大自然的ボルネオ紀行。その1。


お題:夜闇は静寂とアヤシイ声に満ちて。。。

night sea BORNEO

6/17(月)
早朝起床。13:30発マレーシア航空MH80便に乗る為に、集合時間の11:30
までに成田空港第2ターミナルに行かねばならない。時間的にはそんなに
早く起きる事はないのだが、今回は同行者Sと京成上野駅で待ち合わせし
ている。Sには以前、成田空港の同じターミナルの同じフロアにいながら
携帯電話で話しつつもなかなか会えなかった。。という前科があるからだ。
早めに上野駅に着きスカイライナーの切符を買っておいてくれたSと合流。
無事9:30発13号に乗る。

成田には10:27着。ここでSと私が会えないかも。。というのが全くの杞憂
であった事が判明。いやはやどこもかしこもスカスカに空いてるのだ(^-^;
チェックインが始まったばかりのカウンター周辺に少しだけ列が出来ている
くらいで、こんなに空いてる成田ははじめてだ。
今回の旅はLOOK!JTBのツアー(ホテルとエアーのみの)なので、まずは時間
より早いが指定されてたIカウンターへ向かう。
団体受付をしてもらったが、今までは旅行会社が出来たエアーチケットのチ
ェックインが、個人チェックインに変わりました、との事。つまり今までは
団体カウンターに寄るだけでチェックイン出来たものが、今度からはまず団
体カウンターに寄ってチェックイン前のチケットをもらい、それを持って今
度は各航空会社のカウンターに並びなおさないといけない。ん~面倒くさっ。
幸い早く行ったので、2時間半前から開くマレーシア航空のカウンターにすぐ
並び、少し待って始まったとすぐにチェックインし、朝食を食べに行く。
ここのところ、成田は少しづつ色々システムが変わってる。こういう小出し
のマイナーチェンジじゃなくて、もっとちゃんと分かりやすく変えていけば
いいのに。。と思う。ま~とにかく行く度に何かが変わってるのだ(-.-;

一箇所しか開いてない手荷物チェックの機械を通り、3~4箇所しかカウン
ターが開いてないイミグレをするする~っと通過。めちゃめちゃ空いてる。
シャトルに乗ってC-81GATEへ。隣のGATEにはスリランカ航空のコロンボ経由
モルディブのマーレ行を待つ人々。待ってる人種がなんだか違う。。
あちらはカップルなんかが多く全体的に年齢若め。対するボルネオ行は結構
年配者のグループや夫婦連れ、何故か子連れが多い。がやがやと大騒ぎして
る若者(バカもの?)数人の大きなグループはいても、女性だけの小グループ
はあまり見受けない。そ~だろうなぁ~なんてたってボルネオだもんなぁ。。
と、しばらく人間ウォッチチングに勤しむ(^-^;;

13時ボーディング開始。ほぼ定時の13:30、機体が動き出す。フライト時間
は5時間とちょっと。そんなに長くはないので気持ちも楽。
座席が窓側ではなく、通路の内側なので景色を見るのは断念。マレーシア航
空は座席前に個人モニターがついていて、映画数本(うち日本語吹き替えが
乗ってるのは2~3本)とかゲーム(これがまた種類が多い)とか、各人で
選んで楽しめる。“モンスターズ インク”の日本語吹き替え版をやってい
る事にSが途中から気付き教えてくれたので、前半30分を見逃してしまった
がそれを見る。
そうこうしているうちに機内食がきた。最近にしては珍しく、キレイなメニ
ューカードも配られた。
メインは「鰻の蒲焼丼」と「若鶏のシャスールソース」。ガルーダインドネ
シア機で巡り合えなかったウナギとここでまた出会う事になろうとは。。と、
迷わず私は鰻の蒲焼丼をチョイス。
出てきたのは期待通り(笑)アジアン風ヒネリ入りの鰻蒲焼丼(^.^;
ご飯の上に細切りの薄焼き玉子が散らしてあり、その上に幅1cmくらいの筒
切りにした鰻が散らしてある。付け合せは絹さやとニンジンと筍の煮物。
鰻は見た目に反して結構脂がのっていて、さっぱりした甘すぎない味付けが
なかなかいい感じ。あとは前菜のスモークサーモンカクテルサラダ&ポテト
サラダ、茶蕎麦、フルーツとパン。全体的に味は合格ラインにあるが、前に
乗った時よりはちょっと落ちたかな??
食べ終わらないうちにちっちゃなアイス最中が配られる。デザートとして食
べる頃にはもうやわやわになってしまっていたので、もう少し配る時間を考
えて欲しかったなぁ。。

