みどりの日記                  ~gardener's hum~

  みどりの日記 ~gardener's hum~

第13回 6月23日



『古い町探訪』


なぜだかわからないのですが、“古いもの”にとても強く惹かれます。
それが生活の中に溶け込んでいる街並みだったなら、最高だと思います。


 先日、久々に出かけた先で知人から新潟の古い町並みを歩く散歩コースを
教えてもらいました。
興味津々の私は急きょ「ミニミニ新潟ガイド」をしてもらうことになりました。


 スタートは新潟市美術館向かいの西大畑公園です。
さあ、湊町新潟の繁栄を感じる通りを歩いていきましょう。

古いレンガの塀が出てきました。とても味があります。
この壁は昔の刑務所の跡だそうです。刑務所自体は別のところに移転したのですが、
塀は一部分だけこの場所に残されたのだそうです。
そして今歩いている通りの名前は「地獄極楽通り」。



 「え?」名前のインパクトに思わず聞き返してしまいましたが、
その向かいの黒塗りの塀にヒントがありました。
黒壁に囲われた建物は江戸時代から続く老舗の料亭です。
料亭の極楽と刑務所の地獄をへだてている通りということで名付けられた
のだそうです。黒い壁の脇から緑の蔦が絡まっているのが、いいカンジでした。


壁を伝い 曲がり角を歩いていくと、料亭の入り口が姿を現しました。
さすが高級料亭です。玄関前から奥までつづく石畳に趣を感じます。
門の間から手入れが行き届いたしっとりとした和風の庭が垣間見えました。


ここから先は“白壁通り”。建物を囲む白い塀が続きます。
そして向かいには北方文化博物館の新潟分館があり、面白い形の瓦屋根の建物や
蔵がいくつか見えました。

 「すぐ近に、古町の繁華街があるのにね」。
ファッションビルやデパートが並び、車が行き交う大通りも近いはずなのに、
こんなに閑静で古い町並みが残っている場所があるなんて知らなかった。

新潟商家のたたずまいを切り取り現代のパズルにはめ込んだような…
不思議な空間でした。
しばらくすると、新潟大神宮の大きな鳥居が右側に見えてきました。
奥まで続く広くまっすぐな参道とその脇に連なる木々の精霊に誘われるように
中に入っていきました。

 自然に囲まれた参道というのは妙に落ち着くものです。
季節外れの冷たい雨に濡れた庭石は濃い色になりつやつやしていました。
お清めの水場の横に昔ながらの大きなお釜を発見しました。
それもひっくり返して木の切り株に帽子のように無造作に被せてありました。


風雨にさらされ所々が錆びていますが、その錆び具合が素敵でした。
その後も、なんだかんだとおしゃべりしながら“どっぺり坂”まで登って
本日のガイドは終了です。結構歩いてきましたね。
この探索で日本人…いやいや新潟人のDNAがむくむくと目を覚ました。
新しい発見があった“まちあるき”でした。



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