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2019.10.08
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テーマ: 脳腫瘍(202)
カテゴリ: 小脳腫瘍
9月中旬。

実家でいくらゆっくりしても”自称”自律神経の乱れは全く良くならなかった。
どうすれば良くなるのか分からなくて、とにかくしんどくて、藁にもすがる気持ちでネットに無料で医者に相談できるサービスがあることを知り相談してみた。


そこで、相変わらずストレスというお医者さんもいたが、脳神経科に行ってみては?という回答があり、二件目の心療内科でも言われたことを思い出した。

「そんなわけないだろう。行って何事もないならそれに越したことはない」

来週にでも東京に戻ったら脳神経外科に行ってみるか。と悠長に思っていたが、次の日の朝、あまりの気持ち悪さに耐えられなくなり、ネットで検索し、東京で評判の良い脳神経外科にMRIの予約の電話を入れると、運よく18時なら空いていると受け入れてくれた。


東京に戻り、予約した脳神経外科へ行った。
待ち時間に初診の時に渡される病院からの症状等の記入用紙に、体調不良について具体的に書いた。


順番になり、看護師さんに呼ばれる。
診察室に入ると先生に「大丈夫…じゃないよね?辛かったよね。」と言われて、今までどの病院に行ってもそんなこと言われたことがなくて、自分の辛さをわかってくれる人がいたことに嬉しくて泣きそうになる(笑)

心療内科で処方された薬を持って行っていたので、先生に見せる。まったく効かなかったと訴える。

「今からMRIで詳しい検査をしようか」

とMRIに人生で初めて入る。

MRIで検査されながらも

「何かあるわけがない。あっても神経に何かが触れてしまっているレベルだろう」

昔なったことのある、肋間神経痛みたいな感じだろうと思っていた。脳に異常なんかあるわけがない。

MRIは工事現場みたいな音がしますよと言われた。本当に工事現場みたいだった。うるさかった。そして長かった。

検査が終わり、しばらく待っていたら私の番になり再び看護師さんに呼ばれた。



診察室に入ると先生に

「何が原因か分かったよ。」

と言われて、喜んだのを覚えている。原因が分かったというのがとても嬉しかった。これで明確な治療ができる!と。



MRIで撮った自分の脳の画像を見る。初めて自分の脳の画像を見た。画像をみながら先生が説明してくれた。

「脳に水がたまっていて、それが脳の中にある神経とか、眼球とかを押してて見えづらかったり、頭痛や吐き気をもたらしてる。」

なるほど。ふむふむ。
どうやって治療するんだろう?薬かな?とのんきに思っていたら看護師さんに


「ご家族に連絡はできますか?私からしましょうか?」

と言われ、きょとんとする。
え?なんで?水がたまってるらしいって言えばいいだけだよね?と思う。


先生が
「紹介状書くから、ちゃんと治療しておいで。東京か地元の関西かどっちで治療したい?」

と言われ、どうせなら地元がいいなと思い関西を選んだ。通院して治療していくのかなと思っていた。

「関西の大学病院に僕がお世話になった人がいるから、僕がその先生にお手紙書くよ。大丈夫。いい先生だから、心療内科とか行っててここに来るのちょっと遅くなってるけど、まだ大丈夫。絶対よくなるよ。」

と言われ、病院の閉まる時間が迫っていたから、ほかに待っている患者さんを先に診て、その間に大学病院の先生を調べて待っといてと言われ、待合室で調べることにした。

何が何だかわからない。と呆然として、とりあえず言われた通り調べてみた。よくわからなかった。どの先生がいいとか、何をどう治療するのかとか、とにかくいきなりすぎて何も訳が分からなかった。実感が全くわかなかった。そういえば、病名聞いていないなと思った。


再び呼ばれて、また看護師さんに「ご家族にやっぱり私から説明しましょうか?」と言われて、

「え?家族に連絡するくらい自分でできます。そんな大きい病気でもないですよね…?え?いうだけなら自分で全然できます」

と言ったが、相当強がっているように見えたのか、はたから見たら強がってるのがみえみえだったのかはわからないが「もう!この子は!」と言われた。とっても優しい看護師さんだった。私とそう歳も変わらないだろうに本当にやさしい看護師さんだった。


先生が紹介状を書きだした。
仲のいいお医者さんあてに書いてくれるのかと思ったが、文面的に本当にただの知り合いレベルだったが、わざわざ教授宛に紹介状を書いてくれた。「全然ただの知り合いレベルなんだけどね」と。それでもわざわざ教授宛に書いてくれたのが嬉しかった。

その時に病状も書いており、私の病気は【小脳腫瘍】だということが分かった。

「もしご家族が詳しく知りたいって言ってきたら、後日でも全然いいから僕宛に電話してきてもらって。僕にできることがあったら何でも協力するから」

と先生に言われ病院を後にした。本当に優しい先生だった。



私が病気になるなんてまだ信じられなかったが、帰り道、悲しすぎて一人泣いてしまった。





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最終更新日  2019.10.19 23:34:14
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