16時すぎ、やっと沖縄の横を通過し日本の領空外に出る。それにしても日本
って長いよね(笑)などとくだらない事を考えてしばらくぼ~っとしてたら、
軽食が配られた。タマゴのマヨネーズ和えを挟んだパンと、コンビニおにぎ
りみたいなパックに入ったシャケおにぎりとキットカット(小)とオレンジ
ジュースがひとパックに入ったランチボックス状のもの。けどね、昼とあま
り間が開いてないのでお腹がすいてないのだ(-.-;;
とりあえずタマゴパンだけ食べるがこれでギブアップ。いつ食べるんだろう
。。。と思いつつ、おにぎりとキットカットをバッグに仕舞う。
そしてまたもや“モンスターズ インク”の前半30分を見逃す(-"-)

マレーシアとの時差は-1時間。ここから時計の時間を現地時間にする。
17:50、定刻にコタ・キナバル着。小さくて地方空港っぽい趣のある空港だが
これでもボルネオの反対側、クチンの空港よりは数倍大きくて立派。
飛行機から降りた途端、あの南国特有のお香のような匂いがする。バリ島の
空港なんかと同じような匂いだ。あ~南の島に来たんだなぁ。。(^-^)
イミグレ通過はスムーズだったが荷物がなかなか出てこなくって、やっと空
港から出たのは18:20を過ぎていた。この空港の両替所は空港のドアを出て
外にあった。本当はここで両替したかったのだが、もう両替所には長い列が
出来ていたし、同じバスで移動するらしいグループ数人がもう待っていてく
れてたので断念。

ここから今日の宿泊先「シャングリラ・ラサリア・リゾート」まで車で約1
時間。空港を出た時はまだ日も高くてむわ~~~っとスゴイ湿度で蒸し暑か
く「うう。。」という感じだったが、バスに乗っている間に徐々に陽が傾き
はじめ、徐々に宵闇が近づきだした。
海沿いに張り出すようにある水上生活者の家々、いかにも南国っぽい雑然と
した街並みとそこを歩く雑多な人種・ある宗教に特有な服装をした人々や
真っ白で巨大で神々しいまでに美しいモスクを眺めつつ、海に美しい色彩を
残しつつ落ちていく夕日を眺めているうちに、すっかり夜になってきた。
車窓からは次第に灯りが遠ざかり、深い闇の中をどんどん進んでいく。道路
がかなり整備されているのは分かるのだが、今ここがどこなんだか全く分か
らん状態になってしばらくした頃、いきなり、という感じでホテルに着いた。

それにしてもこんな灯りもほとんどないような道の先にあるにしては大きな
ホテルだ(゜o゜) 部屋はロビーから延々と通路沿いに歩いた所にあるらし
い。客室棟は6階建てで全部で8棟。これがロビー向かって右手に2棟、左
に6棟。私達の部屋は左手の3棟目の2階の端っこ。角部屋だ(^-^*
部屋はかなり広く、バルコニーもいい感じに寛げそうだ。バスルームも使い
やすそう。それより何より私達が最初に気に入ったのは、ぽってりして素焼
きで出来た魚型の蚊取り線香皿。かなり大きくて、背鰭が持ち手になってお
り、口がかぱ~っと開いていて、そこからお腹の中に蚊取りを入れると、魚
体の側面に開けられた模様のような穴から煙が出る。
むむむ~可愛えぇ~~(*^O^*) お持ち帰りしたいくらい好みのタイプだ(笑)
早速いそいそと蚊取り線香を焚き、写真を撮る。

