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DIARY
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another world
再び堕ちて
私はどこかで人を信じ切れていないのかも知れなし
いや
どこかで人は去っていく
と、思っているのかもしれない
そう思っているほうが、
痛みを感じずに済むから
だが、私の中でリカだけは違っていた
「リカにならだまされていても良いよ」
そう思った
そう伝えた
それは、本心だ。
今も変わっていない。
それくらい、私の中で
リカの存在が大きくなってきたからだ。
~最高峰を経験~
彼女とはそんなに外食もしていない
外に出るのを嫌がるからだ
この時、仕事も少しだけ落ち着いていた。
ただ、何度か出張には行っていたが。
出張のたびにリカにご当地キティを買っていった。
楽しかった
そして、「おいしいもの」を食べに行き始めた。
今になって解る。
私はリカを独占したかったのかもしれない
いや
リカの中に私という存在を残したかった
のかもしれない
消えないくらいの思い出
私は一つひとつを楽しんでいた。
いつか終わる恋かもしれない
でも、
終わる瞬間まで私は笑っていたい
そして、
誰から何を言われても
リカを信じていたい
好きというキモチは確実なのに、
一歩踏み込む勇気は持てなかった
一人になりたくないから。
私は卑怯だったのかもしれない
もっと早くに一人になれば
変わったのかもしれない。
今となっては解らないけれど。
~クリスマス~
クリスマス
この日は会社を休んで彼女と過ごした。
私は彼女を愛しているのだろうか
解らない
けれど、もう恋人のような雰囲気は私たちにはない
お台場に行って、クリスマスを満喫しようって
彼女が言った
人が多くてすぐに彼女の機嫌が悪くなる
そう
彼女はいつも、いつも
かんしゃくを起こす
まるで、私から
「別れを切り出して欲しい」
かのように。
気がついたら、リカにメールをしていた。
時間の限りリカにメールをしていた。
選んで欲しい。
ずっとそう思っていた。
明日はリカと過ごす。
忘れられないクリスマスを過ごしたい。
そう強く思ったクリスマスであった。
~忘れられない日~
クリスマス。
この日はリカとすごした。
正直、昨日彼女と過ごした内容を考えれば
全然楽しかった。
当日に店を選んだ。
どうしても、記憶に残る日にしたかった。
好きな店
「ピンクパンダ」
を選んだ。
リカは和食が好きだといっていたけれど、
和食から程遠い店を選んだ。
一日で三大珍味全てを食べれた。
覚えているのは
リカの笑顔
至福の時だったかもしれない。
けれど、私はいつからか背伸びをするように
なっていたのかもしれない
でも、それでもいいと
思った。
この時からすでに、リカと一緒にいたいと
思うようになっていたのかもしれない。
~冷静でなくなるとき~
日付が変わるその時。
誰よりもはやくリカにメールした。
あけましておめでとう。
私の中で一番は決っていた。
消えないくらいの思い出が欲しい。
いつか終わってしまう怖さが
ずっとつきまとっていた。
手に入れてしまうことは出来ない
いや
手に入れたら消えてしまう
そんな恐怖を消し去るために、
私はどんどん
リカに会いたいと
思うようになった
ただ、店でしか会えないけれど
そう、
いつからかお金がどんどんなくなるように
なっていった。
~週1回~
この時くらいからまた、仕事が忙しくなってきた。
毎月一回は青森に行くようになった。
青森ではあやのにあって、いつも業界の事を教わっていた。
「どうしたら、夜働いている人と上手く付き合えるかな~」
なんて、会話をしだしたときでもある。
「時間が合わないから、付き合っても別れるケースは多い」
そう、言われた。
だからこそ、リカと会える時間は短くても、
記憶に残るものにしたかった。
リカが牡蠣が好きだとしって、築地の店に行った。
一口で食べられないくらいの牡蠣を食べた。
そして、そこで出てきた「うに塩」が印象に残っている。
私はある意味ではグルメだと思う。
けれど、一人出だと、そこまで食べるものはこだわらない。
誰かと食べるから食事はおいしいんだ。
彼女は誘っても、嫌がるから。
そのくせにどこかに行きたがる。
ストレス。
いや、
私から別れを切り出して欲しいみたいにも
感じる。
どうしてか、私にはまだ彼女に別れを切り出せなかった。
いや、リカを好きだけれど、
どこかに、踏み出せない不安があった。
お客としてしか見られていないのではないかという不安。
お金がなくなったら、捨てられるという不安。
いや、もうどうでもいいのかもしれない。
怖がっていては、恋なんて出来ないんだから。
私は気がついたら、週1回のペースでリカに会いに行っていた。
~お土産~
リカがキティが好きな事を知った。
色んな地域に出張に行くため、ご当地キティを買って、
会いに行った。
出張から帰ってきたときはいつも夜遅くに店に行った。
家には、彼女がいるから。
彼女に悪いから。
確かにそう思っていた。
すれ違っているけれど、いつかは、また
昔のように戻れるって、
どこかで思っていた。
でも、どこかに救いが欲しかった。
