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厚生労働省から婚姻の統計が発表されました。婚姻に関する統計の概況平成17年度の婚姻数はおよそ 70万組平均婚姻年齢は 男性29.8歳 女性28.0歳夫妻の一方が外国人の婚姻件数はだんだん増加して、いまや5.8%を占めています。だんだん婚姻の年齢が高くなっています。それとともに妊婦の高齢化も顕著になっているだろうと思います。先々週の土曜日には、妊娠かどうかの診察に来てくださった患者様が5~6人いらしたのですが、皆さん30歳以上で半数は35歳以上の方でした。平均初婚年齢が28歳では当然の成り行きかと実感しました。
2007.01.29
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風邪の季節になりました。授乳中のママも風邪にかかります。嘔吐下痢でお医者様の診察を受けています。お薬ももらっています。たいがい内科の先生は授乳を中止しなさいと指導します。でも、困ったママは電話してきます。「おっぱいをやめなさいと言われたのですが‥‥」私たち医師にとっては、前医の指示を覆すことは非常に失礼な行為です。だからできればしたくない。けれども患者様の事を考えたら捨て置けず、心苦しくはありますがお答えします。妊娠中ではありませんから、基本的には授乳中に飲んではいけない薬はそれほど多いものではありません。抗がん剤や免疫抑制剤など明らかに具合が悪いものは別ですが、普通内服するような、風邪薬や鎮痛剤、胃薬などは飲んでも断乳する必要はないと思います。赤ちゃんが小さい間(新生児期)は腎機能が未熟で薬剤の排泄に時間がかかります。だから母乳中にたくさん排出される薬には注意が必用です。内科の先生は、母乳を中止しなさいと言う前に母乳中へ移行しない薬、あるい移行量の少ない薬、また副作用の少ない薬を選んで投与してほしいと思います。お母さんが母乳をやめるには2つの理由があります。●薬の影響●病気がうつるのではないかという心配【薬の影響】薬は、飲んだあと徐々に血液や母乳に移行していきます。一般的に母乳中の薬の濃度が最高になるのは2~3時間後です。薬の服用直前あるいは直後に授乳をすれば、赤ちゃんへの影響が少なくできるといわれています。【病気が移る心配】お母さんは自分の病気が赤ちゃんに移る事を懸念して母乳をやめてしまうことがあります。母乳についてはまだわかっていないこともたくさんあるのですが、お母さんは母乳を介して赤ちゃんに免疫物質をプレゼントする事ができるのです。病気のときこそおっぱいをあげて、巷に流行っている病気から赤ちゃんを守ることができるのです。母乳育児を支援するラ・レーチェリーグのサイトに、西ナイル熱にかかったお母さんの話が掲載されています。病気のお母さんが母乳育児する事によって、赤ちゃんに病気が移るのを防いだ話が載っています。↓西ナイル熱に感染した母親は母乳育児を続けてかまわないまた母乳がダイオキシンなどに汚染されている事を心配する人にはこの記事を参考にしてください↓汚染された世界においても母乳育児が最善の選択
2007.01.26
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医師会のAED指導者講習会に行かないといけないので、調べてみました。厚生労働省に非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用のあり方検討会この報告書をみても、日本では「善きサマリア人の法律」がないために、実施が難しい事が読み取れます。コンビニにAEDがある時代ですが、どうなるのやら。この間の国際救命救急協会の講習会で聞いてきた話です。CPR(心肺蘇生法)のアメリカの事情です。アメリカでは心臓の悪い人は、1家に1台AEDを持っているのだそうです。ラスベガスのカジノにはスタッフを監視するためのカメラがあります。大当たりしたときに発作をおこす人がいるので、カメラで監視して、3分で到着するところにAEDがちゃんと備えてあるそうです。カジノでの救命率は50%と言っていましたから、かなりの確率で救命されていることになります。またゴルフ場ではどうなっているのかたずねたら、カートに装備されているのですって。上記話は国際救命救急協会の講習会で、理事長澤木さんにお聞きした話です。とっても興味深い話をたくさん教えていただきました。そしてインストラクターの許可をいただいてきました。最後にA.H.A.(American Heart Association)のバッチをもらってきました。アメリカではこのバッチをつけていると「ほー!」って言ってもらえるそうです。
2007.01.25
