同じような味なんです。そのうち慣れちゃってそれが普通になってしまいました。それも、宮城を離れたら忘れてしまっていました。

 ところが、それから10年以上経って、取材で仙台を訪ねました。秋保温泉の近くで腹がすいて何気なくラーメン屋に入り、何の意識もせずに味噌ラーメンを注文したんです。出てきたラーメンのスープを一口すすって、カラダに電気が走りましたね。あぁ、これこれって。ラーメン食いながら昔を思い出して思わず涙ぐんでしまいましたよ。

 そういえば、仙台って味噌が有名なんですよね。だから味噌ラーメンも独特だったのかしら。言葉ではうまく言えませんが、なんか独特な風味を感じるんですが、これって私だけなのかな?

 ちなみに仙台味噌はかなり辛口なため、血圧高めの私は自粛しています。

 さてさて、本題の宮城の名物の話。検索サイトで「宮城 名物」と検索するより、「仙台 名物」と検索した方がヒット数が多い。これは石川県と金沢市の関係に近いというかそれ以上でしょう。宮城より仙台の方がブランドですものね。それにしても仙台って都会になりましたよね。20年前とはくらべものにならないくらい。洗練されてますものね。最近行っていないけど、まだ青葉通りを歩くと、「青葉城恋歌」が流れているんだろうか?

 私が宮城に住んでいた頃は、タクシーやバス、駅の広告は、「白松がモナカ」「鐘崎かまぼこ」そして「萩の月」ばかりでした。まあこれが仙台の三大土産だったような。今はどうなんでしょう?

 でもでも、最中も笹かまぼこも美味しかった~。さらに「萩の月」。これはカスタードクリームをカステラで包んだ全国各地にある類似品の先駆というか元祖というか、要するに火付け役になったものです。全国の類似品もいろいろと食べましたが、これを超えるものにはいまだ出会っていませんね~。「名物にうまいものなしは嘘だっ!」というこのブログの原点のようなところですよね。

 甘いものつながりで、お隣の岩手県大船渡市には「かもめの玉子」というこれまた全国に類似品がたくさんある有名なお菓子がありますが、やっぱり元祖はうまいです。

 笹かまぼこは小さな店の手作りのもあって、これはふつうの笹かまぼことは異次元の美味しさでした(どこで食べたか忘れちゃいましたけど)。

 それから最近では牛タン。でも、これって私が宮城に居た頃はあんまり聞かなかったんですが? 仙台の国分町あたりでよく焼き肉店にも入りましたが、牛タンを食べた記憶が定かでない。まあ酔っ払ってましたし。お金が無かったんでいつもカルビと冷麺ばかり食べていたからかもしれませんね。でも、牛タンって「タン塩」のことだと思っていましたが違うんですってね(恥ずかしい)。

 ほかにも、もともと宮城県が発祥で全国に飛び火した名物って結構あるんですよね。
「はらこめし」(鮭といくらがご飯の上に載ったもの。伊達政宗が世間に広めたとか)、「ずんだもち」(えだまめをすりつぶして砂糖を混ぜた)。

 お米は「ササニシキ」と「ひとめぼれ」が宮城県生まれです。ササニシキは冷害に弱いとかで、最近は生産量が激減し、ひとめぼれにとって変わっているそうです。そういえば吉川団十郎って人の「ああ宮城県」って曲が昔ヒットしましたが、その歌詞にもササニシキは登場してましたよね。いくら数は少なくなってもやっぱり宮城の米といえばおじさん世代には「ササニシキ」だよね。

 海産物なら松島のカキ。カキの産地といえば宮城県や岩手県、北海道や三重県、私の住む石川県などありますが、やっぱりぶっちぎりは広島県で宮城県はそれでも第2位というから立派です。フカヒレも最近有名になりましたよね。

 このように宮城県は食材の宝庫。だから、県もがんばっちゃっているのか、 「食材王国みやぎ」 というすばらしいホームページを立ち上げています。

 紙芝居風に牛タンやはらこめしなどの由来を教えてくれる「みやぎの特産物物語」など、一見の価値ありです。やはり食材には事欠かない石川県や富山県ももっとがんばって欲しいですね。

 そういえば、「宮城産」で、今最も注目されているのは、元一級建築士とマンション開発会社の社長でしょうか? こればっかりはあんまりPRしたくないでしょうね。

 こうやって振り返ってみると、宮城県ってほかの県にはない、不思議なオーラがありますよね、絶対。


宮城県の続き

 なんか忘れていると思ったら、白石温麺を書き忘れていました。

 白石市には温麺(うーめん)という不思議な麺料理があります。冷や麦を短くしたような麺で、名前のとおりあったかいものもあれば、冷やしたものもある。

 なんで、温麺なのか? ずっと気になっていたら、「胃を悪くした親に消化が良いと息子が食べさせたことから、親思いの温かい息子の心にちなんで温麺と名が付いた」と、前回も紹介した「食材王国みやぎ」に書いてありました。そんなに美味しいとは思いませんが、バリエーションが豊富で、白石に行ったら食べたくなるものですね。

 バリエーションで思い出しましたが、石巻には面白いアイスを売っている店がありまして、「ひまわりアイス」「煎茶アイス」とかかなり個性的なラインナップでした。撮影用か何かで職場にほとんどの種類が届いたことがあり、撮影後、それをみんなで山分けしました。じゃんけんして勝った人から順に2個ずつとって行ったんです。私はじゃんけんでぺけとなり、一番食べたくないなぁ~って思っていた「さんまアイス」をいただきました。

 驚いたことに、アイスの中に本物のサンマが入ってました。食べるアイスと一緒にほのかにサンマの味もしてくる……。

 結構、ゲテモノは好きなんですが、こればっかりは二度と食べたくない!って思いました。

 ちなみにこのお店の名誉のため、それ以外のアイスを食べた人によれば他のアイスは、「まあ大丈夫」だったみたい。確か、「ひまわり」と「ササニシキ」を味見させてもらった記憶がありますが、サンマの後だったので美味しかった!(フォローになってませんね)


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