マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2021.12.26
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~沖縄の染織~



 那覇市市制70周年記念企画「歴史をひらく琉球文化秘宝展」(平成3年開催)の図録から写真を借用しました。



 13) 白地霞に松山枝垂桜雁文様衣装 <紅型(びんがた)日本民芸館所蔵:以下同じ>



 14) 白地牡丹桐鳳凰文様衣装



 15) 灰色地霰文に梅花散らし文様衣装の柄



 16) 白地菊桐雪輪文様衣装



  <参考> これは紅型(びんがた)の型紙です。相当細かい柄ですが、型紙の「隙間」から様々な原料から得た顔料で色を塗ります。大変な手間がかかるため高級品です。沖縄県立芸術大学には、染織の専門コースもあります。



 17) 紺地牡丹文様風呂敷   紺で染めたもの



 18) 浅地鶴に渦波桜散らし文様  個人蔵

 沖縄の歌「芭蕉布」の一節に「浅地紺地(あさぢくんじ)のわした島うちなー」の歌詞があります。紺地は17、26)が相当します。



 26) 紺地ティジマ衣装  これも「紺地」なんですねえ。





 31) 芭蕉格子絣衣装(上)とその細部(下) 有名な「芭蕉布」がこれです。

 <参考> 芭蕉布の原料となる糸芭蕉の栽培から糸作りまで



 a 芭蕉布の原料となる糸芭蕉です。台風に負けないよう密集して植えます。かつては沖縄本島のいたるところで栽培され、芭蕉布は庶民の着物の素材でした。でも芭蕉布を作るには相当手間がかかるため、現在は沖縄本島北部の大宜味村(おおぎみそん)喜如嘉(きじょか)集落が最大の生産地です。私も沖縄本島単独一周ランで走った時に、その集落を通りました。とても静かで清潔な集落でしたよ。



 b)成長した糸芭蕉の幹を切り、茎の中から繊維を取り出します。



 c) 取り出した繊維を乾燥させる作業です。



 d) 糸芭蕉の繊維はとても弱いので、慎重に取り扱います。



 e) 乾燥した糸をより合わせる作業です。1本では弱いため何本かの糸をより合わせます。さらにその糸を使って織る作業があります。このように手間がかかり、しかも織り手の高齢化が進んだため、芭蕉布は高級品になりました。軽くて涼しい芭蕉布は沖縄人にとっては普段着でしたが、今では人間国宝が何とか伝統を守っていると聞きます。





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Last updated  2021.12.26 00:00:13
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