だからこそ、リカにだけは全てを話していた。
この辺りから毎月の収入以上店に会いに行っていた。
怖くて銀行の通帳が見れなくなってきたのも事実だ。
もっと早く決断できていれば、
こうはならなかったのかも知れない。
~変化していく自分~
この時期付近からリカの体調が徐々に悪い時が出てきた。
起きれなくて遅刻しそうだから、
店前で同伴をする。
もちろん、同伴料はかかっている。
でも、
少しでもリカの力になりたい。
いや、
少しでもリカの事をわかりたい。
だから、店で他のお客とバッティングして、
全然リカと話せなくても、
怒らないようにした。
怒ると、リカが他の女の子や店員に
あやまらないといけないから。
気がつくと、店で気を配っている私がいた。
他人から見ると、何しに店に行っているのかわからない。
なんていわれる。
そう、
もうこの時から、私は店に行くという発想じゃなく、
リカに会いに行く
に変わっていた。
多分、いいお客さんだったのだと思う。
でも、心のどこかでそれは解っていた。
そう、
だからこそ、好きという思いに素直になれなかった。
~特別~
バレンタイン
実はこの日はリカのすごさを知った。
店でナンバー2になっていたリカはそれを感じられる
くらいお客さんが来ていた
「特別だからね」
そういってくれた私のチョコは入れ物にすごく力が入っていた。
でも、持って変えれなかった。
彼女がいるから。
私はどうしたいのか解らなかった。
一番好きなのは
リカ
それは変わらない。
でも、付き合っているのは
彼女
それも変わらない。
私は彼女があんなふうに代わってしまったのは、
私のせいだと思っていた。
だから、すごく責任を感じていた。
彼女に対しては
愛情
という感情ではないのかも知れない。
だからこそ、どうにかしたかったのだろう。
この日。
私はいつもより長く店にいた。
そう、さめることの無い夢を見たいと
思っていたのかもしれない。
~増える不安~
だいたい週に2回はリカに会いに行っていた。
もう、それが普通になってきていた。
多分、私の中で何かが変わってきたのかも知れない。
そう、この時期私はまた何かから逃げたかったのだと
思う。
また、彼女がウソをつき始めたから。
いつも都合が悪くなると、わかりやすいウソを
ついてくれる。
そして、不機嫌になってごまかす。
そのくりかえし。
もう、そこまでの思いは彼女には
持てない。
でも、突き放すことはできなかった。
いや、
一人になるのが怖かっただけ
私の中でリカへのキモチが本気になっていった。
本気になればなるほど
不安になっていった。
私はただのお客なのだろうか。
不安だからこそ、どんどん店に行くようになっていった。
~ふっきれる~
何かが吹っ切れた時かもしれない。
それは預金通帳の中身をきにしなくなったから。
すでに100万近くはお金がなくなっていた。
でも、その後に思った。
例え全てを失ったとしても、
記憶だけは失わないんだから、
リカを信じたい。
そう思った。
だからこそ、いっぱいプリクラを撮った
だからこそ、色んなところに行った
たとえ全てがまぼろしでも
一緒にすごした時だけを
持っていたかった
気がつくと、ほぼ毎日店に行くようになっていた。
~メールが減って~
ホワイトデー前。
そう、リカは営業のため、私へのメールはかなり減ってきた。
メールを見てみるとこの時期はメールがあまりない。
それは仕方が無いことなのかもしれない。
でも、それでも、私は店に行くことは変わりない。
店のほかの女性とも少しずつ話をするようになってきた。
私の中で確実に何かが変わってきた。
そして、それが日常になってきているのもまた事実。
そう、この時から真剣に彼女と別れを考えるように
なってきた。
どうやって、彼女と別れようか。
もう、歯車は回っていたのかもしれない。
~ホワイトデー~
~2005.3.14~
この日を記録しているものが残っていなかった。
この時期リカの携帯は調子が悪く、同じ店の女の子の携帯を借りて、
連絡を取っていた。
「多分、誰も店に来てくれないよ」
リカはそういっていたが、実際は違っていた。
やはり、店のNo.2
店にはリカ氏名のお客さんが多くいた。
私はその中の一人なのだろうか?
心の中で
「違う」
と何回叫んでも、不安はいつもあった。
けれど、リカの笑顔を見て私は信じようと思った。
たとえ、その先に何が待っていようとも。
そう、何が待っていようとも。
~転機~
~2004.3.17~
リカと何回も会っているうちに、
私は彼女に別れを伝えようとおもうようになった。
だが、どうやって伝えたら、もめずに別れられるんだろう?
それを考えるようになった。
けれど、別れたからといって、私はリカと付き合えるというわけでも
ない。
そう、けれど、何か証がほしかった。
そんな時青森への出張がまた決まった。
この出張がある意味転機をくれたのかもしれない。
~青森にて~
~2005.3.25~
再び青森に出張に行った。
雪が降り積もっている青森は私の気持ちを
いや
心を落ち着かせてくれる
ここで仲良くなったあやのに「リカ」のこと
そして「夜働く人のこと」を相談した。
どうしても、どこかにお客として見られている
不安。
そう、それがどうしても払拭できないからだ。
「ホントにお客でないなら、店に行くの辞めたら?
それでも、連絡とってくれるんだったら気持ちは
ホントだと思うよ」
あやののセリフを私は実行した。
でも、解ったことはもっと違う事だった
かもしれない。
~会いたい~
~2005.4.1~
新年度になり、私の周りの環境も大きく変わった。
上司の移動。
会社の再編成。
それまで、忙しかった仕事が一気に暇になった。
時間が出来た私は、色んな資料を作っていた。
それは、上司が不在なため。
そして、行っている業務が特殊なため。
すごく、リカに会いたいと思っている自分がいた。
そう、会いに行かない。
店に行かないって決めただけなのに。
そして、リカに言われること。
「彼女と別れたらちゃんと考えるよ」
というセリフ。
私にはまだ、孤独という恐怖から動けずにいた。
未来が知りたい。
私はただ、その気持ちだけで、
会いたい気持ちを抑えていた。
~朝の奇跡~
~2005.4.4~
4月1日にリカに店に行かないと伝えてから4日。
そう、たったの4日だが、寂しくなっていた。
そんな時リカから朝メールが来る。
今までそんな時間にメールなんて来た事がなかったのにである。
ちょうど昨日実家に帰っていて、これから新宿に戻るという。
そして、今私は新宿に向かっている。
二人で朝マックをした。
至福のとき。
そう、こんな事なんてそれから二度と
起きなかったけれど、
けれど、幸せだった。
店で見る時のリカと違って、薄化粧。
私はこっちのほうが実は好きだ。
楽しく話している時間は10分もなかったけれど、
私は確かにその時間を忘れることは出来なかった。
~バースデー~
リカは同じ店の子とルームシェアしている。
その子のバースデーイベントが4月7日だ。
店に行かないと言った前にこの日だけは店に行くことを
話していた。
だから、この日だけはリカから確認のメールが来た。
「今日は店に来るんだよね?」
私は悩んだ。
ちょうどこの日は会社の花見。
花見の参加を断って、リカに会いに行った。
店の外でリカとあって、誕生日プレゼントを一緒に選ぶ。
正直、1週間しか会っていないのに、
何度も会っているのに、
うれしかった。
そう、会わないと決めてから、
会わなくなってから、
もう、止めれないくらい私はリカが好きになっていた。
~エース~
~2005.4.8~
店に来てくれて有難うね
リカからのメールが来る。
思えば、私はこの手の有難うのメールがうれしい。
でも、会わなくなったからこそ、不安になる。
リカはそんな私に言葉をくれた
「あなたは私のエースよ。エースは二人も要らないの」
そう、特別だって言ってくれた。
それだけでうれしかった。
そして、その後リカは同業周りをはじめてしたことをメールで
教えてくれた。
記憶がなくなるまでお酒を飲んだって言っていた。
私が店に行かなくなった分の売り上げを補填するため。
どんどん、リカが夜の世界に染まっていく。
そして、その苦しみがわかる。
私に出来ることは何なんだろう。
言葉をかけるだけしか出来ないのか?
どんなに美辞麗句を並べても、辛いリカに
それで伝わるのだろうか?
私に出来ることはやはり店に行くことしかないのだろう。
店に行かないと決めたはずなのに、
気がついたらいつ店に行こうかを
考えていた。
~出張~
~2005.4.12~
仕事で名古屋へ出張に行った。
いましている仕事の納期の確認のためだ。
リカはご当地キティを集めているから、メールで確認をした。
そう、名古屋キティは持っているの?
という確認。
メールはすぐに返ってこない。
いつものこと。
日帰りのため焦っていた。
16時近くにリカからメールがくる。
キティを買うことが決まった。
それと、今月リカの成績が悪く、社長に怒られ続けていることを知った。
先月、私が店に行った回数は17回。
その回数、金額の埋め合わせはすぐに出来るものではないみたいだ。
私は悩んでいた。
店に行くのかどうか。
名古屋発の新幹線の中で私の思いは決まっていた
ココロの中ではすごく言い訳をしていた。
家にキティを持って帰るわけにはいかない。
家には彼女がいるのだから。
私の出張の度に音信不通になる彼女だが。
そう、私は店に行かないといいながらも、店に向かったのであった。
リカにも内緒で。
~サプライズ~
~2005.4.12~
いきなり店にいったためリカはびっくりしていた。
私は実はこういうサプライズは結構好きだ。
「ど~したの?」
そういうリカに私はキティを渡した。
時間は11時過ぎ。
今からだと、タクシーでの帰宅になる。
かまうものか。
私はそう思った。
店に行かないって言ってから、
1週間も持たなかった。
そう、もう、リカのいない世界を
私は受け入れられないのかも知れない。
けれど、私には解っていた。
いつかどこかでとどまらなければならない。
それは銀行通帳の残高が全てを物語っていた。
後、数ヶ月もすれば残高はなくなってしまう。
もし、私が店に行く事が出来なくなったら
このリカの笑顔を見る事は出来なくなるのでは。
その不安しかなかった。
その日の夜はいつもと変わらず過ぎていった。
~きめたはずなのに~
~2005.4.17~
久しぶりにリカと会ってから5日がたった。
この間、リカから何回かメールをもらった。
この日、すごく久々にリカから営業メールを貰った。
店がSOSでボーイに誰か呼ぶように指示されたみたいだ。
困った時にメールできる人が少ないのだろうか。
リカのエースで私はいるんだ。
そう思う事にした。
疑い出したらきりがない。
真っ白なんて求めたら、
求めてしまったら、
リカが辛いだけ。
この日はすでに家にいたため、私は店に行かなかった。
思えば、リカのSOSを受けなかった珍しいケースかも
しれない。
どこかで、心に得体の知れないカタマリができていた。
店に行かないって決めていたはずなのに。
そう、決めたはずなのに。
~運命~
~2005.4.21~
朝の4時。
リカからメールが来た。
内容は
「今月いっぱいで店をやめようと思っている」
であった。
一瞬夜の世界を辞めるのかと思った。
違った。
他店から引き抜きを受けたらしい。
詳しい事を知りたい。
私はその日、リカに会いに店に行った。
短いメールだけだと解らないから。
そう、今まで店に行きたいのを我慢していたけれど、
我慢していたけれど、店に行ってしまった。
それは、避けられぬ運命だったのかも知れなかった。
~約束~
~2005.4.21~
リカに会いに行った。
そこでリカから聞いたのは、
他店から引き抜きの声がかかってきた
というものであった。
今は店でのポジションから考えると、給料が低いそうだ。
そのため、今度移ろうと思っている店に体験入店をするという。
でも、なかなか勇気もいること。
もし、良かったら一緒に私とその新しく移る気でいる店に
行って欲しいと。
私しか頼れないといってくれて
正直うれしかった。
でも、不安でもあった。
私はただ、都合のいいお客さんなのだろうか。
不安はいつも見えない形で、私を襲ってきた。
だからこそ、リカとの未来を、
そして、スケジュールを埋めることで
安心しようとしていた。
約束だけが支えだったのかも
しれない。
~誰かに~
~2005.4.25~
久しぶりに家で一人だ。
彼女が帰ってくるといって、帰ってこない。
良くあること。
今日はただ、彼女が携帯を家に忘れていった。
夜すごい彼女の携帯にメールが来る。
彼女の会社の人だ。
どうやら、この人が彼女の浮気相手なのだろうか?
