チビ猫3匹

チビ猫3匹

トーリ・エイモス





Tori Amos(トーリ・エイモス)





      トーリ・エイモス、彼女はとにかくすごい。


      初めて聴いたのは10年ぐらい前だけど、日本ではあまりメジャーではありません。
      でも本国アメリカではカリスマ的アーティストらしい。

      ピアノの弾き語りだけど、歌声がとにかくいいのです。

      妖精のような声はケイト・ブッシュとよく比較されるけど、トーリはもっと狂気めいてます。
      デビュー・アルバムは自らのレイプ体験を歌いあげたという曲が入ってて有名らしいけど、
      聴いてないのよね・・m(_ _)m


      初めて聴いたのは2枚目のアルバムで、そのときは優等生的でまっとうでした。
      ところが、3枚目のアルバム「BOYS FOR PELE」でガラリと変わり、度肝を抜かれました。

      その妖艶さ、狂気、鎮静の中の激しさ。

      聞く所によると、それまで組んでいたプロデューサーと別れて
      自分でやりたいようにやった結果らしい。
      うろ覚えなので自信がないけど・・その時「この人は天才だ」と思いました。


      「BOYS FOR PELE」は、1曲目から最後まで、一つの映画のように流れるように綴られています。
      9曲目の「HEY JUPITER」が当時MTVでヘビーローテーションされていたけど、
      そのビデオクリップで歌うトーリの危うい美しさといったら。


         ○●○


      4枚目のアルバム「From The Choirgirl Hotel(フロム・ザ・クワイヤーガール・ホテル)」は、
      実は一番好きなアルバムです。

      発売当時、輸入盤が先に発売されて国内盤がまだだったので、買うのを待ってました。
      待ちきれず、仕事帰りタワーレコードに寄って、輸入盤の試聴盤をじっと聴くのが日課でした。

      ヘッドホンを耳にあて、1曲目の「「Spark」を聴きながら目を閉じると、
      ホウッと真っ暗な宇宙に身が放り出されるような感覚で、
      仕事の疲れも吹っ飛んじゃってました。


      中でも好きなのが、9曲目の 「 NORTHERN LAD(ノーザン・ラッド) 」。

      不思議なことに映像が浮かんでくる…。何故か私はデュラスの小説が思い出されるのだけど、
      胸がきゅうっと絞られる感じで泣けてきます。
      この曲はもう、死ぬほど繰り返し聴きました。


      ああ、トーリ・エイモス本当に好きだなぁ・・





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