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メガネパール

旅の理由

３ヶ月間。ネパールを中心に周辺を回ってくる予定です。

大学に入る前、大学生になったら何よりもやりたかったこと、それは海外旅行でした。
場所はどこでもよかったんですけど、しいて言うなら東南アジア。
その理由は特に無いですけど、なんとなく学生旅行＝東南アジア、みたいなイメージがあったのかもしれない。

自分、沢木耕太郎の「深夜特急」が大好きです。
高校の時に初めて読み、未だに旅行に行く度に読み返してしまいます。
何故大学生になったら海外旅行に行きたかったというと、この「深夜特急」に憧れていたからで、「深夜特急」を初めて読んだ時「旅人ってかっこいい」、って思いました。
自分とっても単純です。
乗り合いバスでユーラシア大陸を横断できるか、のテーマを基にデリーからロンドンへ。
その中に出てくるいろんな情景や、沢木さんがそれを見て感じたこと、旅の最中に起こるいろんな感情、なんだかとっても新鮮で、うらやましく、めちゃくちゃにかっこよかったんです。

大学生になり憧れだった大学生活初めての海外旅行はネパールでした。
特別ネパールに行きたかったわけでも、ネパールという国に関心があったわけでもなかったのですが、たまたまネパールになったというだけです。

そんな曖昧な理由で行ったネパールという国、今ではとっても大切で、自分にとって重要な国です。
日本のこと、自分の夢について本気で考えるようになったのもネパールという国が与えてくれたプレゼントだと思います。

大学３年になり友達との会話に就職の話がちらほらと出てきた頃、自分ははっきりと就職活動はしない、と考えてました。
夢だった海外旅行は自分にとって想像以上に素敵なもので、たくさんのことを教えてくれる場所であり、何よりも楽しいことばかりでしたが、海外に行くのも大学在籍中には限界があり、行く度にいつかもっと思いっきり、思う存分旅したいと思うようになりました。

そして何よりも思うこと、それは「今やりたい」ということでした。
就職をしたら長期で旅行に行くのは難しいけれど、本当に本気で行きたければ日本の生活を離れて旅行に行ってしまうこともできます。
でも、そうじゃないんです。
今やりたかったんです。

１０年後、２０年後、旅行をしてもきっと楽しいし今する旅行とはまた違った味があると思いますが、それと同様に今しかできない旅というのがあるはずだと思います。
同じ場所に行っても、同じことしても、同じものを見ても、きっと今と明日では違うし、「いつか」となるともっともっと違うんじゃないかと。
どっちのほうが良いとか悪いとかそういうのではないんですけど、簡単に言えば、若いうちに済ませておきたいんです。
それに後悔はしたくありません。
このまま働き始めたらきっと後悔します。

正直３ヶ月という期間は決して長いものではないし、きっとやり足りない感はあるかもしれないですけど、でも今までの一ヶ月とかの期間に比べれば満足してます。
それに今の経済状況を考えても・・・
・・・欲を言えば「今」と「いつか」を比べる旅をしてみたいです。

この旅をするのに多くの人に我がままを言ってしまいました。
自分のこんな我がままに理解をしてくれ、その我がまま聞いて頂き手にした大切な３ヶ月です。
自分にとってこの３ヶ月はどんな意味を持つんだろうか。
３ヵ月後にこの文を読み返した時、どんな風に思うんだろうか。
そんなことを思いつつ出発いたします。

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