もう、別れよう。
いや、ひょっとしたら、彼女は別れ話を待っているのかも
しれない。
私はそう思った。
私は彼女が帰ってくる朝を待っていた。
リカにだけはメールをする。
「彼女と別れ話をする」と。
運命はどこかへ流れようとしていた。
そこは多分、天国ではないだろう。
でも、ここでないどこかに行きたかった。
いや、誰かに決めて欲しかったのかもしれない。
~不協和音はどこかで~
~2005.4.26~
彼女に別れ話をしようとした。
だが、出来なかった。
この時、彼女はすごく不安定だった。
何かに悩んでいるようだったが、私には何も話してくれない。
妙な沈黙。
ただ、それだけが私たちにはあった。
そう、それだけ。
そして、そんな中リカからメールが来た。
「明日、移ろうと思っている店に行くんだけれど、
一人だと不安だから一緒に来て欲しい」
知らない店、知らない世界。
でも、リカがいるならなんだっていい。
私はいつからか、私の中にはリカしかいなくなっていた。
リカさえ私をえらなんでくれるのなら、
全てを投げ捨ててでもいいって思っていた。
でも、それは何かが間違っているやり方だった。
そう何かが。
~新しい店~
~2005.4.26~
この日の夜、リカが新たに移ろうと思っている店に行く事になった。
そう、8時に店に入るから、早めに会ってご飯を食べる予定であった。
けれど、リカは寝坊をしていた。
良くあること。
もう、そういうことには慣れてきている。
そういう意味では私は特別なのかもしれない。
リカは一度話していた。
タイプの男性。
「甘えさせてくれる人」
私はそういう意味では合っているのかも知れない。
その日行った店は前の店よりちょっと狭くて、なんか、
ちょっとしっくり来なかった。
でも、私には店なんて正直どこでもよかった。
そこにリカがいれば、どこだって。
その日、緊張していたリカを久しぶりに見た。
新鮮だった。
けれど、結局この下見は意味の無いものになった。
そう、それが解ったのはもう少しだけ先だけれど。。。
~会えない~
~2005.4.29~
この日会社の飲み会だった。
会社の飲みの会の日はかならず、彼女は家からいなくなる。
そう、どこかで誰かとのみに行っている
会社の飲み会のあと、私は無性にリカにあいたくなった。
だが、今日はリカは店にいないのも知っている。
とりあえず、一回店に行って見た。
ボーイが店の前に立っている。
話しかけるとリカに確認をしてくれた。
店は暇らしく、仲の良い女の子もあがってきた。
少し話していたが、やっぱりリカは今日は店に来ないみたい。
そりゃそうだ。
もう、終電もない時間。
しかもリカは実家にいる。
誰もいない静かな家に帰った。
そう、一人になりたくなかっただけだ。
私の想いはいつからこんなに強くなったんだろう。
そして、
私はいつからこんなに弱くなったんだろう。
恋をして強くなるという話しを聞いたことがあるが、
今の私は何よりも壊れそうな心をしていた。
~もうすぐ来る恐怖~
~2005.5.1~
リカから体調が最近悪いメールが来た。
やはり体調が悪い時に店でお酒を飲むリカを考えると、
心配だ。
だから、私は明日は店に行こうって思った。
そう、もう距離を開けるという考えもなくなって、
そう、もう、預金通帳も見る事も考えなくなって、
けれど、リカからは
「明日はいいよ」
ってメールが来た。
理由は、明日で店をやめるからという事だ。
最後であるならばこそ、私は店に行きたかった。
それに、明日は彼女は家にいない。
もう、そういう事にも何も言わなくなってきた。
どこで何をしていても、話しあわない二人。
それは、もう、終わりを告げている二人なだけかもしれない。
わたしは彼女とよりもリカと過ごすことをずっと考えていた。
いや、全ての時間もお金もリカにささげたいと思っていた。
そう、もう預金額はつきかけてきているけれど。。。
~決着~
~2005.5.2~
この日結局リカに会いに行った。
基本的に一緒にご飯を食べてから店に入る。
そう、同伴が基本。
私たちはよくプリクラを撮った。
私は会えないときはそのプリクラをずっと見ていたのを
今でも覚えている。
店近くでご飯を食べて、そして、店に行く。
もう、この店も今日で最後なのだろうか。
私はたまったポイントカードを見ながらすこしなつかしく思った。
ポイントは50ポイント。
少なくても、50回はもう店に来ている事はわかる。
私はリカとどれだけ仲良くなれたのだろう。
そして、この中途半端な関係をいつまで続けるのだろう。
どうにかしたい。
いや、この想いにいつかは決着をつけたい。
私はそう思っていた。
そう、思っていたけれど、、、
~夜の天使、私の天使~
~2005.5.3~
朝、リカからのメールで目を覚ます。
店やめれなかったらしい。
手紙で社長にやめる事を伝えて飛ぼうとしたけれど、
住んでいるところにまで押しかけてきて説得されたと。
私には愛着がある店であった。
そこまで夜の店に行かない私は、
キャバクラという店のシステムを学べた店だから。
そして、夜の天使とすごすための精神を身に着けたのも、
この店。
