コンサート前日最後の練習 後半

***涙 そして 仲間***

うまくできない

私の心の中は不安でいっぱいだった

ダメだ、もう時間がナイ、できなかったら・・・・!

そんな弱気なコトを思っていた

何度練習しても上手にできない。悔しい。

今にも目からこぼれ落ちそうな涙。。。

こんな時に泣いてなんかいられない!

みんななんて思うか・・・そうやって思ってこらえてた

でも、何度やってもうまくできなくて、どうしても我慢の限界で

「ちょっとトイレに行ってくるね!!」

そういってトイレに行って、みんなにバレないように泣いた

悔しさと不安が頭ん中でごっちゃごちゃになって、

どうすればいいのか分からなかった・・・

でも、限られた練習の時間。1分でも無駄にできない。

泣いてるヒマがあったら練習しよう・・・!!!!

そう思って、舞台裏に戻って、また練習を始めた。

足でうまくターンテーブルをとめられなかったら、大道具さんが

「ここに止まるように付けとくよ」といって木を取り付けてくれた

とまらない、という問題は、まずそこでクリアできた!

だけど、やっぱり上手にまわせられない、、、

不安だけがつのってゆく

そんなとき、1人のソリストの子が、声をかけてくれた

「大丈夫だよみさき!みんなでやれば絶対できる!!」

そんな心強い言葉をかけてくれた。嬉しかった。ホントに。。

また涙があふれてきた。悔し涙なんかじゃない。嬉し涙だ。

みんながいる。大丈夫。みんなと一緒ならできる!

そう思って、一生懸命練習した。


***私たちの力***

何度も何度も練習をした

明日だ。今更、変えようだなんて無理な話だ

やるしかない。やらなきゃいけないんだ。

そんなコトも考えながら、1人黙々と練習した

そんな私の練習の姿を、1人のソリストの子がまん前で見ていた

何度か練習をしていた・・・・その時・・!

ターンテーブルが、見事にうまくまわせたのだ!!!

はっと前をむいたら、そのソリストの子と目が合った!

「みさきちゃん!やったね!今できたよね!?」

スゴイ笑顔でそう私に言ってくれた!!

そう、できた。できたんだ!ついにできたんだ!!

初めて成功した!一発でくるっとまわせた!

みんなが寄ってきて、みんなで喜んだ!喜んでくれた!

私の心は、嬉しさと、みんなへの感謝でいっぱいだった

それから何度か練習をして、80%できるようになった

私はこの日、前日だからギブスをとってもらいに行かなきゃダメだった

明日は、テーピングを巻いてやるのだ。ギブスはとって

まだみんなは練習してるんだけど、私は抜けて、病院へ行った

病院でギブスをはずしてもらったとき、チョット不安になった

明日・・足痛いんだろうな・・痛いに決まってるよな・・・

だけど、そんな事言ってられない!本番なんだ!

みんなトモダチも見にきてくれるし、練習の成果を発揮しなきゃ!

もう自分の足なんかどうでもよかった。

でも、まだ不安はチョット残ってた。ターンテーブルうまくできるかな・・・

そんな不安を、ソリストの子とメールで話していた。

そしたらその友達は、

『何弱音言ってるん!ウチらの力をなめたらアカンで!
 ココまでやってきたんやんか!失敗するはずない!』

その言葉は私の心に焼きついた。

そう。1年間、ココまで頑張ってきた私達の力は、ただもんじゃない

信じていいんだ。自分達の力を。

失敗することなんか考えたらダメ。失敗するはずないんだもん

明日、何が何でも成功させよう。

そんな気持ちを胸に、ゆっくり寝た


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: