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11/9に放送された、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」にサントリーのチーフブレンダー輿水精一氏が出演されました。最初に見たときは酒を飲みながらで、面白いコメントがあったなぐらいにしか憶えていませんでしたので、昨夜というか11/16深夜1:10からの再放送をじっくり見ました。失敗作の話とか製品開発にまつわるエピソードも面白かったのですが、モルト原酒をノージングしたときの輿水さんの短いコメントが興味深かった。「カツオ節」「おせんべい」は想像がつくけど、「ドクダミ」ってどんな香りだっけ?取材中に行なっていたブレンド(白州のシングルモルトだったかな?)のキーになるのは「硝煙」を感じる、普通ならバツのモルトだそうです。優等生のブレンドに0.1%程度加えて、あえて引っかかるところを出そうということらしい。普段シングルカスクものばかり飲んでいる私ですが、ブレンデッドや複数のモルトが使われたオフィシャルのシングルモルトもじっくり飲んでみたいと思いました。でもバツになったモルト原酒もぜひ味わってみたいな~
November 16, 2006
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残念ながら欠席です。3種類の余市を試飲したかったな~
July 2, 2006
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昨夜出かけたバーリーで見かけたのでオーダーしましたが、以前どこかで聞いた(読んだ?)ように化粧品香はそれほどでもありませんでした。ちなみに、私が飲んだ中で強烈にパフューミーだったという印象があるのは、キングスバリー・ハンドライティングシリーズのボウモア22年です。★モルト価格ランキング★ ネットショップで手に入るモルトウイスキーを価格順にリストしました。※ネットショップで買えるボウモアのリストはこちら※各種ボウモアのテイスティングノート(モルトクラブ)
June 3, 2006
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サントリー山崎蒸溜所Blogは今年の3月に始まったようですが、今日初めて見ました。最新記事(06/5/18付)には去年参加した名古屋の BAR BARNS企画の蒸留所ツアーのときにお話を伺った宮本工場長の写真が出ています。そういえば山崎の工場長になる前にはボウモア蒸留所で仕事されていたということだったので、「最近ボウモアの化粧品香がしなくなったのはなぜでしょうか?」なんていう質問をしたことを思い出しました。記事の中にビジター・センター・オブ・ザ・イヤーを受賞したことも紹介されていますが、確かに何回も行った(7回か8回)私も、また行ってみたいと思う魅力的な蒸留所です。またモルトクラブのテイスティングノート(なんと21種類!)を見ていただいても分かるように、生産されるモルトの品質も世界トップレベルだと思います。★モルト価格ランキング★ ネットショップで手に入るモルトウイスキーを価格順にリストしました。※ネットショップで買える山崎のリストはこちら
May 18, 2006
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[No.11] 23.50 ブルイックラディ18年 56.3% 86.12-05.10 Out-turn 258(香り)薬っぽくふわりと柔らかい感じのピート香が心地よい。(味)甘さとスモーキーがほどよくバランスしている。飽きずに飲み続けられるモルトだと思う。[No.12] 19.39 グレンギリー19年 54% 85.4-05.3 Out-turn 225(香り)典型的なせっけん香で、少し前のボウモアを彷彿とさせる。(味)味もボウモア!(甘いせっけん?)でもくどくはなっていないので、これはこれで美味しい。[No.13] 3.115 ボウモア7年 55.7% 98.2-05.12 シェリーバット Out-turn 278(香り)スモーキー、シェリー、カラメル。(味)シェリーとピートの組み合わせはくどくなりがちだが、甘さとスモーキーが互いを活かしあっている感じで、非常にうまくまとまっている。 最近のボウモアの例にもれず、せっけんのニュアンスはない。ラガヴリンのダブル・マチュアドを思い出したけど、ボディの厚さはカスクならではか?あまりに数が多かったので、簡単なコメントしか書けませんでした。この後に話題になった1.130(グレンファークラス40年、BAR BARNSがキャッシュオンで提供)なども飲んだけど、記憶が飛んでます(^_^;)。いつもひとつやふたつは、これは好みに合わないというものがあるけど、今回はどれも楽しめました。特に印象に残ったのは、「王者の貫禄」といった感じのグレンリベット、マイナーな閉鎖蒸留所にも素晴らしいモルトがあると思わせてくれたグレンアギー、優等生だけど切れ味を秘めたストラスアイラの3本ですが、あまり期待をしていなかったマッカラン、ローズバンク、ボウモアも含め、どれも期待以上だったように思います。★モルト価格ランキング★ ネットショップで手に入るモルトウイスキーを価格順にリストしました。
April 11, 2006