多くを学んだのかも知れない。
相手を考えて動くこと。
店では私はゲストではなく、キャストの気分で、
ヘルプの子に接する。
すべては私の天使のため
そうリカのため
でも、確実にゼロに近くなっていく預金通帳をみながら、
どこでこの思いをとめるべきなのだろうか。
考えていた。
もうすぐ私の誕生日。
その時にはリカの気持ちを知りたい。
そう思うようになっていた。
自分の誕生日くらいわがままをいいたい。
そう思っていたからこそ、リカに負担を
そして、私は何かを見失っていたんだと思う。
そう、重大なことなのに見失って
いたんだ。
~波紋は広がって~
~2005.5.7~
今まで土曜日に店に行ったことはなかった。
そう、彼女が家にいるからだ。
けれど、この日は前からリカと約束をしていた。
いつも通り、リカは遅れてきた。
待つことが普通になった。
こんな数分待つくらいどうでもいいこと。
だって、私はリカと出会ってからいろんな事を待って
そう、待っているから。
この日行った店はペンギンのいる店。
ペンギンはかわいかったけれど、少しかわいそうだった。
そう、大きなところでもっと自由に過ごしているほうが
幸せだろう。
でも、私は解っていたのに、
それでも、リカを詰めてしまった。
「来週は休めるの?」
そう、来週私の誕生日。
でも、返答はむずかしいであった。
その次になりそう。
誕生日くらいわがままを言いたかった。
波紋は広がっていく。
~見えないもの~
~2005.5.12~
日付が変わる瞬間、リカからメールが来た。
「お誕生日おめでとう」
うれしかった。
誰よりも早く祝ってくれた。
仕事中なのにもかかわらず。
でも、私はそれ以上を求めていた。
この日私はリカとも彼女とも過ごせず
一人で過ごした。
家にいる彼女すら私を祝ってくれなかった。
誕生日なのに誰からも、
唯一貰った誕生日プレゼントは、
リカの店の女の子
これが私の咎なのかも知れない
決め切れてない私の。
でも、私の不満は全てリカに向かってしまった。
それがどれだけリカを苦しめているのかも気が付けないくらい。
そう、気がつかなかったんだ。
~メール~
~2005.5.13~
私は誕生日の不満をリカにメールをしていた。
誕生日だけはわがままをいいたかった。
けれど、それはリカにとってすごく負担であった。
長いメールがリカから来た。
メールの内容はこんな感じだった。
誕生日寂しかったのね。
でもちゃんと特別なのよ。
特別だからメールもする。
でも、これは今私が出来ることの限界なの。
私は自分のペースを崩されるとダメなの。
それに仕事をやめる時期もわからないし、
だから、そんなに見返りを求めないで
でもちゃんと考えているよ
あなたは私のエースなんだから
それに、私の事こんなに想ってくれる人
いないし
私はもう少し解るけれど出来るになるまで時間が
かかってしまった。
そう、ただただリカに負担をかけただけだった。
~気づき~
~2005.5.20~
私は誕生日からすねていた。
そう、誕生日。
リカは他のお客さんと同伴。
でも、仕事だから仕方が無い。
それは解っている。
でも、一年に一回の誕生日。
一緒にすごしたかった。
そう思っているときに夢を見た。
夢の中でリカに諭された。
そう、出来る事は全てリカはしてくれている。
そして、リカが祝ってくれる日。
それが私の誕生日。
そう思う事が出来た。
リアルな夢だった。
だからこそ、私は自分の誕生日じゃなく、
祝ってくれる日が、
いや
祝ってくれる事が、
全てなんだ。
私のもやもやは晴れた。
それまで私はリカに負担だけをかけていたからだ。
~SOS~
~2005.5.27~
この数日寒くなったり、暖かくなったりの繰り返しで
私もリカも体調を崩していた。
そんな時、リカからメールが来た。
「今日イヤなお客さんが来ていて
今キッチンでサボっています」
私はこのメールが来たとき、もうすぐ家だった。
風邪も引いている。
体調も良くない。
でも、気がついたら私は店に向かっていた。
そう、リカからは店に来てなんていわれていない。
そして、夜働くという事はいやなお客との遭遇も多い。
良くあることなのかもしれない。
けれど、私に出来る事といえば、
店に行く事くらいしか
ないから
そう、いつも自分は何も出来ないって、
思っていた。
~SOS~
~2005.5.31~
体調も戻り、忙しい月末を迎える。
そんな時、リカからメールが来た。
「前はなしていた、痛い客と今同伴なの。
もう辛い~」
私はバッティングを計画した。
そう、その痛いといわれているお客が店に来る前に
店に入る。
そうすると、店からリカに連絡が入って早く店に来るように、
指示される。
リカの世界を徐々に理解しようと、
そして、
リカの助けになりたい。
そう思うようになった。
痛い客はかなり変わった人だった。
ま、お金を払っていたら何をしても、
どんなにわがままを言ってもいいと
思っているみたいだ。
昔の私にもその気持ちはあった。
けれど、リカを真剣に好きになったからこそ、
だからこそ、
職業ではなく、
一人の女性として私は見るように、
そして、