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恥ずかしながら、国際救命救急協会の講習会を受けるまで、「善きサマリア人の法」って知りませんでした。窮地の人を救うために善意の行動をとった場合、過失責任は問われないという趣旨の法律です。アメリカではこの法律があるので、善意で救命処置を行った場合万が一なくなってしまっても、一切責任を問われることはありません。このため、アメリカではバイスタンダーの救命処置は半分常識、当たり前の事になっています。日本とはずいぶん状況が異なります。聖書に書かれたたとえ話が元になっています。聖書:ルカによる福音書12章30~37節 よりある人がエルサレムからエリコへ下る道でおいはぎに襲われた。 おいはぎ達は服をはぎ取り金品を奪い、その上その人に大怪我をさせて置き去りにしてしまった。 たまたま通りかかった祭司は、反対側を通り過ぎていった。同じように通りがかったレビ人も見て見ぬふりをした。しかしあるサマリア人は彼を見て憐れに思い、傷の手当をして自分の家畜に乗せて宿屋に連れて行き介抱してやった。翌日、そのサマリア人は銀貨2枚を宿屋の主人に渡して言った。 『介抱してあげてください。もし足りなければ帰りに私が払います。』 日本では航空機内でドクターコールをしても医師は消極的だとよく言われます。それにはこんな事情があったんですね。国外の航空会社がいわゆるドクターコール時に応じた場合、傷病者が亡くなっても航空会社がその行為を 保障すると述べていたのに対し、国内の航空会社では、「医師や看護師など名乗り出た者の責任」としていたため 「訴訟を起こされる。さらに、航空会社は守ってくれない」という考えから、消極的な行動になったそうです。日本でも早くこの法律をさだめてほしいな~と思います。
2007.01.24
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人間の体と言うものは実にたくみに作られているものだと思います。以前子宮外妊娠のために両方の卵管を切除している女性が自然妊娠して驚いた事があります。避妊のための卵管結紮はほぼ永久的な手術です。つなぎなおすことは困難で、顕微鏡下につないでも成功率は悪い手術です。にもかかわらず、自然につながってしまうことがある。不思議ですね。非常にまれな事ではありますが、自然につながることがあります。そのため避妊手術には、みなそれぞれに再開通しないように手術方法を工夫します。男性の避妊手術、精管結紮でも同じ事が言えます。こんな面白いニュースがありました。チンパンジーも人間と同じですね。父は誰?去勢オスに囲まれたメスのチンパンジーが出産
2007.01.24
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世界最初の体外受精児が生まれたのは1978年の事でした。私たち産婦人科医には画期的な出来事だったので、よく覚えています。彼女の名前はルィーズちゃん。このルィーズちゃんもはや28歳。元気な赤ちゃんを自然妊娠で出産したと言うニュースになにやらほっとしてうれしく思いました。日本でも大勢の体外受精児が生まれています。このニュースにほっとする人は多いのではないでしょうか。
2007.01.24
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授乳方法が子供の性格に影響するか?この論文では、はっきりとはわからないとはしながらも、哺乳瓶で育った子はアンケート調査で母親が子供の性格を「あきっぽい性格」と回答した人が多く、母乳栄養群では「粘り強い性格」が多かった。哺乳瓶は比較的容易に連続して受身的に吸引できるのに対して、母乳は積極的に吸引しないと飲みにくいという点や、母乳の場合は乳汁の出方が時間経過で一定ではなく、授乳開始直後は多く出て、後半は減少してくることなどから、母乳吸引はよりエネルギーを必用とするからではないかと考察しています。母乳で育ったかどうかだけで性格が決まるものではないと思いますが、全く関係がないとは言いきれないのかなと思いました。性格形成の上で、ひとつの因子にはなるようですね。
2007.01.24
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日本の乳幼児死亡率は世界でも最低の水準に到達しています。しかし、不慮の事故は1960年以降、 死因のトップであり、減少傾向は見られません。厚生労働省の平成17年の統計を見ても、1~19歳の死亡原因の1位を不慮の事故が占めています。↓性・年齢別にみた死因順位(死亡数、死亡率(人口10万対)割合(%))不慮の事故の種類別にみた年齢別死亡数を見ると5歳未満の子供が410名も病気ではなく不慮の事故で亡くなっていることがわかります。乳児は173名が不慮の事故で命を落とし、そのうち133名(76%)が窒息によるものです。20~40才は自殺が1位です。40歳以降は悪性新生物となっています。このような事実から、子供の心肺蘇生法を多くの人が知らなくてならないことがわかります。プレホスピタルケアのページに心配蘇生法が載っています。↓乳児心肺蘇生法小児心肺蘇生法【その他参考になるサイト】お子様119番万有製薬子供の事故予防データベース子供の事故防止センタープレホスピタルケア子供の安全ネットワークジャパンとっさの手当てと予防日本赤十字子供の事故防止支援サイト国民生活センター日本中毒情報センター
