行こか戻ろかイギリス生活

行こか戻ろかイギリス生活

Mercedes Ruiz

メルセデス・ルイス

(2007年3月6日)

さて今日のVilla Marta劇場での公演はいよいよMercedes Ruizが登場。
地元のスターの登場という事で会場は満員の盛況で、公演開始前から熱気むんむんといったところだ。
公演のタイトルは「Junca」。出演はMercedes Ruiz、男性のダンサーが二人(Nano、Carlos Crbonell)、その他ギター2人、カホン、シンガーは男性ばかり4人といった構成だ。

時間きっちりに幕が開いたステージでは、まずMercedes本人と男性ダンサーが一緒にBuleriasかSolea por Buleriasを踊る。おお、なんという激しい動き。鬼気迫る表情で力強く、キレよく踊るMercedesからはオーラがバンバン出ている。ターンの速さとキレの良さにため息が出る。数年前に見たときよりも貫禄があって、月並みな言い方だが迫力が全然違っている。感動して鳥肌がたった。

会場からオーレの掛け声がかかりっぱなし。昔、ロンドンで見たときも思ったのだが、どうもMercedesには熱狂的な固定ファンがついている模様。数年前のロンドンの公演の時も、将来は嘱望されていたがまだまだ駆け出しっぽかった感じだったのに、そのときも「オーレ」と熱い声援を送るおっさんのファンが来ていたなあ。

マントンとパタデコーラで若干小休止があったが、質の高い伝統的フラメンコを存分に見せてもらえた。後、共演のNano、Carlos Crbonellもそれぞれ対応が違ったがレベルが高くてこちらも観客を充分に捕らえて離さなかった。

最後のソレアが、きっと私だけだと思うが、ギターがミスが多いのか、それともアレンジがかっ飛び過ぎて素人の私には理解できなかったのか、とにかく前半のレトラではどうもギターが耳障りでなかなかダンスに集中できなかったのが残念。エスコビージャに入ってギターが2本になってようやく一体感がでたような気がする。

公演の最後は文句なしにスタンディング・オベーション。
鳴り止まない拍手に応えてFin de FiestaでBureliaをやってくれてまたまた感激。最近は人工的な作品のイメージを壊さない為にか、数年前までには恒例だったFin de Fiestaをやってくれるアーチストがすっかり少なくなっている。お決まりの、シンガーによるダンスも見せてもらって(そのうちの一人はきっと公演前に練習したのか、結構ジャンプが入ったジャマダなんかを見せてくれ、終わった後男性ダンサーと抱き合って喜んでいた)大満足。

本当にいい公演だったぞおお。


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