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[No.7] 24.88 マッカラン16年 55.1% 89.3-05.11 Out-turn 200(香り)ぶどうの入ったフルーツケーキ。ややひねた香りも感じる。(味)しっかりしたボディで、やはりぶどうを思わせる濃縮された甘さ。 最近よく見かけるようになったオーク樽のマッカランだが、長期熟成物が多い。この年数でこれだけのものが出来るのなら、なぜオフィシャルボトルはあんなにしゃびしゃびなんだろう?[No.8] 48.07 バルミニック16年 54.9% 89.4-05.12 Out-turn 308(香り)甘さと共にたくわんのようなひね香を感じるが嫌味なものではない。(味)味わいはブランデーに近いように感じた。面白い変わったモルトでじっくり味わい直して見たい気がする。[No.9] 25.36 ローズバンク14年 60.4% 90.11-05.10 Out-turn 232(香り)こってりと甘い香りの奥にかすかなミルク。(味)やはり強烈に甘いがスパイシーな刺激も。 かなり強烈でローズバンクの印象を変えるモルトだと思う。[No.10] 71.31 グレンバーギ20年 60.6% 85.3-05.8 Out-turn 264(香り)最初に病院の廊下にただようアルコール臭、その次にバニラ。(味)人工的な甘さで適度な刺激もあり、のどあめ(ハーブ・キャンディー)のよう。★モルト価格ランキング★ ネットショップで手に入るモルトウイスキーを価格順にリストしました。
April 11, 2006
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[No.3] 58.07 グレンタレット16年 50.1% 88.11-05.10 Out-turn 175(香り)フルーツ風味のクリーム、なめらかで甘い。(味)ハッカ入りのお菓子。長期熟成ものに比較すると複雑さはないが分かりやすい美味しさ。[No.4] 2.65 グレンリベット29年 56.1% 75.12-05.10 Out-turn 190(香り)微妙に変化する甘い香りが交じり合い、花園にいるかのよう。(味)しっかりしたボディを感じるが極めてまろやか。ほどよくウッディでミントも感じる。文句なしに素晴らしいモルトである。[No.5] 87.08 ミルバーン21年 53.7% 83.12-05.9 Out-turn 313(ソサエティ推奨ボトル)(香り)なめし皮を思わせるこもった香りの奥にフルーツの甘さが感じられる。(味)基本はフルーツの甘さだが、薬のような苦味も混じり非常に複雑。[No.6] 97.05 リトルミル15年 57.1% 1stフィル・バレル 90.3-05.11 Out-turn 237(ソサエティ推奨ボトル)(香り)ストロー状のチューブに入ったハッカのお菓子を思い出した。いまでも駄菓子屋さんで見つかるのかな?(味)しっかりと噛みごたえがある感じで、ローランドモルトとは思えない。複雑にからみあったフルーツの甘さにややこがしたニュアンスが加わる。★モルト価格ランキング★ ネットショップで手に入るモルトウイスキーを価格順にリストしました。
April 10, 2006
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4/9に名古屋伏見の BAR BARNS で開かれたソサエティ(SMWS)の試飲会に参加しました。今回は何とニューボトルが13本もあり、最後は(例によって)かなり酔っぱらってしまいましたが、なんとかテイスティング・ノートらしきものを書いてみようと思います。まず全体的な印象を…今回は目玉と言えそうなのがグレンリベット29年ぐらいで、マイナーな蒸留所も多く正直あまり期待していませんでした。13本中11本がリフィル・ホグスヘッド樽(いわゆるオーク樽)熟成というのもどうかなと思ったのですが、意外にバラエティに富んでいて全体のレベルもかなり高かったように感じました。樽からの影響が出にくいので、かえって蒸留所の個性が分かりやすく出てきたのでしょうか?それでは各々についてのスペックと感想を書いていきますが、樽についてはリフィル・ホグスヘッド樽以外の2本についてだけ記載することにします。[No.1] 58.07 ストラスアイラ27年 45.8% 77.6-05.2 Out-turn 280(香り) 非常に上品なフルーツ系の甘い香りで、満ち足りて落ち着いた気分にさせてくれる。(味) やはり最初に上品な甘さを感じるが、ぴりっとした刺激とハーブの苦みに変わる。年数と度数からは考えられないほど元気で驚いた。[No.2] 99.10 グレンアギー25年 47% 80.5-05.10 Out-turn 263(香り)トップノートはワックスで磨いたフルーツ。時間をおくとバニラが出てきて懐かしいミルキー(お菓子)の香りに変わった。(味) フルーツの甘さとハーブ系の苦みが複雑に混じり合いはじける。★モルト価格ランキング★ ネットショップで手に入るモルトウイスキーを価格順にリストしました。
April 10, 2006
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朝のラジオのニュースで聞いたのですが、2007年からイングランドのパブが全面禁煙になることがほぼ確実になったそうです。スコットランドと北アイルランドではすでに実施済みということでしたが、欧米ではもうそこまでいっているのかと思いました。日本でもかなり分煙が進んできたものの、例えばバーが禁煙になるというのは考えにくそうです。私が毎月参加しているモルト試飲会、コニサーズクラブは、申し合わせたわけではないのですが、誰もタバコを吸いません。モルトウイスキーの香りを楽しむには大変良いことで、やはりタバコは嗅覚を鈍らせるのでメンバーに喫煙者がほとんどいないのも偶然ではなさそうです。私もタバコの煙は苦手なので、禁煙の場所が増えるのは嬉しい面もあるのですが、一方で高い税金をかけておいてそこまで肩身の狭い思いをさせるのかという喫煙者の意見ももっともだと思います。どこかいやらしい響きがある「嫌煙権」という言葉はあまり聞かれなくなりましたが、愛煙家の居場所が減っていく傾向は変わりそうにありませんね。★モルト価格ランキング★
February 16, 2006