2007.01.23
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断乳というのは、お母さんが病気になったり仕事に行くからというような事情で、どちらかというと、お母さんの都合で突然おっぱいをやめるような感じがあります。それに対して、卒乳は赤ちゃんがいつの間にかおっぱいを飲まなくなる事を意味します。この概念については↓卒乳‥乳離れ・離乳・断乳との概念関係に関するー考察‥長崎大学医学部保健学科紀要【卒乳の必要性】哺乳瓶や母乳をいつまでも使い続けていると、虫歯ができやすくなると言われています。 また、離乳食をあまり食べない赤ちゃんの場合、昨日の日記にも書いたように、赤ちゃんが少食のことが多いのですが、中には母乳やミルクをたくさん飲み過ぎているために食が進まないこともあります。母乳やミルクを無理やりやめる必要はありませんが、自然におっぱいを卒業できるようにしたいものですね。【哺乳瓶をやめる用意】離乳食を始めるにあたって、母乳以外の味に慣らせる、スプーンやストロー、コップに慣らせる必用があると説明するのですが、離乳食がうまく進まないときにはその練習ができていないことが多いです。ストローを使ったり、コップから直接飲む練習は、離乳食に慣れてきたら徐々に始め、全量ほ乳瓶以外から飲めるようにしていきます。果汁はアメリカの小児科学会も哺乳瓶で飲ませるべきではないとしています。子供に果汁を与えるリスクと適当な摂取方法についての勧告【母乳をやめる準備】離乳食の進み具合に合わせて母乳を徐々に減らしていきます。離乳食を十分に食べられるようになったら、離乳食後の母乳をやめます。そうすると自然に授乳回数は減るのです。離乳食をたくさん食べられない赤ちゃんの場合、食べない→母乳をやめられない→おっぱいをたくさん飲む →離乳食が進まない→母乳がやめられないという悪循環に陥っています。【夜間の授乳】赤ちゃんが水分を飲み込むのは、生理学的には、母乳・ほ乳瓶よりコップやストローの方がだんだん楽になります。1歳半を過ぎる頃からは、ほ乳瓶やおっぱいへのこだわりが出てくることがあります。こうなると赤ちゃんもおっぱいに依存するようになるのでやめるのが困難になります。夜間赤ちゃんが泣くのは、睡眠が浅くなったときになくだけですから、おっぱいをあげずに、夜眠る習慣をつけてあげてほしいと思います。参考になるサイトを見つけましたgooベビー:断乳・卒乳・離乳食授乳方法がその後の口腔機能発達に及ぼす影響小児歯科学雑誌 43巻5号より・母乳でもミルクでも離乳や断乳について差はない・食べ方も母乳栄養の子供のほうが、咀嚼あうまく、前歯で噛み切る、食べ物の吐き出し、食べこぼし、食生活のリズム、食事の自立が良好である・その他の項目、吸指癖、おしゃぶり、言語発達の遅れ、性格面に有意差があった 授乳方法と子供の性格では、母乳栄養時のほうが粘り強く、 ミルクの子供には飽きっぽい性格の子供が多い授乳・離乳の支援ガイド厚生労働省
2007.01.23
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乳腺炎の患者様には共通したと特徴があるように思います。赤ちゃんが1歳を過ぎても頻回にお乳をあげていて、乳腺炎をおこす患者様が多いような気がします。そのような人はたいがい離乳食があまり進んでいないことが多いです。最近は卒乳という考え方もあるためでしょうか、このような方が増えました。育児はお母さんの判断でするものですから、私たちに意見をはさむ余地はありませんが、1歳のお誕生日が来るのに、ろくろく離乳食も食べず、おっぱいばかり飲む、それも1日2回や3回ではありません、これはどうなのでしょう?赤ちゃんはミルクのみ人形ではありません。時期がきたらお母さんから自立することも教えなくてはならないのではないでしょうか?患者様をみながら考えます。なぜかしら?おっぱいを上げるということは、お母さんにとってとても幸せな経験です。「おっぱいを吸う様子がとてもかわいくて、やめられませんでした」というお母さんもいました。中にはお子さんが完全におっぱいに依存しているケースもありました。小さい間は良かったけど、大きくなってどこっでもおっぱいといわれると恥ずかしくてしかたがないというお母さんもいました。栄養学的な卒乳は6ヶ月、心理的な卒乳は2~3歳でもいいのかもしれませんが、年相応に自立させることを考えてほしいな~と思います。
2007.01.22
