CLUBまっちょ

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2010.07.01
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カテゴリ: ゲーム



先日…っていつになるかな、
確か発売日は2月下旬あたりだったと思います。
それくらいに購入したPSPソフト
「CROSS†CHANNEL ~to all people~」を遊び終えました。
以下感想と考察。ネタバレを含みます。ご注意を。



感想としては…おもしろいとかつまらないとか
そういう次元の話ではないかなと思います。
人とは何ぞやということを考えさせられる内容でした。
先にも書いているとおり、おもしろいわけじゃないし、つまらないわけでもない。
かと云って無難に楽しめるかと云えばそうでもなく、
プレイヤーを選ぶゲームだなぁというのが正直な感想です。
要は、好き嫌いが大きく分かれるゲームかなと。
メッセージ性が強く、感じるものに語りかけるゲームですね。
何より話の内容が重いです。

価値観がとても重要ですね。
価値観の相違が様々な要因を作り出すわけです。
本来、価値観は人それぞれである筈ですが、
実のところ、基準みたいなものが存在します。
“基準”から外れている価値観を持つ人は
阻害されるような感じになります。
判り易く云えばイジメが発生したりするわけです。

とはいえ、基準から外れると云っても、程度は高が知れています。
通常は、ですけどね。
人によっては自分の価値観の基準が絶対であると捉える人もいます。
そういう人には自分の基準以外は通用しないわけです。
それは、いい意味で云えば孤高な存在ですけど
一般的に考えれば世間から外れたおかしな人ですね。
このゲームの舞台である学園は、
世間一般の価値観の基準を持ち合わせていない、
平たく云えば異常な価値観を持つ人間が集まっている厚生施設みたいなところです。
まぁその前に、世界そのものが異常化しているんですけどね。
人が存在せず、1週間がループしている世界に迷い込んでいるという背景もあります。
実はそんな世界に迷い込んだのは主人公が原因なんですけどね。

主人公は施設で一番の異常者です。
異常な価値観を持つ主人公は、人と関わるだけで問題ばかり起きてしまいます。
故に、誰とも関わらず距離を置いて生きるべきと最初は考えていました。
尚、前途の異世界への迷い込みはその為に起こっています。
主人公は自分だけがいる世界に逃げようとしますが、
その折、怖くなって周囲の仲間を見てしまいます。
主人公の目は、世界を“観測”することができ、
その影響で世界間移動が行なわれ、仲間も巻き込まれたわけです。

で、ヒロインの一人である先輩に部活に勧誘されたことで
「普通」を目指すようになります。
何より彼は普通コンプレックスなのです。
そうして主人公は普通を貫こうとする過程で、
人とは何ぞやということを知っていきます。
ですが、人はそう簡単に変わることは出来ません。
価値観とはつまり、価値を見出す観え方。
価値を見出すものは、欲望の対象となります。

欲望というのは人間の根源情報でもあります。
作中の描写を使うと、
多くの人が価値あると認めるものを獲得することに、欲望の根源があります。
多くの人が価値があると認めるものの代表が、お金です。
お金を欲しがることは欲望です。
で、多くの人が欲すものがお金です。
お金があるからこそ、人は他者と関わり社会を形成しているわけです。
他者がいるからこそ、欲望は成り立つわけです。

じゃあ他者がいなかったら?
そうなったら、欲望はその価値を失いますね。
一人でお金のやりとりをしても仕方ありませんから。
お金に価値を見出す人がいなくなったら、
お金を得るという欲望はその意味をなくし、消えます。

そこで主人公の価値観の話に戻しますが、
主人公の価値観は、ありていに云えば鬼畜そのものです。
なんですが、そんな自分が先輩に部活に勧誘されたことが嬉しくて
普通になろうと努めます。
普通になることも主人公の欲望であるわけです。
しかし、普通に振舞っているつもりでも、本質が現れて周囲を傷つけます。
だったら一人で生きていくしかないと思い立ち、仲間を元の世界に返します。
そして皆を元の世界に返し、世界にただ一人だけになりました。
自ら求めたはずの状況ですが、孤独に耐えかね発狂し、自殺しそうになります。
そこで主人公は気付きます。鬼畜な価値観を持っていても自分は人間だということ。
動物のように欲求だけ満たす生き方は出来ないことを。

それでも主人公は他者との断絶を選びます。
人であっても、自分が持つ価値観では人と触れ合うことが出来ないからです。
それでいて、他者に「生きていてほしい」と訴える電波を飛ばします。
全ての繋がりが絶えても、
生きていれば、そこにいてくれれば自分が生きる支えになる。

で、その放送は元の世界で時折受信することがあり、
その存在が噂されるようになってから、自殺者が減ったとのこと。
主人公と関わりを持っていた仲間もその放送に耳を傾け
今は別の世界で生きている彼を思うのでした。

という感じの物語ですが、かなり端折っているのでイミフだと思います。
要は、他人との関わり合いがなければ、人は人ではいられない―
それを知った、人と関わることを良しとしない価値観を持つ主人公の
心象変化と決意の話となるわけです。
つまり、人はどこまでいっても一人だけど
それでも他人を求めるということです。

タイトルの「CROSS CHANNEL」は
交わる人々と、それを繋ぐものという意味ですかね。たぶん。
主人公は最終的に人々との断絶を選択しますが、
一人きりになっても生き続けることが繋がりとなっています。
死ぬまでずっと続けることにしたラジオ放送。
この放送は世界を超えてたくさんの人々へ伝わり、
それが都市伝説となり、自殺者が減ったそうです。


冒頭でも書いたとおり、
決しておもしろい作品ではありませんし、
つまらない作品というわけでもありません。
かと云って可も不可もない当たり障りのない作品というわけでもなく、
なんかこう、壮大な訴えを感じる作品です。
興味があるようでしたら、どうぞプレイしてみて下さい。
そんなに長くないです。20時間あればお釣りが来るくらいです。





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最終更新日  2010.07.04 16:38:23
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