LAUNDRY ROOM

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2008/02/02
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カテゴリ: CAT & DOG
我が家の愛犬、 M.ダックスの北斗(ホクト)=推定5歳♂=が、この犬種の宿命ともいえる 「椎間板ヘルニア」を発症しました。
でも、ごく初期。
しかも、たいへん良い獣医さんとの出会いで、タイトルにあるように、いわゆる 「最先端医療」である「再生治療」を受けることができていて、 極めて良好な経過 を辿っています。

日本の家庭犬で、いまだに 絶大な人気を誇るM.ダックス の、これまた多くが苦しめられている病気なので、 他の方の参考のためにも、今ホクトが受けている治療をここでご説明 して、前回の記事で心配をおかけしたみなさんへのご報告に代えたいと思います。

【発症・発見の経緯】
日に2度、昇りに限って使っていた緩い数段の階段で、いつものように駆けあがらずに、昇るのを一瞬躊躇してから這い上がるような「歩き昇り」をしたので抱き上げたところ、「ギャッ!」と悲鳴に似た短い叫び。
あとから考えると、ここ数日、いつも注意していた 「飛びつき行動」がなく寝ている時間が多かった し、特にこの前3日間は、 怖いこともなく、それほどの寒さでもない筈なのに震えている ことがあって気になっていました。
また、せっかくシェイプアップした体が、冬になってからややリバウンド気味・・・

【受診と診断】
麻痺が出ている状態ではなく食欲も旺盛だったため、その日は、適切な病院探しをし、翌日、仕事に区切りをつけてから、幸い車で30分以内の、評判の病院で受診。
レントゲンでは際立ったヘルニアの個所が見えず、白血球その他の血液検査の結果も極めて良好。でも「痛そう」なのと「震え」は相変わらずで、間違いなく「椎間板ヘルニア」だろうとの診断。レントゲンも、顕著ではないとはいえ、良く見るとココが・・という部分を丁寧に説明されて、造影剤・CT検査は時間がかかり負担もあるので、「手術」を決断する場合のみでよいと助言されました。

【治療の説明と選択】
まず、
●通院方法と所要時間、そして10日間程の通院が可能かを尋ねられました。
いくら良い治療方法でも飼い主の負担が大きすぎて続けられないようなら選択肢から外すとの言葉に「ペットと暮らす」全方向への配慮を感じて、その病院への信頼感を強くしました。
夜も8時までの病院なので、 幸い通えます と答えました。

●今までの内科療法はステロイド一辺倒だったが、現在研究が進んでいる「再生医療」の分野で大きな効果を出している方法をやりたいがどうだろう?
との提案を頂き、詳細説明を受けました。

●(人間の)全身性炎症反応症候群に伴う急性肺障害に画期的な効果を示している「好中球エラスターゼの選択的な阻害剤」である 「エラスポール100」 をある条件下で使うことで、椎間板ヘルニアの場合では手術とフィフティ・フィフティの臨床結果が出ている
とのことなのですが、結果はフィフティ・フィフティでも、外科処置のリスクを考え、迷うことなく 「切らない方法」 を選びました。
ホクトの場合は、 目で見てわかるような切る必然性がないというのも、もちろん理由の一つ です。
早期発見と、医師(治療方法)との出逢いは、どんな病気の場合でも大切ですね。

昨日で5回目の治療が終わり、あと5回ですが、2回目で明らかに快方に向かっているのが分りました。

治療方法をもう少し詳しく書きます。
●人間の急性肺障害の時には24時間かけてゆっくりと薬を吸収させるとありますが、ゆっくりというのは犬の場合も同じで、生理的食塩水を点滴しながらそこへエラスポール100注射液・胃粘膜保護材・若干のステロイド剤他、ビタミン剤も含めて5本の注射液を入れて、ゆっくりと吸収させ、それを10回(10日間)続けるというのを一つの治療単位としています。
(各回の薬液の量などは経過観察・体重測定などと合わせての獣医さんの都度の判断が加わっているように見えます)

治療を始めて 目に見えて良くなっている し、 犬自身への負担もほとんど感じられない ので、安心してこの治療を終えることができそうです。

でも、治療を終えてもこの種の体質を忘れることなく、太らせないように一生の「病気」として付き合っていこうと思います。


最後に---
犬飼いの方は今更でしょうが、ちょっと知ったかぶりをさせてください。



ダックスは「胴が長くて短足だから」背骨に負担がかかるという誤解がありましたが、これは違うというのが今では一般的にも知られています。
洋風のテーブルの脚を短く切って座卓にしたところで、天板自体の強度は変わらず、天板にかかる負荷が増すわけではないという説明が、たいへん納得しやすいですね。

ダックスは、脚の短さにその症状がわかりやすく出ている、
「成長板(軟骨)の早期閉鎖」という、
いわば病気遺伝子を種類として固定させた犬種。

だから、脚だけではなく他の部位(背骨など)の軟骨も早期閉鎖しているので椎間板変性・ヘルニアを起こしやすい、という訳です。



これは、私が自分の脚の 形骸不全が子に伝わらないかとたいへん恐れた ことを考えると、やりきれない 「人工的な操作」 です。
「犬種維持のための正しいブリーディング」 とやらに、私が大きな疑問を感じる根拠になっています。
と、この件については色々なご意見があるのを百も承知で、ちょっと触れてみました。
あくまでも私の考えなので、議論する気はありません。申し訳ありません。


この治療法、そう遠くない将来ヒトにもどんどん応用されるようになりそうで、楽しみです。
今、色々な病気と 闘っている 飼い主自身が闘っている同じダックス飼いのブログ友に、「再生医療」分野の明るい話題としてこの記事を送ります♪


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追記: 重なる時には重なる・・・猫のノアが尿結石と思われる血尿で、北斗と同じ病院に通っています。
こちらも、偶然の早期発見となりました。
我が家には猫トイレが三つと犬のトイレシートの場所が2か所あります。
ノアは、最近、この五つのトイレを縦横無尽に(笑)利用しています。
オシッコをホクトのトイレシートでしてくれたおかげで、すぐに血尿に気づくことができました。
これも、今は、よほどのことがない限り内科療法で治るということで、薬を処方されています。
丸一日で、見た限りの血尿は止まりました。ホッ!!

が、年齢が進んでますます嗜好性が強くなり、カリカリ(乾燥フード)しか食べようとしないもも&タイガのフードと、体質的に結石ができやすそうなノアの食餌についての悩みができてしまいました(ーー゛)
本当は猫達もホクト同様、手作りフードに切り替えたいのですが、もも&タイガの好みがうるさ過ぎ~。

そうそう!
尿検査のためにオシッコ採取をしなければならないのですが、これまた、メス猫のオシッコ採取は難しそう・・・網トレイのケージに一日閉じ込めようかしら・・・。
どなたか良い方法ありますか?









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最終更新日  2008/02/03 07:01:56 PM
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