本番 命をかけたコンサート⑦


次はカーテンコールだ。礼をして、最後にまた歌うのだ

そのときも、私達はひな壇裏からの登場だ

先に、コーラス隊、ジュニアの子が礼をして、ソリストA~Eがいくのだ

再び緞帳が上がった

昼の部はまだ泣いちゃダメ それが、掟のようなものだった

だけど、失敗した悔しさと、最後までやりきった達成感で

思わず涙があふれてきてしまった

みんなに『まだダメだよ!泣いちゃダメだってば!』って言われた

だけど、どうしても涙が止まらなくて、困った

コーラス隊・ジュニアの礼が終わって、A~E役が出て行く

「いってらっしゃい!」私とくず屋さんはみんなに言った

A~Eの礼が終わって、BGMが変わる

私とくず屋さん役の登場だ

出て行く前に、くず屋さんが、

「手つなごうか」と言ってくれた。

強く手をにぎりしめた。涙をこらえながら。

礼をして、ついにクライマックスだ!曲が盛り上がっていく

カーテンコール用に前日に急遽作った踊りを客席からの手拍子に合わせて踊った!

自然と笑顔と涙がこぼれてくる

そして、曲が終わり、団長のあいさつ

最後にみんなで『追憶』を合唱して、緞帳がおりた・・・・・

ここで終わったぁー・・なんて思うわけじゃない!

まだ最後のステージ、ロビーコールが残っているんだ!

文化会館のロビーで、帰っていくお客さんに、お礼に歌を歌うのだ

これがみんなの大泣き行事でもある

アカペラの歌や、感動の歌、そして『友達はいいもんだ』でしめる

そして、最後のロビーコールが終わって、私達は楽屋へと帰っていく

第1ステージの制服に着替えて夜ご飯を食べる

口紅をおとして、涙で崩れた化粧直しをする

そのとき、先生が楽屋へやってきてこう言った

「感動するのは分かるけどまだ泣くな!緊張が崩れるだろ!」

こう私達に怒った。

その言葉に渇入れられて、私達は気合を入れなおした

楽屋での会話は、「ねぇー間違えなかった?」「間違えたー!」

こんな会話や、「疲れたねぇー!あとは夜の部だけだぁ!」

こんな会話でいっぱいだった


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