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2件目の STAND BAR で飲んだのは、この3本です(携帯で撮ったので写真がしょぼくてすみません)。右から1.グレナリーロイヤル 1984 20年 50%(ダンカン・テイラー レアレスト・オブ・ザ・レア) 悪くはないけど、これといった特徴が感じられない典型的ハイランドモルト。2.ロングモーン 1988 15年 58.1%(マキロップ・チョイス) シェリー樽熟成と思われる。やはりもう少し熟成が欲しいところ。3.アードベッグ 1996 50.2%(G&M スピリット・オブ・スコットランド) 評判のいいこのシリーズ、これはオーク樽熟成でいかにも若いけどそこが魅力。★モルト価格ランキング★ ネットショップで手に入るモルトウイスキーを価格順にリストしました。
January 25, 2006
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昨夜は久しぶりにバーのはしごをやってしまいました。最初の店、バーリー(名古屋市中区錦3)で、まずはビルギービールのオルヴァルを一杯。冷やしていないものを飲んだのですが、丁度いい温度で、さすがに美味しい。そして2杯目はやはりシングルモルトで写真の「アラン・シャトー・マルゴー・フィニッシュ」。なぜかすごく甘い香りがします。マスターの「アランはきれいな酒質のモルトだから、染まりやすいんですよね」という言葉には納得したけど、かのシャトー・マルゴーはこんなに甘い香りがするのでしょうか?確かにフルーティーだけど、これまで飲んだ赤ワイン樽フィニッシュのものとは明らかに違う面白いモルトでした。3杯目はちょっと懐かしい土屋守コレクションのブナフハーブン。とてもアイラ・モルトとは思えない優しい味わいで、「へ~」という感じ(写真を撮り忘れました)。★モルト価格ランキング★ ネットショップで手に入るモルトウイスキーを価格順にリストしました。
January 25, 2006
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昨日、スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS)の名古屋での試飲会が開催されました。今回は日本支部設立における中心的存在だった、天満商店の渡辺さんが久しぶりに来名され、当時の貴重なお話を伺うことが出来ました。ソサエティの海外支部を最初に立ち上げようとしたのが、日本だったという話は聞いたことがありましたが(結果的にはアメリカ、フランス、日本各支部が1993年、同時に設立)、本部設立(1983年)の数年後にエジンバラを訪ねられた渡辺さんの話は興味尽きないものでした(もっと色々な話は聞きたかったけど、早く試飲もしたいはのジレンマ状態でした)。今回のニューボトルでは、26.43(クライヌリッシュ 22年)と53.94(カリラ 25年)の2本が期待以上の出来で、どちらも特に香りがすばらしいと思いました。また、個性が前面に出たという意味では、3.112(ボウモア 14年)、4.106(ハイランド・パーク 16年)の2本もなかなかのもので、64.10(マノックモア 23年)と85.15(グレン・ エルギン 20年)も個人的に好きなタイプでした。今回は先回のグレンファークラスのように目玉となるボトルはなかったものの、バラエティが豊かで試飲会らしい楽しさが味わえたように思います。
December 12, 2005
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モルトウイスキー紹介コラム、今回はピート香が強い個性的なウイスキーが多いアイラ島の中で、現在手に入る中で唯一の閉鎖蒸留所であるポート・エレンを取り上げます。ポート・エレンは1983年にモルト・ウイスキーの製造を中止し、現在はモルトスターと呼ばれる麦芽だけをつくる精麦専門の施設となったため、現在の在庫のみでしか味わえないウイスキーとなってしまいました。アイラ・モルトの個性であるピート香は、アードベッグやラフロイグほど強くはありませんが、ややライトなボウモアを上回ります。やや泥臭さを感じるその独特な個性は閉鎖蒸留所の希少性もあって高い人気を誇り、今後の値上がりは必至であろうと思われます。そろそろストックが少なくなってくるだろうと思いますが、ディアジオからのオフィシャルボトルが4回リリースされたり、ボトラーズからも結構出てきています。どうやらまだまだ樽は眠っているようですが、貴重なものには違いないので値上がりを期待するあまり、ボトリングの時期が遅れてしまうようなことがないようにして欲しいと思います(一部のボトラーズ・モルトにはピークを過ぎていると思われる長期熟成ものを時々見かけます)。写真はジョン・ミルロイ・セレクションの23年もの、蒸留所閉鎖の前年1982ビンテージで、シェリー樽熟成とあります。ときどきシェリーの風味がしっかり乗ったポート・エレンを見かけますが、どうもあまり感心しません。個人的にポート・エレンはシェリー樽との相性があまり良くないように思いますが、これはリフィル・バットが使われているのか、シェリーの風味はほのかです。正直言ってあまり関心がなかったポート・エレンですが、このボトルが素晴らしい出来なのにくわえ、2005年6月のコニサーズクラブでオフィシャル3本を含む5本をテイスティングした結果がまずまずと思えたので、あまり高くならないうちに何本か手に入れておこうかと思います。※ネットショップで買えるポートエレンのリストはこちら※各種ポート・エレンのテイスティングノート(モルトクラブ)
September 30, 2005
