みみりんの心・・・時を重ねて

みみりんの心・・・時を重ねて

1   開放



(1)   開放




彼の言葉は 私をどんどん変えていった。

今まで 耳を塞ぎ 目を閉じ 心を沈ませていたものから 私は開放されたようだった。

自分らしくいたい そう思うようになった。

いつしか顔を上げ 背筋を伸ばし 目を見開いて過ごすようになった。

彼のくれるメールは 表現が豊かで 優しかった。

彼の言葉の魔法に 私は夢中だった。

そんなある日、私は親戚の不幸で地方に出掛け、車窓から眺める景色をメールで書き綴った。

彼からも、溢れるような言葉を綴った返信が届いた。

お互い 話が出来ない寂しさをメールに込める事で、更に心が繋がっていった。




    <彼からのメール 抜粋>



週末からイロイロと大変だったね、お疲れ様。

そんな中でも時間を惜しまず、沢山の想いを届けてくれてありがとう。

山間の澄んだ空気の冷ややかさと、雄大さと厳しさを併せ持つモノトーンの景色が 瞬時に目の前に広がりました。

貴女が見たスクリーンがそのまま再現されたよう…

きっと互いの白い息の中、肩寄せ合って「寒いね」って言っていたのでしょうね 私たち…。



週末、土曜日は庭の手入れやら雑用に追われていましたが、あまりの天候の良さに誘 われ、

年間パスの更新時期が迫っていたことも手伝って、午後から某テーマパークへふらりと出かけてみました。

どお?こんな子供っぽいのは、、、嫌いかなぁ?

少し人が多すぎてうんざりだけど、貴女と賑やかな色の中、はしゃいだり、大声で笑ったりしてみたいと思った。

その内、こんなデートにも付き合ってね。


日曜は、夜半から生憎の天気。

予報は回復傾向って事だったので、まるで遠足の日の子供みたいに、何度も窓の外眺めたり、わざわざグラウンドまで 状況見に行ったり…(笑)

よく分かったでしょ?ホント子供っぽいのよね。

いつしか子供たちよりも、私自身の方が夢中になってて、中止になった途端ガックリ。

しぶしぶユニフォームを脱ぎ、ぽっかり空いてしまった時間をどうやって埋めようかと考えるんだけど、

すっかり染み付いた習慣のせいか、何も思い浮かばない。



…と、ココまで週明けの月曜日に書いたけど 送信はしませんでした。

また冬が逆戻りしてきて、「油断大敵」って教えてくれたような朝でしたね。

いつしか火曜日は自分の中で、特別な日になっています。

アレもコレもと欲張りになりながら、いつも満足に話せないジレンマに襲われ

それでも、貴女と並ぶ景色を思い描き、楽しみにし、それに安らぐ…。

不思議な力を持った人だ、貴女は。

今日も少しでも触れ合える事、心待ちにしています。



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9月19日 更新しました




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