福井の掟①

結婚式 編

名古屋の次に派手と言われる福井の結婚式・・・。
嫁入り道具、饅頭まき、神前式で、披露宴。
金が掛かるかかる・・。しかも、面倒なしきたりがあったり・・・。
何でこんなにお金がかかるんじゃーー!!と思う事しばしば。

アタクシの嫁入り道具をあげますと、以下のようになります。
嫁ぐお家によって、差ができるのよん。
◇着物類◇
訪問着 喪服(夏用・冬用) 留袖 大島 浴衣(旦那用・自分用) 
アンサンブル(旦那用・自分用) 羽織(夏用・冬用・絞り・絵羽・色)
長襦袢(色・白・夏用) 袖着物 付け下げ 雨コート みちゆき
帯(夏用・冬用・留袖・つづれ) 

◇家具類◇
桐箪笥  洋服ダンス 2個  整理箪笥 2個  TVコーナー  
ソファ  ローテーブル
ダイニングセット (食器棚  テーブル イス2ヶ)
ベット

◇家電製品◇
TV  ビデオ  除湿機  洗濯機  乾燥機
炊飯器  食器乾燥機  電子レンジ  オーブントースター  
ポット  石油ファンヒーター  掃除機  アイロン  ミシン

◇雑貨◇
お客様用羽毛布団 上下 2セット   ダブルベット用羽毛布団
客用布団・ダブルベット用のそれぞれのシーツセット
座布団 5枚セット2組 
食器類  調理器具類
そうじ用具類  洗剤類それぞれ1ケースづつ 
裁縫箱  裁縫セット
消耗品類(トイレットペーパー・ティッシュなど)1ケースづつ
旦那用背広 2セット  自分用春・夏・冬の洋服
農作業用衣類(・・このへんが田舎度をさらにアップさせるなぁ・・)
くつ類  


細かく挙げたらきりがない・・・。

けして自慢ではないのです・・・。最低でも田舎に(古いしきたりが残っている所)嫁ぐならば、これぐらいは用意しないと恥をかくというのです・・・。「いらん!」て、ゆっても、親から「これだけはしないと、嫁ぎ先で何言われるかわからん!!」といわれてしまう。着物なんて、いつ着るんだ??みたいなもんばっかりだけど、はっきり言って、着物だけで 一千万 かかりました・・・。こうなりゃ、一つの財産だわ・・。
できちやった結婚だから、準備するのが大変で、仕事が休みの度にイロンナ店に走り回った。このときばかりは、心底親に申し訳ないことをしたなぁ・・と、心痛めたもんです・・・ハイ。

ていうか、自分の子供にもしなきゃいけないと思うと、やっぱり共働きをせざるを得ないと思うのだ(福井は共働きしている県民No1らしい)。・・・子供3人はほしいんだけど・・・。

◆結婚式 スケジュール◆☆.。.:*・°

5:00  起床  ご飯は少ししか食べない・飲まない。なぜならトイレに行く暇なんて無いし、行ける
      格好じゃない・・。
6:00  和装化粧、かつら装着。着付け開始。
      この時、前日からの体調不良もあり、着付けの途中でトイレにかけこむ・・・(涙)。体がも
      つか不安になる。
      帯は、妊娠中ってこともあり、巻き付けるタイプの物を巻く。この間にも、結婚式に呼ぶ親
      族や近所の人々がわんさか来る。友達も来てくれた。
9:00  白無垢の着付け完成。色内掛けを着ていざ、出陣。その前に友達と記念撮影。この頃
      より、体調不良はどこへやら・・・。玄関を出ると、集まったご近所さんに、付き添
      いの美容師さんと一緒に一礼をしつつ、花嫁用タクシー(乗り口の天井が開くのだ!
      かつらがあるからね。)に乗り込み、新郎宅へ向かう。
10:00  新郎宅前に到着。ここにもその町内の近所の方々、親族が待ち受けており、仲人、両
      親、親族とともに新郎宅まで大名行列のごとく(笑)一礼しつつゆっくり進む。
よめ1


       玄関で深く一礼したあと一生水(一生この家の水を飲む、という意味があるらしい)
      を飲む。一升ますの中に杯が入っててお酒がついである。もちろん、妊婦なので(笑)
      口をつけただけ。で、その杯は横についていた仲人に渡して、杯を割ってもらう。こ
      れが割れないとダメらしく、仲人さんは思いっきり玄関に叩き付けて割ったはいいが、
      破片が飛んできて危うかった・・・。
       玄関を上がり、新郎宅の仏前にご挨拶。
それと同時に、福井の結婚式のメインイベント??の「饅頭まき」が行われた!!これがスゴイ!!弟の結婚式(先越されてる((笑)))で見たし、私も幼い頃参加したが、鳩にえさを与えるがごとく、屋根から饅頭・お菓子・パン・袋入りラーメンなどなどをばらまかれ、近所の人々や、どっから情報を聞きつけるのか、全然お呼びでない「饅頭まきのプロ」たちまでが来て拾いまくる!そこはもう修羅場・・。おばさん「こっちー!!」と饅頭をこっちに撒け!!と叫び、拾う手は踏まれるは子供は恐怖に泣くは・・嫁入りよりもこっち目当てで集まる。・・・で、撒き終わったら、蜘蛛の子を散らすように去っていくのだ!!
よmw3

       仏前に挨拶を終えたら、控えのお座敷にて「落ち着き餅」と「結びこぶ茶」を我が
      親族らといただく。・・しかし!花嫁は口にしないのが礼儀らしく、ただ見てるだけ
      ~。空腹に耐える・・。
10:30  その家のおせわになっているお寺まで、タクシーにて移動。で、そのお寺の仏前でお参り。お坊さんにも挨拶。
       式場へ移動。30分ほどかかった。
11:00  式場到着。ここでようやく新郎と会い、並んで式場にはいった。一度控え室へ。
       神前式、挙式。
       三献の儀・誓詞奏上・玉串奉納・親族固めの杯
       親族顔合わせ。新郎新婦の父親が親族を紹介していく。
12:00  披露宴へ
       お客様お出迎え   
       媒酌人付き添いのもと、会場入り。
       媒酌人挨拶・新郎新婦のそれぞれの上司の祝辞。
       グラスタワーに両家の家の水をそそぐ。 
       お色直し
       ケーキカット
       余興
       お色直し
       ルミネーションサービス
       お子様より花束贈呈、プレゼント交換
       両親への手紙朗読
       両家の夫婦に花束贈呈
       お義父さん、新郎挨拶
       万歳三唱
       お客さんお見送り

・・・なにぶん、焦っての結婚式だったため、あれこれ考えてる暇なく、式場側のプログラムのままにおこなわれた・・・。しかも、お義父さんか農協の組合の人だったので、結婚式場も選ぶ権利もなく「農協会館」だった・・・。しかも、披露宴会場ときたら、体育館を改造した所・・。余興はまさにオン・ステージだった。ちょっと・・・寂しい・・・。




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