愛すべきものすべてに

愛すべきものすべてに

松田優作

グラサン1松田優作(’49.9.21~'89.11.6)

松田優作04 松田優作オフィシャルサイト

オレの松田優作「原体験」は小学生の頃まで遡る。
当時日本テレビでは、「太陽にほえろ!」や「俺たちの勲章」「大都会PART2」などのドラマが
夕方ひんぱんに再放送されていた。
その劇中で長身にサングラス、時にはくわえタバコで活躍する刑事の姿に子供ながらも
すっかり魅了されてしまったのである。
乱暴ではあるが時折ふとシャイな一面を見せたり、 とぼけたジョークを飛ばしたりする
独特のキャラクターが大好きだった。

思えば、この頃に彼が演じた人物やルパン三世の1stシリーズ、ブルース・リーの映画が
オレという人間に与えた影響は大きい。
「男は強くなければならない。さらには人に優しく、いかなる時もユーモアを忘れない
心のタフさをも持ち合わせていなければならない。」
というオレの人生における哲学(というか美学?)はこの頃から既に形成され始めていたのかもしれない。

あの頃、近所のダイエーのポスター売り場で何度松田優作のポスターを手に取った事だろう。
見本の小さな写真を眺めながら、筒を手に取っては戻し取っては戻しのくり返しだった。
そう確か当時800円ぐらいの金額だったと思うが、それでも小学生のオレにはなかなか
手が届かないシロモノだったのだ。
(今のガキにわかるかな?そのカンジ。本当に欲しい物ってのは、そう簡単には手に入らんのだよ。)

そして中学生の時に放映された「探偵物語」はオレのみならず、日本全国で多くの男達のハートを熱くさせた。
この頃日テレの火曜夜9時といえば、「大都会」シリーズや「大追跡」などの男っぽいハードボイルドドラマの
放送枠となっていた。
オヤジっぽく言わせてもらえれば、ホントにあの頃は良かった・・・・。
今じゃあドラマの中の男達ときたら、古い時代の中に生きてるか、殺人事件の推理してるか、
うだうだと恋愛に悩んでるかの三通りぐらいしかいねえもんな。

このドラマは彼の人気を決定づけるものとなったが、同時にイメージの固定化にもつながっていった。
そして彼はそれを避けるかのように、どちらかといえば作品的にも難解なものに次々と挑戦し、
新たな分野の開拓へと向かって行くのである。

生前の彼の生の姿を一度だけ見たことがある。
映画やTVドラマのロケ現場で・・・・ではない。
それは横浜の小さなライブハウスであった。

あまり知られていないかもしれないが、彼は歌もうたっていて数枚のシングルとアルバムをリリースしている。
「横浜ホンキートンクブルース」や「ブラザーズ・ソング」などの隠れた名曲もあるのだ。

長身の彼が体を揺らしてリズムをとると、狭いライブハウスがさらに狭く感じられた。
白いスーツで汗を流しながらシャウトする松田優作は、それまでブラウン管やスクリーン上に見ていた彼の姿とは
また違ったカッコ良さがあった。

しばらくはその興奮がさめやらず、自分の部屋でオリジナルアルバムの「INTERIOR」や「DEJA-VU」を
やたらに聴きまくっていたのをよく覚えている。
しかし、そんなかつてのライブハウスも寂しい事に今はもう、無い。




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松田優作/YUSAKU MATSUDA(1978~1987) 松田優作/YUSAKU MATSUDA(1978~1987)

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