katori

ま~~とにかく大きいのは分かったが、夜着いたので実際はどのくらいの
規模なんだか実感できず。実はお腹もあまり空いてない。
けどもったいないので、機内でもらったシャケおにぎりを2人で食べる。
さ~てどうしよう?という事になり、夕食は今のおにぎりでパスって事にし
て、ホテル内徘徊に出ることにする(^-^;

まずエントランス脇にあるショップに寄る。ここもとても広く、品数がとて
も豊富、とは言い難いが結構いろいろなお土産も売ってるし、コンビニとし
ても機能しているらしい。店内がキレイなのと、こういうリゾートのショッ
プにしては見やすく整理されているのがいい。入り口の一番目立つ所にこの
ホテルオリジナルのオランウータンの縫いぐるみがいっぱい、でっかい木の
枝を利用してディスプレィある。これがまた可愛くてセンスいい(^-^*
オランウータン縫いぐるみには大と小あり。いっぱいあると尚可愛い。。
ハマりそうになる気持ちを理性で押さえ、とにかく海岸に行こう!と店を出
る。

エントランスとロビーは2階にあり、1階から外に出られるようになってい
る。。そうは言ってもどこもかしこもオープンエアな作りになっているので
かなり涼しくなったが、むわん!とした南国の夜特有の空気があちらこちら
に満ちている。
綺麗にライトアップされたドレスコードのあるらしいとても大人な雰囲気の
レストランの真横なんかをずんずんと歩き、ビーチに出る。
とても細かい白いパウダーサンドだ。サンダルの底に当たる感触がとても
滑らかで、さくさくしている。ホテル側にしか灯りがついてないので良く見
えないが、とても広くて美しいビーチである予感がする(^.^;
海の際、波の寄せる際まで行って、一旦ロビーラウンジに帰ってきて一休み。
Sが頼んだキャロットジュースは本当にニンジンの味。馬まっしぐらっぽい
味だが、とても素朴で野菜不足の体には染み渡った(^-^;

少しのんびりしてたら、早速蚊にやられてしまったので、部屋に戻る事にす
る。けど、お散歩徘徊好きの私達なので、そこから真っ直ぐには帰らずに
もう一回1階に下りて、ライトアップされて幻想的に見えるプールの横を大
回り、客室棟に沿ってある外の道を通って帰ることにした。

客室棟横の道には得体の知れない巨大な葉っぱを広げた南国の植物たちが生
い茂り、ヤシの木やアヤシイ豆の莢みたいなのをいっぱいぶら下がった木が
枝葉を広げていた。ライトは点々とあるのみで、夜闇は深い。
時々、がさがさっと葉を揺すって何かが動く音がしたり、きょえきょえ~
げげげっきききっ等という、何のモノとも判じがたい鳴き声が聞こえる。
それ以外、静寂を破るものはない。今の日本には無くなりつつある、正しい
真夏の夜の気配を思い出す。
わくわくしつつ夜の中を徘徊。まもなく部屋に着く。

シャワーを浴びて一息。ここのベッドメイクは足の所が自由に出来るように
なっていて、正統派きっちりかっちりホテルベッドメイクがお好きな方には
許せないだろうが、わざわざ足が楽になるようにベットメイクし直しちゃう
ような私達にとっては楽ちんで嬉しい(^-^)
いい加減なベッドメイクではなくて、意図的にそうしてあるようなので合格
とする。(私達は仕事で自分でもベッドメイキングするので、ちょっとこうい
う事に関してはウルサイのだ。笑)ベッドスプリングもほどよい固さ。
明日は早速オランウータンを観に行く。わくわくしつつもすく熟睡モードに。
こうして長い一日目は終わった。。 
                        その2。に続く



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