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モルトウイスキー紹介コラム、今回はスペイサイドの雄、グレンリヴェットです。ウイスキーは長い間、密造業者の手によって造られてきましたが、政府による認定制度ができて、1824年に政府公認蒸留所第1号となったのが、グレンリヴェット蒸留所でした。グレンリヴェットは高級ウイスキーの代名詞のように用いられた時期が長く、ゴードン&マクファイルというボトラー(瓶詰め業者)が「マッカラン・グレンリヴェット」という名称で出していたように、○○○・グレンリヴェットのように、多くの蒸留所がその名にあやかろうとするような存在でした。そのため、オフィシャル・ボトルには定冠詞「The」をつけて区別されています。そのスタイルは、フローラルかつ繊細、フルーツを連想させる味わいを有し、もう一方の雄であるマッカラン(こちらもオフィシャルには「The」がつきます)が、シェリー樽熟成にこだわり、豊潤で複雑なモルトを造っているのと好対照をなしています。写真のボトルはザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS)の34年もののスペシャル・ボトリングで、シェリー樽を使いながらもリヴェット本来の味わいが生きた、究極のグレンリヴェットといえるものでした。また、グレンリヴェットは、かつての高級イメージもあってかマッカランと同じく、味わいが変わった、昔は美味しかったという言い方を時にされます。現在はマッカランほどではありませんが、今後オールドボトルを珍重する傾向が強くなりそうです。※ネットショップで買えるグレンリヴェットのリストはこちら※グレンリヴェットのテイスティングノート(モルトクラブ)
September 11, 2005
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蒸留所紹介コラム、今回は数ある閉鎖蒸留所のなかでも人気が高い北ハイランドのブローラです。1819年にブローラの町はずれにクライヌリッシュ蒸留所が創立されました。そして1967年、隣に新しい蒸留所が建設され、クライヌリッシュはそちらで造られるようになり、旧施設で造られるモルト・ウイスキーはブローラの名前で呼ばれるようになりました。その後1983年にブローラ蒸留所は閉鎖され現在に至っています。つまりブローラは17年間しか造られていません。クライヌリッシュとブローラを比較すると、どちらもフルーティーな香りとシャープなピート香がバランスしていて、味わいには厚みを感じる点が共通していますが、ブローラのほうがスモーキーに感じられます。やや無骨でクラシカルなハイランド・モルトであるブローラに対し、甘さがちょっと強く繊細なところもある現代的なクライヌリッシュ、どちらも魅力的なモルトですが、閉鎖蒸留所の希少性もあり、マニアの間ではブローラの人気が高いようです。03年6月のコニサーズクラブ(クリックで山崎白秋氏のテイスティングノートへ)は、クライヌリッシュとブローラというテーマでしたが、長期熟成ものが揃い、メンバーの間に両蒸留所に対する高評価を定着させるきっかけになったように思います。写真はダグラスレインのプラチナセレクションで1972年蒸留の29年もので、山崎白秋氏が書いているように「フルーティー、ピート、酸味の三拍子」が揃った典型的ブローラでした。また、ブローラにはクライヌリッシュにはあまり見られないシェリー樽熟成ものも多く見られます。個人的にはバーボン樽のほうが好みですが、クラシカルな味わいという意味では面白く、今後、熟成が遅いシェリー樽の特徴を生かしたものが出てくることも期待できそうです。いずれにしても失われ行くモルトとして、人気・値段とも上昇していくことは間違いないところでしょう。※ネットショップで買えるブローラのリストはこちら※各種ブローラのテイスティングノート(モルトクラブ)
July 15, 2005
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蒸留所紹介コラム、今回はあまり知られていないけど、非常にレベルの高いモルトを造っているハイランドのロイヤル・ブラックラです。1812年創立の歴史ある蒸留所で名前に冠された「ロイヤル」は王室御用達であったことを示しています。写真は今はちょっと懐かしくなりつつある、シグナトリー社のカスクシリーズ(モルト会の仲間でも「デブ瓶」と呼び、はずれが少ないことで人気がありました)で、これはシェリー樽熟成ものの傑作です。04年4月のコニサーズクラブ(クリックで山崎白秋氏のテイスティングノートへ)で5本のロイヤル・ブラックラを試飲しましたが、これは特に評価が高かったのを憶えています。しかし、いわゆるオーク樽熟成モルトにも素晴らしいものがあって、どちらも素晴らしいものがあるという意味で私はこの蒸留所を高く評価しています。特徴としては、香は葡萄系のフルーツ、ボディが厚く、ハイランドらしいシャープさもあり、バランスが優れているといったところ(あくまで私の評価です)。なかなか手に入りにくいモルトですが、特に20年前後のカスクものを見かけたら、ぜひ一度お試し下さい。※ネットショップで買えるロイヤル・ブラックラのリストはこちら※各種ロイヤル・ブラックラのテイスティングノート(モルトクラブ)
July 5, 2005
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モルトウイスキー紹介コラム、今回はピーティー&スモーキーな味わいでファンも多い、アイラモルトの雄、アードベッグです。私がモルトをよく飲むようになったのは、コニサーズクラブという試飲会に参加するようになった約7年前からですが、そのころのアードベッグのイメージは、名前にもかっこいいボトルにも中身は負けているというものでした。80年代前半から90年代前半にかけて、スコットランドの多くの蒸留所が閉鎖しましたが、アードベッグも売れ行き不振からフル操業できなかった。そしてアードベッグの味わいにキレがなくなっていた最大の原因は古樽を使うことが多かったためだと言われています。しかしその後、経営がグレン・モーレンジ社に移り、意欲的な製品がいくつか出てくるようになりました。写真のボトルは、アードベッグ直営の会員組織「COMMITEE」の会員向けに発売された「VERY YOUNG」で、6年という短い熟成のものでした。これは評判を呼び、一般向けの別ヴァージョンも発売されましたが、あっと言う間に売り切れたのは記憶に新しいところです。また、バーボン樽とシェリー樽、それぞれ熟成期間も異なるモルトを複数ヴァッティングした「UIGEADAIL」(ウーガダール)や、これも「COMMITEE」向けの「KILDALTON」(キルダルトン)も珍しいライト・ピートのアードベッグということで話題になりました。