[近所の病院]



[近所の病院] 
結局眠れないまま昼過ぎから家事をしてカーペットを洗った。
何かする度に右手の傷口は痺れた。
病院に行かなくてはいけないのでシャワーを浴びた。
肘から手首までラップを巻き、ゴム手袋をして、
包帯を傷口を濡らさないように注意をしながら何もかも不便だ。
シャワーも着替えも、家事も。猫を抱くのも、子供を抱く事も。
子供がリストカットをしたら、悲しむ親の顔、
心配する親の顔を見て、後悔するのだろうか?
小さな子が私の包帯を見て、
「痛い?」「大丈夫?」と心配そうな顔をするのに、
私は胸が痛んだ。身勝手さで心配かけてごめんね・・・

夕方、近所の病院に電話して消毒をしてくれるそうなので行った。
その病院はいつも混んでて、相当待つだろうと思われたが、
2分ぐらいで呼ばれた。診察室ではなく、処置室だった。
包帯をはずすとまだ出血していて、看護士さんは
「まだ出血していますね・・・」と優しい対応。
地域に密着して、しかも住宅街の個人病院は、大体が丁寧で親切だ。
「結構、切れちゃったんですね」「はい・・・」
私は寝ていないのでボォーとしながら答えた。
ガーゼを取る時も凄く慎重だ。
医師が来て傷口を見て、
「綺麗に縫えてますね。抜糸もココで出来ますよ」と言った。
嬉しい。綺麗に縫われている事が・・・それと近所で済む事が。
包帯・ガーゼを新しい物に替えて貰っていたら、
「これから消毒にいらっしゃる時は、受付で消毒とおっしゃって下さいね。
待たずに出来ますから」なお嬉しい。
会計を待つ。会計は1500円ぐらいだった。
うぇー消毒して新しいガーゼに変えただけで1500円か!
毎日、これから1週間通院しないといけないのに!
と思ってしまった私は、頭の中でザッと計算し、ある案を思いついた。
「すみません、ちょっと来れそうに無いので、自分で消毒したら駄目ですか?」
受付の人に言ってみる・・・「少々お待ちください」
暫くして「判りました。消毒薬お出ししますね」と言って処方箋を出してくれた。
私の頭の中はこうだ・・・やった!これでお金が浮くぞ!
薬局で抗生物質と消毒薬を出して貰い、
近所のドラッグストアで、ガーゼやサポーター、粘着包帯を買った。
これから自分でしないといけない。
傷を見るのは嫌だったがお金の為だ仕方ない。
あれぐらいの処置なら自分で出来る。





[消毒]


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