夜の世界を理解しようと
頑張った。
でも、それはただ、がんばった
「つもり」だったのかも知れない。
そう、つもりだけだった。
~掲示板~
~2005.6.1~
ここ最近リカには痛い客がついている。
その客、名前はSという。
Sは事もあろうか、リカのいる店のHPの掲示板に
店のクレームを書いてリカに自慢していた。
「どうにかして欲しいの」
私はリカのその一言で頭脳戦をする事に決めた。
そう、Sが書いた内容に反発をする書き込みをした。
Sの書き込みの内容は
店の女の子の接客がなっていない。
というものであった。
だが、実際Sに対しての接客は難しいと思う。
リカ以外の女の子がついた場合は
常にキレているし、
相手の行動もセリフも全部否定。
普通の神経なら相手にしないだろう。
おそらく、どこにも、誰からも相手にされていないから、
キャバクラという場でわがままを言っているんだろう。
そう予測してみた。
私はそのSに対して掲示板上で戦いを挑んだ。
それはただ、リカのためであった。
~掲示板とのやり取り~
~2005.6.2~
Sが書いた掲示板はこんな感じのものだった。
「目当ての子をしているのに、ヘルプの子と話しを
して全然話しが出来ない。
しかも、入れているボトルをヘルプが飲んでる」
だいたいこういう内容であった。
確かにそういう時もある。
けれど、ヘルプの子と3人で話しすれば良いのに、
それが出来ないからむすっとしているだけ。
しかも、Sの態度を見ていると良く解る。
私がリカならば絶対切れるだろう。
だから私は
「ヘルプ付けないでって言えば良いじゃない。
それか接客態度を文句いうのならば、自分にも
原因はあるんじゃない?」
みたいに書いた。
だが、私はミスをしてしまった。
そう、第三者が冷静に書き込みをしてきたからだ。
「はたで見ていると女の子の態度に問題が
あるようにも見える。そして、ここまで掲示板で
盛り上がっているところもないんだから店の人が
書き込むべきだ」
と。
私は流れに身を任せた。
店の人の書き込みで一段楽したけれど、Sは更に書き込みを
してきた。
内容は店の経営方針について
私は強めに書いて見た。
「店に不満があるならば、他の店に行くか、自分で店を
経営すれば?」
店では何回もSとバッティングしている。
あのいやらしい、ねちっこい顔を思い出して、
怒りをぶつけていた。
私はどこかで嫉妬していたのかもしれない。
私はリカとどうしたいのだろう。
ただ、リカの望む世界を具現化したい。
それが全てなのだと、私は自分で思う事を決めていた。
そう、思う事を決めたんだ。
~レアなさそい~
~2005.6.10~
掲示板も沈静してきた。
今月はリカのバースデー。
多分、バレンタインの時よりもお金を使うのだろう。
そのため、今月は店に行く回数を減らしている。
もう、無尽蔵に店にいけるだけのお金は無い。
だからこそ、考えることも多くなっていた。
そんな時、リカからメールが来た。
「久しぶりに同伴しない?
8時待ち合わせで10時に店に入るの。
しかも、ご飯ご馳走するよ。
めったに無いレアな営業」
リカはこういう営業メールを私にあまりしてこない。
もちろんリカの誘いを断る理由なんてない。
予想通り8時にリカは来なかった。
ま、いつものことだ。
店は少し前まで掲示板で戦っていたSと同伴した店。
良く考えれば、リカのほうが店は詳しいのかも知れない。
もともと東京出身でない私には尚のこと。
ご飯を食べて、店に行く。
そう、この繰り返しを続けている。
仲良くはなってきているけれど、
何かを変えたいと思っている自分もいる。
それが何かさえも解っていなかったけれど。
その思いは確かに私の心にはあったんだ。
~決意~
~2005.6.13~
久しぶりに彼女と大喧嘩をした。
私はケンカというものを基本的にしない。
なぜならば、相手が望むことを探って、
それを行うから。
私には自分の意見を言うということは
昔から存在しなかった。
だから、ケンカするほど意見を言わない。
けれど、この日はケンカをした。
休みの日に髪を切りに行こうとしたら、
自転車がない。
彼女に聞くと
「駅前に置いたの忘れていた」
という。
鍵は?ときくと
「かけるの忘れていた」
という。
駅前に行って探しても見つからない。
見つからないことを彼女に言うと逆切れされる。
怒り狂っている。
仕方ないので家に帰ると
「どこ探していたの?」
といって彼女が探しにいってきた。
だが、やはり見つからない。
新しい自転車を購入。
その日、彼女との会話は終了した。
沈黙だけがこだまする。
気がつくと私はリカにメールをしていた。
休みの日はリカからメールが帰ってこないことは
知っているのに。
もう、終わりにしたい。
いつ頃からかそう思うようになっていた。
~4日前~
~2005.6.20~
もうすぐリカのバースデーだ。
プレッシャーを感じているリカが良く解る。
メールでも、体調が悪いのも伝わってくる。
ギリギリまで休んでから店に行こうかな~
なんてメールが来た。
私はひねくれているのか、この手のメールがリカからくると
ゆっくりしたいから店前同伴して?
