MISS☆KFAのひとりごと

MISS☆KFAのひとりごと

懺悔-その4-



文系志望だった私は理系志望の彼とはクラスが離れ
フロアの違いもあって、学校で姿を見かけることも
ほとんどなくなった。

付き合っていた彼氏とは、2回デートしただけで
半年も経たないうちに別れてしまった。

月日は流れて私は短大へ進み、新しい彼氏も出来て、
彼の事はもうほとんど思い出すこともなかった。

あの日までは。


短大から帰って、夕食を済ませ、自宅でくつろいでいた時に
電話が鳴った。

高校2年の時の友人からだった。

「まきちゃん?久しぶり。」

「久しぶり!どしたの?元気?」

なんか様子が変だ。

「あのね、憶えてる?Fくんって…」

私は少しドキッとした。

「うん、もちろん、憶えてるよ。」

「…。」

イヤな予感がした。

「Fくん、亡くなったって…。」


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: