1話 可哀相?なシンデレラ



1話『可愛そう?なシンデレラ』

ダイア-------------------------------ダイア

「ワタシはアンナ・シンデレラ…可哀相なシンデレラ…」
そう言った少女は無愛想にホウキを持って立っていた。
シンデレラの着ている服には所々につぎはぎがあった。
「こら!シンデレラ。まだ掃除は終わってないの?」
シンデレラのいる部屋へ勢い良く扉を開けて入ってきたのは3人のお姉さま達。
一番に声を上げたのは、緑色の3本トンガリヘアースタイル、長女 ジュン。
「もぅ!トロいわねぇ」
次に口を開いたのは、お尻まであろう水色のロングヘアー、次女 ピリカ。
「…」
3人いるはずの最後のひとりの声が聞こえてこない。
ピリカの後ろにモジモジと隠れていた。
「…え、えと…っ…ちゃ、ちゃんと…掃除す、す、する…の…っ」
ようやく話し出したのは、イメージカラーにあったピンクの髪が似合う腰の低い、3女 たまお。
ギロッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
シンデレラは3人のお姉さま達を睨みつけた。
お姉さま達はその瞳にびくっ!と反応した。
身分の低いはずのシンデレラに押されてしまっていた。
これではいけないと、ジュンがシンデレラに強気に言う。
「今夜は舞踏会。私達はお城に行ってくるわ」
「シンデレラはお留守番だからねーっ」
続いてピリカも言った。
しかし
「…あぅ~…」
たまおは続かなかった。
すでに、びくびくしながら涙ぐんでいる。
そんなお姉さま達にシンデレラはいかにも興味無さ気に
「あっそ」
と吐いた。
そしてお姉さま達はまたびくっ!と体を浮かばせた。
「じゃっじゃあ行って来るわね」
目に映る光景はどうみても“シンデレラ強し”…だがつっこまないようにしよう。
3人のお姉さま達はそそくさとその場を立ち去ってお城へと出かけていきました。


ボン!
「おおっ可哀相なシンデレラ!魔法使い・まん太登場!!」
妙な効果音と共に現れたのは体長80Cmあるかないか。
とにかく小さな男の子。
アンナはというと―
バリバリッ
おせんべいを食べていた。
しかもこたつに入り。
「ずこーー!シンデレラがせんべい!?しかもこたつ~!?」
魔法使い・まん太はおもわずこけてしまった。
ゆっくりと起き上がりシンデレラに言う。
「シ、シンデレラ…舞踏会に行きたいだろう?」
「別に」
一瞬の間も開けることなくシンデレラは答えた。
「メンドクサイじゃない」
「なにーぃ!!!」
またもこけてしまうまん太。
「お…おかしいな。万辞苑によると…」
まん太が横カバンから出し、ペラペラとめくりだしたのは知識の缶詰・万辞苑。
その万辞苑は魔法使い・まん太のアイテムらしいが…
「ま…いいか」
あまりあてにならないようだ。
「とにかくお城に行くんだ~~~~~~~~~~!」
まん太は万辞苑を振った。
するとその万辞苑は無数の光を放った。
キラキラキラ~!
ボンッ!
そしてアンナのつぎはぎのドレスは豪華で高そうなドレスに変わった。
「ふーん…すごいんじゃなぃの?」
しかしいまいち感動のうすいシンデレラ。
続けてまん太は魔法で馬車を出し、
とりあえずお城へとシンデレラを向かわせた。

ダイア------------------------------ダイア

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>つづく>>>>


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