古代のロマンをたずねてpart.2

古代のロマンをたずねてpart.2

八坂神社


もちろん、そんなわけはないですよね。
でもね、昔の人は大真面目に『怨霊』の存在を信じ続けていたのですよ。




例えば、京都の街・平安京を作った桓武天皇は自分の後継者に最初は弟の早良(さわら)親王にしようと思っていたのですが、途中から「やっぱ弟よりも息子の安殿(あて)親王に譲った方が良いよな~。」と思って邪魔になった早良親王に「謀反あり。」と無実の罪をなすりつけて投獄して島送りにしまうのです。



何のこっちゃか分からない弟・早良親王は激怒りです。
そして、無実を証明するためにハンストをするのです。
ところが、手荒い責苦と心労と何も食べない過酷な状態のため、早良親王は怒りながら死んでしまいます。





そして、桓武天皇はうまい具合に息子に天皇を譲るのです。
しかし、その後悪いことが次々に起こります。
疫病の流行や桓武天皇の身近な人が次々と亡くなったり。




これぞまさしく早良親王の『怨霊』のせいだということになるのです。




その『怨霊』を鎮めるために、祀ったのが祇園社でその祇園社から神輿を送ったのが祇園祭の始まりだと言われています。




八坂神社は祇園さんとも言われていますね。





八坂神社.jpg



御祭神は、スサノヲノミコト(素戔嗚尊)・クシイナダヒメノミコト(櫛稲田姫命)・ヤハシラノミコガミ(八柱御子神)です。




八坂神社・拝殿




八坂神社へお参りの際はそんなお話を思い出すのも面白いかも知れませんね。





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