またオフィシャル以外でもG&Mが日本向けにボトリングしたという「SPIRIT OF SCOTLAND」のシリーズを、4~5種類飲んだことがあります。これらはどれもレベルが高く、ヴァラエティも豊かということで、私自身、すっかりアードベッグを見直したのでした。ラフロイグやラガヴーリンは、あまりに癖がありすぎるけど、ボウモアはちょっと物足らないという方は、私がスタンダードボトルではNo.1だろうと考えている「ARDBEG TEN」(アードベッグ10年、スモーキーとほのかな甘さがバランスした美味しいモルトです)をお薦めします。ただちょっと不安なのは、オーナー会社のグレン・モーレンジそのものがルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーに身売りしてしまったこと。せっかく高まったブランドイメージが損なわれないことを望みます。※ネットショップで買えるアードベッグのリストはこちら※アードベッグのテイスティングノート(モルトクラブ)
June 26, 2005
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モルトウイスキー紹介コラム、今回は生産休止中ながら人気が高く、ローランドの代表銘柄といえるローズバンクです。19世紀ごろのローランドはウイスキー生産の中心地として栄え、3回蒸留によるライトなモルトウイスキーが多く造られたそうですが、現在ローランドで3回蒸留を行っている蒸留所は、ローズバンクが1993年に休止されて以降、オーヘントッシャンだけになってしまいました。再開の噂は何度かあったようですが、環境問題が解決せず、なかなか困難なようです。写真のボトルはキングスバリーから出された15年のカスクものですが、今まで私が飲んだローズバンクのなかでベストといえる出来のものです。これはかなりボディが厚く飲みごたえがありますが、ローズバンクは気軽に楽しむソフト&スムーズなものが多くなっています。もともと熟成が早いモルトなので、どれぐらいストックが残っていて、それがどんな質なのか気になるところです。必然的に今後はこれまで見かけることがほとんどなかった長期熟成のローズバンクが出回ることになるでしょう。もしかしたら大化けするかもしれない、そんな期待を持って見守っていきたいと思います。※ネットショップで買えるローズバンクのリストはこちら※ローズバンクのテイスティングノート(モルトクラブ)
June 25, 2005
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モルトウイスキー紹介コラム、今回は数あるスコットランドの蒸留所の中でもおそらく最もその名が知られているであろう、スペイサイド地区の雄、マッカランです。蒸留所の所有者ハイランド・ディスティラーズ社が自らボトリングする、いわゆるオフィシャル・ボトルのみ「ザ・マッカラン」と定冠詞がつきます。モルトウイスキー評論家として名高いマイケル・ジャクソン氏(歌手ではありません。会ったことがある人に聞くと「酔っぱらいのおっさん」だそうです)が、”モルトウイスキーのロールスロイス”と名付けるなど、自他共に認めるビッグネームです。使用する大麦は契約栽培のゴールデン・プロミス種、樽はファースト・フィルのシェリー樽(シェリーを空けたばかりの樽)で、自ら造った樽をスペインに運んでシェリー製造者に貸すまでするなど、品質へのこだわりで知られています(それでもシェリー樽不足はいかんともしがたいようで、最近バーボン樽熟成ものとヴァッティングした「ファインオーク」シリーズが登場しました)。写真はマキロップチョイスというボトラー(瓶詰め業者)のもので、珍しいオーク(バーボン)樽熟成のマッカランで(少し前のボトルですが入手可能です。写真をクリックすると河内屋さんのHPにジャンプします)03年8月のコニサーズクラブでは、「シェリー樽熟成ではないマッカラン」をテーマにしたのですが、その時の1本です。オーク樽熟成の「ザ・マッカラン」はまだ見たことがありませんが、ボトラーズからは結構出ていてボディが厚く飲みごたえのあるものが多いように思います。オフィシャルボトルは時代の要請によるものか、ライト化が進んでいるように思われ、昔から飲んでいる人からはよく「昔のマッカランは美味しかった」という声が聞かれます。そんな影響からかオールドボトルのマッカランの値段は上がるばかりですが、ショットを飲むのも躊躇するような値段になる前に、今のものと飲み比べなければと思っています。※ネットショップで買えるマッカランのリストはこちら※マッカランのテイスティングノート(モルトクラブ)
June 20, 2005
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モルトウイスキー紹介コラム、今回はかつてはウイスキーの都だったキャンベルタウンで唯一フル稼働している蒸留所、スプリングバンクです。今年(2005年)2月に名古屋で行われたウイスキーミニライブにはスプリングバンク蒸留所から製造を担当している女性が参加されていて驚きましたが、独自の2回半蒸留のモルト以外にも、すでに人気が定着した2回蒸留でよりピーティーな「ロングロウ」、3回蒸留の「ヘイゼルバーン」といった、かつてキャンベルタウンに存在した蒸留所名を冠したモルトを製造するなど、積極的な経営が行われています。右の写真は、2000年前後にローカル・バーレーの商品名で発売された、オフィシャル・ボトルで、大麦、ピートなどの原材料をすべてキャンベルタウン産でまかなったという限定販売もので、いくつかあったロットのうちのひとつです。当時2万円前後で販売されていて、買おうかどうか迷っているうちに手に入らなくなってしまい大変後悔した、私にとっていわくつきのモルトですが、今年3月に奈良のBAR HAYAFUNEさんでいただくことができました。予想にたがわない素晴らしい味わいで、ぜひまたこうした製品をリリースして欲しいと思いました。やや湿っぽく汗臭い感じのするピート香はスプリングバンク独特のもので、ややクラシカルに感じるそのスタイルは、昔ながらのフロア・モルティングで麦芽を乾燥させたり、チル・フィルタリング(冷凍濾過)処理がされていないこと等が影響しているのかもしれません。チル・フィルタリングについては設備がないそうで、もっとも手造りに近い蒸留所といえそうです。最近かつての人気商品だった21年ものが特別復刻のような形でリリースされましたが(凄く高かったけど即売り切れでした)、シェリーとピートがうまくバランスした重厚な味わいは得がたいものだったので、これもぜひ復活させて欲しい。また最近の商品では、ラム樽、ポート樽などのカスク・ストレングス・シリーズが好印象でした。※ネットショップで買えるスプリングバンクのリストはこちら※スプリングバンクのテイスティングノート(モルトクラブ)
