自分では憶えていないこと 南風一
人は生まれたとき
自分が生まれた瞬間のことを憶えていない
人は死ぬとき
自分が死ぬ瞬間のことを憶えていない
(すぐに意識が消えてしまっているのだから
記憶というものは存在しない)
人が生まれたとき
その瞬間を知っているのは母親だけ
母親が死ぬとき
その瞬間を憶えているのはその場に居合わせた母親の子どもだけ
どちらの立場にたつ人も自分の生まれた瞬間と死ぬ瞬間の
どちらも知らないままにこの世を去って行く
(詩集の宣伝)
「青春17切符+1」3月26日発売。
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