って感じてしまう。
はじめはリカは困っていたけれど、気がついたら、
店前で会っていた。
時間は10時。
聞くと、今日はリカの苦手なSが
「リカと同伴を依頼」
していた。
それを断っての私との同伴。
しかも、そのSは店の中にいる。
けれど、リカの辛さが軽減できるのならば、
店にきて良かったと思える。
リカの誕生日まで後4日。
私はリカに何を買おうか悩んでいた。
~プレゼント~
~2004.6.23~
とうとう明日リカのバースデーだ。
この日私は生まれてはじめて花を買いにいった。
「プレゼントは何をしてもいい。
でも、花を贈るのだけはこの人って思った人だけにしない」
良く解らないが、子供の時から母親に言われてきたセリフ。
私の中でリカは唯一の人だ。
そう。
例え、この全てがウソだとして、
すごした月日だけはホントだから。
私には未来よりも、形よりも
今が欲しかった。
だから、リカに言われたからじゃなくて、
私がリカを唯一の存在って
思うために花を買いに行った。
店の外に飾れる
キレイな花を
そして、プレゼント。
リカにクリスマスに貰ったのは
イブサンローランのペン。
ブランドを揃えようと思ったけれど、なかなかいいのが無くて、
そして、
これから暑くなる季節。
私は扇子をかった。
プライベートレーベルの。
リカはピンクが好きだから。
ピンクの扇子。
身に着けてくれるものがいい。
そういう思いで選んだ。
そういえば、リカにはプレゼントとして渡しているものは
有る程度ある。
黒のストール。
銀のチェーンにペアリングがついたストラップ
ピンクのくし
リカの中での特別でいたい
明日は長い一日になるだろう。
1年に一回のイベントだから。
~バースデー~
~2005.6.24~
リカのバースデー
私は日が変わったそのときにメールをした。
それからは、できるだけ時間をずらして店に入ろうと
決めていた。
リカが空白の時間を作りたくないからと言っていたから。
だが、頼んだ花を見たくて、会社を早めに出た。
店に行く途中、ケーキを買うかどうかを悩んだ。
一度、とある人のバースデーの時に食べきれずに無造作に捨てられている
ケーキを見た。
今日は多くの人がケーキを持ってくるだろう。
だから、私はケーキではなく、甘いものでないものを持っていこうと決めた。
さやえんどう味のプリッツ。
お酒が好きなリカにはいいのかもしれない。
私は急いで店に花を見に行った。
花はピンクで統一されていて、リカ好みであった。
喜んでくれただろうか。
店に入る。
さすがに店のNo2.
店はいっぱいだった。
この日、4時間店にいた。
けれど、リカが私の横についたのは15分くらい。
それでもいい。
そう、一緒にいた時間が大事なのではない。
私がこの日、リカと過ごせたことが重要なのだ。
私はリカとであって、変わったと思う。
相手への配慮や気配り。
そして、考え方さえも。
それはいいことなのかもしれない。
けれど、
私とリカの距離は近いようで、
遠いようで、
私は徐々に焦り始めていた。
預金額がもうすぐそこをつく。
そのときまでには結末を知りたい。
私は徐々に自分の心のゆとりがなくなってきていたのかも
知れない。
それは確実に多くの人に迷惑をかけることになっていた。
そう、このときはまだ何も気がつかなかったけれど。。。
~金額なんて~
~2005.6.25~
リカのバースデーの次の日。
私はなかなか起きれなかった。
最近、彼女との会話も少なくなってきている。
話すことなどあまり無い。
彼女は違う男と遊んでいる。
ただ、一緒に住んでいるだけ。
そう、それだけだ。
この変な関係にもいつかピリオドを打ちたい。
でも、どうすればキレイに別れられるのか。
私は考え始めていた。
そんな時にリカからメールが来る。
「昨日、ありがとうね」
私はリカのバースデー以降、店に行くのを控えないとと
思っていた。
もう貯金がない。
どれくらいつかっているのか良そうもつかなかった。
100万?
いやそれは確実に超えているだろう。
200万?
それくらいかもしれない。
だが、その金額を知った時はもっと先だった。
額を見て私はただただ、笑うだけだった。
でも、使った金額に
後悔はしていない。
それだけはいえることだ。
もう一ついえること。
私にはそれだけの価値がリカにはあった。
そう、私の中の多くを変えてくれたのだから。
~携帯が~
~2005.6.26~
携帯が壊れた。
メールの送受信が出来ない。
リカとの生命線。
それは携帯。
もし、今携帯が使えなくなったら、
私とリカをつなぐものはなくなってしまう。
私は何の予定よりも先に携帯ショップに行った。
彼女の予定なんかどうだっていい。
携帯はしばらくデモ用のものをかりた。
私はリカフォルダーをひそかに作っている。
そして、セキュリティーで消している。
同じ携帯じゃないとこまる。
色は違ったが同じ機種。
私は1時間かけて携帯をカスタマイズした。
秘密にしている事。
でも、今考えれば、その行為すらおかしいものであった。
もう、彼女と私とのつきあいなんて
あってないようなものだったのだから。
~それしかできないから~
~2005.6.29~
携帯がなおって次の日。
リカからメールがくる。
「今日同伴しない?」
6月はリカのバースデーもあった。
最近出費から自分の心にゆとりが無いのがわかる。
今までそんな自分がいやだからどうにかセーブしようとしていた。
けれど、リカの誘いを断れない自分もいる。
意志が弱い。
いや、
リカが他の人と会うのがいや。
それもある。
リカの特別でいたい。
それが正解かもしれない。
それに今痛い客のSが良く来ている。
私に出来る事といえば、店に行く事だけ。
私はリカの立場がわかりすぎているのかもしれない。
だから、わがままをいうより、わがままを聞いてしまう。
けれど、無尽蔵にお金があるわけでもない。
いつか底がきてしまう。
後わずかの期間かも知れない。
ギリギリまで私はリカのそばにいたい。
それしか私には出来ないのだから。
~救出~
~2005.6.30~
昨日はSとのバッティング。
ここ最近は結構頻繁にSが来店してきている。
なんだか、自分の欲求が通らないとすごく嫌がるS。
私とは正反対かもしれない。
リカがSの席から戻ってくると疲労しているのが良く解る。
砂漠の中のオアシス。
それが正解なのかも知れない。
リカからメールが来る。
「昨日、ありがとうね。