June 19, 2005
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モルトウイスキー紹介コラム、今回はオークニー島にあるスコットランド最北の蒸留所、ハイランドパークです。私が初めて買ったハイランドパークは18年のオフィシャルボトルでした(多分5~6年前)。ほどほどのピート香にシェリーをうまく効かせたバランスの良いモルトで、お値段もかなり安かったので、いい買い物をしたなと思いました。ところが、自分で買ったハイランドパークとStand Barのもので、あえてオーク樽の10~26年熟成のものを5本そろえて04年2月のコニサーズクラブに出品したところ、思ったほど評判が良くありませんでした。右の写真、カエルのラベルが個性的なムーン・インポートの”アニマル”などはかなり気に入っていたものだったのですが。Stand Barのマスターは、04年11月のコニサーズクラブでもう一度ハイランドパークをやはりオーク樽熟成を集めて出品しましたが、このときも評価がよくありませんでした。コニサーズクラブのテイスティングはブラインド・テイスティング(銘柄を明かさないままのテイスティング)なので、ハイランドパークのようなビッグネームでも、時にこうしたことが起きます(逆にあまり知られていない蒸留所が高評価になることも)。そのとき思ったのは、ハイランドパークは思ったよりボディが薄く、どちらかと言えば細身できれいな酒質のモルトだということでした。特徴といわれるヘザー香も、熟成が進むと分かりにくくなり、やや平板に感じてしまうようです。そういう意味で、ボトラーズものを選ぶときは、個性がはっきりした若いものを選ぶのが無難かもしれません。また、むしろシェリー樽との相性は良く、素晴らしい長熟ものに出会ったこともあります。オフィシャルボトルに必ずシェリー樽熟成が使われているのも、そうした特性をよく分かっているからなのでしょう。※ネットショップで買えるハイランドパークのリストはこちら※ハイランドパークのテイスティングノート(モルトクラブ)
June 18, 2005
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蒸留所紹介コラム、今回は私が一番好きで思い入れもあるハイランドのクライヌリッシュです。写真左から1.ハートブラザーズ 14年 1988 53.3%2.クーパーズ 19年 1983 51.7%3.SMWS 26.23 19年 1983 56.6%クライヌリッシュ蒸留所が設立されたのは 1819年といいますから、200年近くも前のことですが、現在の蒸留所は 1967年に旧蒸留所の隣に新設されたものです。旧蒸留所は1983年まで操業されていて、67年から83年の操業停止までに造られたモルトは、ブローラ--BRORA--の名前でボトリングされています。残念ながら67年以前のクライヌリッシュを飲んだことがありませんので、私の知っているものは、すべて新しい蒸留所のものです。ここのシングルモルトは典型的な北ハイランドモルトというべきもので、フルーティー、ピートのバランスがとれた香りとボディのしっかりした味わいが特徴です。若いモルトはワックスを連想させ、麦芽風味をしっかり残しているという印象があります。また、長熟モルトは香りに華やかさが加わり、味わいもややスパイシーになる傾向があるようです。土屋守氏が「通好み」と書いていますが、まさに言い当てているように思います。そして熟成にはバーボン樽やホグスヘッドを用いたものが多く、シェリー樽熟成をほとんど見かけないのも特徴と言えるのではないでしょうか?(なぜかブローラは結構シェリー熟成が多い)スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS)はこのモルトをコードNo.26として好んでボトリングしますが、若いモルトも長期熟成ものもそれぞれに素晴らしいものが出てきて安心して買えます。写真右のSMWS26.23は素晴らしい出来でしたが、最近ボトリングされた26.34(31年)もエクセレント!バランスの良いハートブラザーズ、かなりスモーキーなクーパーズもGOODでした。私がクライヌリッシュを最初に飲んだのは今や伝説的なG&Mのバイカラーボトル(カスク)で、最初から幸福な出会いではありました。※ネットショップで買えるクライヌリッシュのリストはこちら※クライヌリッシュのテイスティングノート(モルトクラブ)
June 17, 2005
