another world

another world

回想1



あのころの話は一体何から始めればいいのだろう。
私の全てを変えてくれた出来事が起きたのはこのときだった。


大学受験に失敗した私は、予備校へ行った。
それまでの私は、恐怖から他人を攻撃する事しか出来なかった。

何を求めていたのかは解らない。
ただ、
今と違うものをいつも求めていた。

そんな時、私の全てを変えてくれる女性とであった。


Sさん。


ただ、そこにいるだけで雰囲気が明るくなれる、
Sさんは、私にないものを、
そして、
私が求めているものをすべて持っていた。

そう、すべて。


でも、Sさんに私は話しかけることも出来なかった。
甘酸っぱい一つの思い出の始まりである。


~憧れの人~

私はSさんに憧れていた。
それまでの私は、自分を守るため、相手を倒すことしか
そう、ただ、倒すことしか考ええいなかった。

だから、誰かのために、優しくなろうなんて、
思えるようになったのはSさんのおかげでもある。


Sさんのようになりたい。
その思いから私は自分自身を変えていった。


それと同時に話しかけることも出来ない
Sさんを好きになっていった。


ドラマなんて起きない。
ただ、Sさんの風景の一部でいる事しか出来なかった。

そして、予備校時代は終わった。
一つの思いを残して。



~分岐点
  回想中 7年前~

大学にいって、私はそれでも、Sさんを想っていた。
自分自身も大きく変われた。

だからこそ、会いたいって思った。
いや、
Sさんの風景の一部でいられる事が
幸せだったのかも知れない。

そんな私には心に隙間があったのだと思う。
だからこそ、あんな誘いに乗ってしまったのかもしれない。


であった人物は、アンダーグラウンドな世界の人物。
彼については細かくかけない。
いや、
知らないわけではない。
書くことがただ怖いだけだ。


私はそんな人物なのをしっていて、私は近づいていった。
Sさんと会えることを信じて。

でも、あんな結果になるなんて、
解っていたら、
こんな選択はしなかった。


~闇の中へ 
  回想中 7年前~

彼との出会いは私の何かを変える物であった。
自分自身のために、心理学は学んでいた。

でも、ここまで他人相手に心理戦をするなんてこと
今までになかった。


彼は人を追い詰めるのが上手い。
彼の仕事の一つだからだ。


攻撃する相手を直接まず攻撃しない。
孤立するように、周りに
「真実ではないけれど、ウソでもない事実」
をばらまく。


そう、ものの見方なんて人それぞれ。
そして、人のつながりほど希薄なものはない。

彼の持論だ。


私は彼の手伝いをする変わりにSさんの情報を
貰うようになった。

情報収集が彼の一つの仕事だからだ。


私は深く闇に捕らわれていっていたのかも
しれない


~変化
  回想中 7年前~

色んな事実がわかってくる。
そう、事実をわかるためには、
何かで私は手を汚している。
いや、
誰かが苦しんでいるが正解かもしれない


でも、私はただSさんと会いたかった。
そして、
きちんと恋をしたかった。


けれど、最後の最後に彼から受けた依頼で
私は大きなミスをしてしまった。

その依頼内容は書くことはできないけれど、
彼の心に大きく傷を作ってしまうものであった。


当事者の中には、冤罪で刑務所に入った人もいる。
国外追放になった人もいる。

それでも、彼の荒れ狂う心は収まらなかった。

ミスした私にも「ソレ」はやってきた。



私は、このとき、ほとんどの友達を失った。
いや、
誰も私を信用しなくなった。
そして、離れていった。


親友と思っていた人物も、
クラスメイトも
何もかも


「信用」って一体。


そして、後から知った。
いや、
彼から最後の電話で言われてから、確認を取るまでに
時間がかかった。


あれほど、会いたかったSさん
でも、
彼の怒りはそこにまで向かっていた。


無惨な姿

弱い自分だけをただただ
嘆いた。


強くなろう。
そして、
人を信用するにはもっと慎重になろう

そう思うようになった。


7年前。
私の中で何かが大きく変わったときであった。

次へ


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: