2011年07月21日
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カテゴリ: 秋山真之伝記
 2年前に放送された「坂の上の雲」第1部第4回「日清開戦」では、

 日清戦争が終了して、連合艦隊は佐世保に凱旋します。


 秋山真之は、自身の命令(決断)により部下を失ってしまい、沈鬱な表情をしています。

 築地の水交社での凱旋パーティーも気が乗らず、一人士官室に入ると、何故か東郷平八郎と遭遇するのです。


 「良き指揮官とはなんでしょうか。あしにはそれがようわからんのです。」

 「良か指揮官とは何か。おはんには、考えに考えぬくたっぷいの時間があるはずでごわす。」

 「急がば回れ、短気は損気」

 「なんな?」

 「亡き父の言葉です。閣下のお話を聞いているうちに、この言葉が浮かびました。」

 「なかなかよか」


 この放送を見た時、かなりげんなりしてしまいました。

 薩摩弁を使ったからといって東郷になる訳でもなく、伊予弁を使ったからといって真之になるはずもないのですから。

 東郷はもっと寡黙であるべきで、だいたい「短気は損気」なんて真之に最も似合わない言葉です。

 いったい、どの辺からこのエピソードを拾って来たんだろうと思っていたのですが、最近「鈴木貫太郎」の自伝を読んで、今さらながら「 短気は損気 」のネタ元が判りました。


 鈴木貫太郎は、真之のことを

 『性格はまったく反対だがよく知りあっていた。』

 と、回想していています。


 性格の全く異なる人のエピソードを追加するのは、やっぱり無理があるわけで、ドラマの中でどうも「真之のキャラがたっていない」と思ってしまうのも、仕方のない事なのかも知れません。


 平成23年8月9日追記

 ここに書いた、ネタ元が「鈴木貫太郎の自伝」であるというのは、間違いであることが、 MV STRIA さんのご指摘により判りました。

 ネタ元は、秋山真之の自伝である「秋山真之」(発行所秋山真之会、昭和8年2月10日発行)であると考えられます。

 この著作の359ページに、秋山真之が「短気は損気、急がば廻れ」を座右の銘としていた事が記載されております。

 私の勝手な思い込みで、断言するような書き込みをしてしましたことを、深くお詫びいたします。


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最終更新日  2011年08月09日 00時10分31秒
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誤解があるようなので。  
MV(ホームページ「MV STORIA」管理人) さん
マツノ書店様から復刻された昭和8年版の『秋山真之』をお持ちのようなので、359ページをお読みください。

日露戦争が終わった後の話ですが、真之が「短気は損気、急がば廻れ」を座右の銘としていたエピソードが紹介されています。

ただ父親からの訓戒とは書いていないので、自分が短気であることを自覚していた真之が、友人である鈴木貫太郎から学んだものなのではあるかも知れません。 (2011年08月07日 10時11分49秒)

Re:誤解があるようなので。(07/21)  
煽風器  さん
MV(ホームページ「MV STORIA」管理人)さん
ご指摘ありがとうございます。

ホントですね。この部分どうも読み飛ばしていたようです。
そうすると、ドラマとしては、この部分は「有り」ですね。
この日の内容は、書きなおそうと思います。

よろしければ、またご教示ください。


(2011年08月07日 16時14分06秒)

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