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蒸留所紹介コラム第2弾はスペイサイドのロングモーンです。数あるスペイサイド地区蒸留所の中で、ロングモーンの位置づけは、マッカラン、グレンリベット、グレンファークラスといったビッグネームに続く中堅どころといったところではないでしょうか?私も実はオフィシャルボトル(15年)を飲んだことはありません。しかし、好きな蒸留所をあげろと言われればベストスリーには必ず入れます。その素晴らしさに触れた最初の出逢いが、下の写真の1本、土屋コレクションのロングモーンでした。当時話題になったこのモルトを飲みたいが為に出かけたバーで、売り切れたと言われがっかりしていたら、偶然このボトルをキープしていたお客さんが隣りにみえ、ご馳走していただいたのが唯一口にした一杯です。口の中で様々なフルーツが弾け、味の万華鏡のようだと思ったことを鮮明に憶えています。この写真はあるネットショップで見かけ、衝動買いしてしまった未開封のボトルです。その後、ロングモーンを何本か買って、03年2月のコニサーズクラブで5本のロングモーンを試飲することができました。どれも美味しいものでしたが、ソサエティ7.21は特に素晴らしいものでした。飲みきってしまい、土屋のものと飲み比べられないのが残念ですが…下のテイスティングノートにもありますが、セメダインやスモークを感じさせる、スペイサイドの中では個性的なモルトだと思います。また、シェリー樽長期熟成のロングモーンも、独特のコクが感じられ出来の良いものが多いように思います。●THE Single Cask Collection LONGMORN 1969 53.1%・CASK TYPE Hogshead ・BOTTLED Mar. 2000 (株)アラン・ジャパン==裏ラベル 土屋守氏のテイスティングノート==「トップ・ドレッシング」としてブレンダーからの評価が高いスペイサイドの隠れた銘酒。ドライでスパイシーで、力強く男性的。ボンド、セメダイン…。加水するとメイプルシロップのよう。香も味も刻々と変化し、非常に複雑。貝の味噌汁…。やがてピーティーでスモーキーに。ロングモーン(聖人の場所)という名に相応しいミステリアスな酒。様々な風味が一杯のグラスの中に隠されている。俳優に例えるならば、アンソニー・ホプキンスかジョン・ギールグット。★モルトウイスキーの価格ランキングを作成しました。このサイトの蒸留所リストからはランキングの蒸留所毎のボトルリストと、楽天ショップでの検索結果にリンクしてあります。※ネットショップで買えるロングモーンのリストはこちら※ロングモーンのテイスティングノート(モルトクラブ)
June 15, 2005
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各蒸留所のモルトウイスキーについて、自分の思っていることを書きつづっていこうと思います。第1回は「ボウモア」。先日、名古屋栄のStand Barへ行ったときに「自分が買ったモルトで一番多いのはボウモアだと思う」と言ったら「意外ですね」といわれました。最近はあまり買っていないけど、昔はずいぶん買いました。「好きなモルトか?」と聞かれれば「わりと好きな方」ぐらいの答えになります。でも、「これまで飲んだモルトの No.1 は何か?」と聞かれれば「ボウモア1957(クリックでテイスティングノートへ)」と答えます。1970年ごろより前のボウモアはモルトマニアの間では定評がありますが、これは別格の素晴らしさだと思いました。このモルトを飲めたのは本当に運が良かったと思っています。自分がよく買ったのは1990年頃以降の比較的若いボトラーズのボウモア。サントリーが買収した後のボウモアからは、80年代のものにみられた化粧品香がほとんど感じられなくなり、スモーキーになっています。ボウモアは熟成にいろいろな樽を使いますが、シェリー樽やポート樽熟成物も何度か買いました。これらの味わいは賛否が分れるところですが、シェリーとピートが合わさることで、シガーのような風味が出て、私は結構好きです。オフィシャルボトルでは最近の8年ものの評判がいいようですが、12年ものも良くなってきていると思っています。少し前に買ったキングスバリーのハンドライティング22年ものは、思いっきり化粧品香、石けんぽさがでていましたが、開栓してしばらくしたら少し落ち着いて「まあこれもありか」ぐらいになりました。でもこれが苦手な人は80年代蒸留のものは避けた方が無難でしょう。●BOWMORE 1957 38yo 40.1%(Official Bottle)★モルトウイスキーの価格ランキングを作成しました。このサイトの蒸留所リストからはランキングの蒸留所毎のボトルリストと、楽天ショップでの検索結果にリンクしてあります。※ネットショップで買えるボウモアのリストはこちら※ボウモアのテイスティングノート(モルトクラブ)
June 14, 2005
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この前書いた話の続きですが、いつものバー(というほど行っていませんが(^_^;)で、氷を入れて飲むと美味しいモルトはあるか?とここに書いたら、マッカランがいいのではというコメントをいただいたという話をしました。そうしたら、マスターは「私はクラッシュアイスにラフロイグを入れてお薦めしますとのこと。ラフロイグ独特のスモークが強調されるそうで(甘さが抑えられるからでしょうね)なるほど美味しそう。もう少し暑くなったら試してみよう(もちろんマッカランも)。
June 9, 2005
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普段モルトを飲むときはストレートか常温のミネラルウォーターを加水して飲んでいるのですが、やはり暑き季節にハードリカーは少々辛い。去年ソサエティの試飲会で、たしかグレンキースだったと思うけど、クラッシュアイスを入れて飲むというのを提案していました。また、サントリーの北杜あたりは最初から水割りで飲むことを想定しているようで、冷やしたときの方が美味しいように思えました。長期熟成の高いモルトに氷を入れるのは抵抗があるけど、美味しいと思えばどんな飲み方をしてもかまわないと思う。今度はバーで「ロックにして美味しいモルトはありませんか?」と聞いてみようかな。★モルトウイスキーの価格ランキングを作成しました。このサイトの蒸留所リストからはランキングの蒸留所毎のボトルリストと、楽天ショップでの検索結果にリンクしてあります。
June 6, 2005