でも、実は今日は強制指名日だったりして。
しかもSが来るし」
そう、店に来てとは書いていないメール。
だけれど、私にはどうしても、こういうメールが来ると、
「困っているの、助けて」
という風に見えてしまう。
そう
「寝坊しちゃった」
というメールを見ると、
「あ、店前同伴しなきゃ」
って思うように。
屈折しているのかもしれない。
けれど、どこかでリカはそう思っているはず。
そして、もう一つ。
リカはあまり本心を話さない。
だからこそ、私はその気持ちを、
ちょっとしたサインを見抜かないといけない。
そして、この日もリカを助けるため店に行った。
まるで、ケツメイシの「夜の天使」の一フレーズかのように
~ふっきり~
~2005.7.1~
月が変わって7月。
1日はしばらく店によくいっていた。
月初めから指名が取れると楽だものね。
私はそのセリフが残っていた。
しばらく1日にいかなくなった。
どうしても給料日が5日のため、なかなか1日はきびしいものが
おおい。
そのため1日は正直厳しかった。
でも、リカの笑顔を見たくて頑張っていた。
そういえば、いつからだろうか。
1日に店に行かなくなっていた。
リカからメールがくる。
「今日店に来ない?」
でも、その後に
「最近頼り切っているからやっぱりいいや」
とメールが来た。
3日連続。
気がついたら、それは実際に実現していた。
そう、私はこの日も店に行った。
気がついたら、何かが吹っ切れていた。
限界まで行ってみよう。
そう、思って私は全てを吹っ切ってみた。
~つかれ~
~2005.7.3~
私はこの時疲れていたのかもしれない。
いや、何かに助けが欲しかったのかも知れない。
誰に言っても
「そんな恋やめておけ」
と、言われる。
そりゃそうだろう。
「だまされているだけ」
そういわれるたびに、自分に言い聞かせていた。
「リカを知らないからそういえる」
けれど、疲労していた。
いや、何も変わらない関係に疲れていたのかもしれない。
どれだけ時間を費やしても
どれだけお金を使っても
反応が見えない。
いつも同じ繰り返し
だから抜け出たかったのかもしれない。
そういう時にちょっとした声に
ぐらついてしまった。
そう、私はリカに
店にもう行かない事を伝えた。
すぐではない。
でも、徐々に減らしていこうと
思っていた。
だからといって彼女とやり直す選択は
私にはなかった。
どっちかを選ばないといけない
じゃなく、
どちらも選ばない選択をしたかった。
けれど、この選択はリカからの指摘でまた
変わり始める。
~長いメール~
~2005.7.4~
次の日リカから長いメールが来た。
通常長いメールを送らないリカはすごく考えてくれたのがわかる。
私は焦っていた。
それは確かだ。
預金通帳の金額が少なくなってきたから、
焦っていた。
どこかで終わらせたい。
何で。
解らない。
でも、リカからのメールはすごくその焦っている自分を感づかせて
くれた。
今は店のこともあるし、ポジションも崩したくない。
だから、力を貸してほしい。
それと、来年の誕生日に店やめるかどうかも
わからないし、今考えるとしても、この仕事しているから
メリハリをつけたい。
それに彼女との事もあるでしょ。
そっちをはっきりさせて欲しい。
私はこのメールがきてから決めた事がある。
そう、彼女とうまく別れること。
ようやく、私は行動する事を決めたんだ。
~七夕~
~2005.7.7~
七夕。
リカのいる店ではイベントがされているのでは。
私はそうおもっていた。
今日はイベントだからいかないとダメだろう。
私は色んな事を考えるようになっているのかも
しれない。
けれど、リカは寝坊していた。
ま、そんなものだろう。
店前同伴をして店に入る。
でも、なんのイベントもなかった。
「今日は七夕だったから会いたかったんだ」
私のほうがリカに営業をしている。
不思議なものだ。
けれど、このなんともいえない虚無感。
一体何が変わっているというのだ。
解らない。
だから、私は動くことを決めた。
「彼女に別れをいうタイミング」
を探していた。
~さめない夢を見ていたい~
~2005.7.14~
この日は公共機関の説明会のため外出。
終わる時間が微妙なため、会社に直帰する事を告げる。
そう、本当は全然時間はあった。
けれど、私は直帰というなのうそをついた。
いつもできないリカと早い時間から会う事をしたかった。
今までどうしても仕事の都合上そんな時間からは会えない。
だからこの日は早くから会いたかった。
多分明日は会社で非難でいっぱいだろう。
そんな事は関係ない。
そう、私には今はリカしかいないんだから。
もちろん、待ち合わせの時刻にリカはいない。
そんなものだ。
長い時間。
でも、限られた時間。
この限られた時間でどれだけ私たちは
近くなれたのだろう
このままずっとさめない夢を見ていてたい。
ずっと。
~ハイテンション~
~2005.7.14~
この日のリカはかなりテンションが高かった。
いつもなら私も何か思うが、あまりにテンションが高かったから
何もいえなかった。
そう、勝手に料理を頼んだり、
仲の良い子を場内いれたり、
していた。
意味不明。
でも、一人で楽しそう。
私がどんな話しをするよりも
一人で楽しそうなリカを見ていると
ちょっとだけ悲しい。
けれど、
そういうリカを見れるのも
また、
うれしいこと
おそらく、ストレスが溜まっていたのだろう。
Sの存在
いや、この仕事のストレス
少しでもいい
私といる事で
癒されるのなら
例えそれが一瞬のことでも
そう、短い瞬間だけれど
~救出~
~2005.7.15~
「昨日は意味不明に頼んでごめんね」
リカからメールが来た。
昨日は楽しかった。
けれど、リカから悲痛なめいるも来た。
「Sがまたきたの。
もう、最低。
連絡取らないようにしているのに、
店にあいつかけてくるの。
もう、いい加減相手にされてないって気がついて欲しいよ」
かなりストレスが溜まっているのが良く解る。
私に出来る事は少ない。
「店に行こうか?」
それくらいしかいえなかった。
タイムリミットはもう少し。
私にはこの動きが出来るのは、もう少ししかないから。
私はこの日リカに会いに行った。
頭の中でケツメイシの
「夜の天使」
が流れる。
もう、戻ることなんて出来ないんだから。
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