本番 命をかけたコンサート⑧



―――楽屋―――

化粧直しをして、昼の部の反省をおこなう

『あの時のセリフの発音が気になったなぁー』

『あそこどうしても間違えちゃうね。気をつけて!』

OBの裏方さんや、大学生の人たちにいろいろ言ってもらう

それぞれ、癖になっている発音をなおそうと頑張っている

私も、昼の部間違えた踊りを、夜の部では絶対間違えないように

何度も繰り返し思い返して踊る

のんびり夜ご飯を食べているうちにも、夜の部開場がせまってくる

昼の部にもましていっそう濃くなる化粧

『これじゃ笑いモンだね(笑)』と言いながら濃く濃くなってゆく

でも、最初は笑えてた化粧も、今では見慣れたものだった

開場時刻   6:00

楽屋のテレビから客席を見ていると、ぞくぞくとお客さんが入ってくる

おもしろいことに、マフラーを伸ばして席を取る人もいた

でも、それだけ私達のステージを楽しみにしてくれていると思うと

また嬉しい気持ちがあふれてくる

『そろそろ移動したほうがよさそうだね』

大学生の先輩達がそういったので、私達は舞台へ行った

他のみんなも制服に着替えてどんどんステージにくる

緞帳の向こうでは、夜の部のお客さんが待っている・・・・

「もうこの歌みんなで歌うのは最後だからね!頑張って歌おう!」

先輩達がみんなに呼びかける

そう・・もうこの4曲をみんなで歌うのは最後

そう思うと、なんだかさみしくなってくる

そして、開演の時間がやってきた

本ベルがなって、ロビーにいた人たちも客席に戻ってきた

曲の紹介、先生達の紹介が終わって、いよいよ緞帳があく・・・

ウィーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昼の部と変わらない、この緊張の音

眩しい照明が、私達合唱隊を照らす

客席には、たくさんのお客さんがいる

そして、夜の部が始まった・・・・・・・・・・・・・・・・・


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