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話題になった例の100万円ウイスキー、山崎50年は日本でしか使われていない、ミズナラ樽により熟成されたものでした。何回か山崎蒸留所い行っていろいろ話を伺いましたが、なかでも面白かったのは、このミズナラ樽にまつわる話です。そもそもはウイスキーの熟成に使う樽が足りなかった(通常はアメリカンオーク=バーボンバレルかスパニッシュオーク=シェリーバットが使われます)ので、やむを得ず国内にあるミズナラで樽を作って間に合わせたというのが最初だったそうです。ところが10年ぐらい経ってこれを飲んでみたら不味くて飲めたものではない。しょうがないのでそのまま寝かせておき20年目ぐらいに飲んだら、これが素晴らしいウイスキーに変身していたというのです。いまは響などのブレンデッドウイスキーにも欠かせないサントリーの財産となったモルトウイスキーは偶然の産物だったんですね。★モルトウイスキーの価格ランキングを整備中です。このサイトの蒸留所リストからはランキングの蒸留所毎のボトルリストと、楽天ショップでの検索結果にリンクしてあります。
May 25, 2005
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●オーバン 14年 43% 750mlハイランド・モルトのスタンダードものから何か1本と言われれば、私はオーバンかクライヌリッシュを選びます。より手に入りやすいということになれば、シングル・モルト・ウイスキー業界(?)の最大手、ディアジオ社(以前あったUD、ユナイテッド・ディスティラーズを吸収した会社)が選ぶ「シックス・クラシック・モルト」の1本でもある、オーバン14年ということになります。ハイランドを東西南北に分けたとき、オーバンは西ハイランドに分類されますが、そこに現存する唯一の蒸留所でもあります。オーバンはディアジオ社が出すオフィシャルボトル以外の瓶詰め業者が出すボトラーズものが極めてまれな銘柄で、私も5年ぐらい前に飲んだキングスバリー社のもの以外に、行き当たったことがありません。一度だけオールド・モルト・カスク(ダグラスレイン社)のものをネットで見かけましたが、迷っている内に売り切れてしまい、非常に残念な思いをしました。このモルトは繊細なピート香が特徴で、味わいも突出したところがなくバランス良く上品にまとまっており、ハイランド・モルトの一つの基準になるものだと思います。渋いハイランド・モルトの代表がこれで、華やかなものの代表がグレンモーレンジいっていいのではないでしょうか?この14年以外に、1998年ごろにリリースされたシックス・クラシック・モルトのダブル・マチュアド・シリーズのものも時折見かけます。オーバンは「モンティーリャ・フィノ・フィニッシュ」で現在は1987ビンテージが主に出回っているようです。フィノ(辛口)・シェリー樽でフィニッシュ(出荷前に数ヶ月~数年程度、別の樽を詰め替えること)されたモルトは珍しく、こちらも渋めにバランス良くまとまっており、個人的にこのシリーズの中で一番好きです。●オーバン モンティーリャ・フィノ・フィニッシュ 43% 700ml★モルトウイスキーの価格ランキングを整備中です。[HOME]からリンクしてある蒸留所リストからは、楽天ショップで手に入るモルトウイスキーを蒸留所毎の検索が可能です。○オーバンのページで他の商品もご確認下さい。
January 19, 2005
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今年話題にのぼることが多かったのがアイラではこのアードベッグではないでしょうか?Ardbeg Committeeの会員向けとして、6年もの Very Young、そして最近ライト・ピーテッドの Kildalton(24年)も発売されました(Very Young はその後、別ヴァージョンが一般向けに販売された)。また、熟成年数の違うバーボン樽、シェリー樽の原酒をヴァッティングした 「ウーガダール」もなかなか良かったと思います。いろいろ意欲的なアードベッグですが、最も手に入りやすい ARDBEG TEN(10年)も、首をかしげたくなるものが多いオフィシャル・スタンダードと呼ばれるボトルの中では No.1 だろうと個人的に考えています。●アードベック 10年 46°(700ml)●アードベッグ・ウーガダール 54.2%今後スタンダードとして引き続き出されることになるのか?どちらも 12/20まで10%引きセール中の nero が楽天最安値。★モルトウイスキーの価格ランキングを整備中です。
December 15, 2004
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シングルモルトウイスキーで一番名前が知られているのは「マッカラン」ではないでしょうか?その中でもスタンダードの名にふさわしいのはやはり12年だと思います。最近オフィシャルのラインナップが新しくなって、12年も「シェリーオーク」「ファインオーク」の2種類になりました。どちらもまだ飲んでいないのですが個人的には「シェリー樽熟成原酒とバーボン樽熟成原酒をバッティングした」という後者が気になっています。旧ボトルもまだ手に入りやすいので、今のうちに飲み比べしておくべきかな?旧ボトルは酒自慢まつうらが楽天最安値。シェリーオーク(NEW)はタカムラが楽天最安値。ファインオーク(NEW)は信濃屋が楽天最安値(シェリーオークも同価格)。ところで、マッカラン蒸留所が自ら販売するオフィシャル・ボトルのみに「The」がつくって知っていました?★モルトウイスキーの価格ランキングを整備中です。○マッカランのページで他にどんなボトルがあるかも確認してみて下さい。○セントマグデランのページを追加しました。★酒とBlogの日々で「イージー・ドリンキング・ウイスキー」を紹介しています。○スモーキー・ピーティ 40°(500ml) ○リッチ・スパイシー 40°(500ml) ○スムース・スウィーター 40°(500ml)
December 6, 2004
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