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出産後は、実母または義母の援助はありがたいものだと思います。しかし時には、これってどうなの?いいのか悪いのか?てことがあるように思います。この間もたずねられました。「上の子(3歳)が泣くんです。おかしいですか?」どうも赤ちゃんにやきもちをやいて泣くらしい。「そんなもんじゃありませんか。私もお乳をあげている間じゅう、上の子はベッドの端をけって泣いてましたよ。(義父母と同居なので)おばあちゃんところへ行っておいでといっても横でずーっと泣いてましたよ」「そうですよね。うちも義母と同居なんです。おばあちゃんが、泣き方がおかしい、しつけができてないからや、もっとしからなあかんなんて言うんです」ママはちょっと気持ちがへこんでるように見えました。このようなケースは実母でも義母の場合でも同じことが言えるような気がします。産後間なしのお母さんは一生懸命がんばっているのに、家族が横からちゃちゃを入れます。せっかく母乳でがんばろうと思っているのに、赤ちゃんが泣くたびに「お乳が足りてないんじゃないの?」言うだけならまだしも、ミルクを作って飲ませてしまうおばあちゃんもいます。母親の育児の方針を尊重し、静観しながら適度に援助していただけたらありがたいのですが、不安をあおったり、逆なでするような言動に傷つくお母さんは多いように思います。たとえおっぱいの出が悪くても「リラックス、リラックス、きっと出るよ」と励ましていただけたらうれしく思います。
2007.01.18
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ヘンリー・ウォード・ビーチャーって誰かしら?と思い調べてみました。ウィキペディアによると「アンクル・トム」の作者ハリエット・ビーチャー・ストウ婦人の弟さん(お兄さんではないらしい)で著名な聖職者だということがわかりました。疑問解決しました。
2007.01.17
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今日は阪神大震災のおこった日です。12年前の今頃は瓦礫の中で右往左往していたのに、記憶は薄れています。安否を気遣う電話があれば「大丈夫、生きてるから」と返事していたのに……新聞によると、2年前の調査でも8割の人が被災者意識がなくなっていると。人間はこうして忘却することができるので生きていけるのかもしれません。でも忘れようにも忘れられない記憶ってありますよね。特に対人関係において、消しても消しても消すことができないつらい経験。こんな記憶に心身を蝕む人もいます。どうして忘れられないのでしょう?それは自分にとって不公平なことだからなのでしょう。自分がこれだけしてあげたのに、何もしてくれない……これだけ面倒見てあげてるのに感謝の念がない……等でしょうか。”許す”ということは難しいものです。カーネギーの名言集より「許すことはできるが、忘れることができない」というのは結局「許すことができない」というのとおなじことだ。取り消した契約書は二つにちぎって焼き捨てられ、もはや永久に人の目に触れることはない。人を許す態度もこうあるべきだ。」これはヘンリー・ウォード・ビーチャーという人の言葉だそうです。今朝の新聞を読みながらこんなことを考えました。
2007.01.17
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この頃が来ると、毎年生理をずらす薬をもらいに来る受験生がいます。思うとおりに早めたり、遅らせたりできると思っている人がいるので困ってしまいます。非常に長い期間遅らせてほしい人もいれば、試験のはざまにうまく生理がくるようにしてほしいなどなど、いろんなことを希望されます。人の体は個人差があって、本に書いてあるように必ず内服終了後2日後に来るとは限りません。たいがいの人は当てはまりますが、4~5日かかることもあります。一度薬を飲んだことがあればわかるのですが、飲んだことがないのでわかりません。テストに生理が重なりそうなら、試験の前の月にずらしておけばいいのですが、たいがい切羽詰ってぎりぎりに来るので間に合いません。時にはどのテストが本命か尋ねて調節をしたり、結構大変なときもあります。ホルモン剤は時に嘔気嘔吐の副作用を伴うことがあります。眠たくなるという人もいます。精神的にも非常に緊張していると思うので、試験のときに、ホルモン剤を飲んで気分が悪くならなければいいのですがとさりげなく副作用の可能性もやんわりと伝えます。生理を調節したい大きな理由は、生理痛がひどいから、とか生理中には眠たくなる、鎮痛剤を飲むと眠たくなるという人が多いように思います。お受験がうまくいくことを願いながら、「がんばってね!」と薬を処方します。
2007.01.10
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