楽しい南の島

レジデンツ。

レジデンツ
2004.12.23 - 4

宝物館へ入る手前で、ハンディホンを貸してもらえる。
展示品について、ナンバーを押すとそれぞれの説明が聞けるようになってるの。
ただし、英語かドイツ語なんだけど…。
一応借りてみました。

英語の説明わかるかしら。

入り口でチケットにハサミを入れて貰って、
さ、入りましょう。

重い扉の向こう側は、キラキラと輝く世界でした。
って本当よ。

10世紀の物から年代順に並んでいて、部屋を進むと新しくなっていく。
金杯、冠、杖、象牙の細工物、宝石箱や宝飾品の数々。
ロザリオや、磔のイエス像など、キリスト教に関連したものも数多い。
宗教と権力の密接な関係もしっかりと学べるのでございます。

王様が首にかけて権威を誇示したであろう、
大きな宝石が嵌められた、重すぎて肩が凝りそうな首飾りや、
繊細な細工が施された冠やティアラ。

年代を追うごとに、研磨技術が向上していくのが
使われている宝石の輝きでわかるのも、面白かった。

漆塗りの小物入れもあった。
日本から伝わった物なのかなぁ。
どんな来歴があるのかしら。

宝石類以外にも、銀器や焼き物もあって、柿右衛門の大きな壺が。
水瓶みたいに大きかったわ。

食器類も、とても保存状態がよくて美しかった。
持って帰りたい…。そういう感じ。

宝物館で目の保養をした3人は、
いよいよ博物館へ。

入り口で、またチケットにパチンって穴を開けてもらう。
今度は、素敵な白髪の女性よ。
「グリュースゴット。」って挨拶したら、
にっこり笑顔で、「ゆっくり見学なさってね(多分)。」って言ってくれた。

入ってすぐ左手が、先祖画ギャラリー。
とても見たいと思っていたけれど、この時間は見学できないみたい。
どっしりと女性が怖い顔で立ちふさがって、不埒な観光客が足を踏み入れないように見張ってる。

どうしても見たかったので、女性の脇から覗き見。
白い壁面からアールを描く天井にかけて、
肖像画が金で縁取られ、装飾を施されて、びっしりと並んでいる。

白と金に包まれた大量の油絵。
(ガイドブックによると、ヴィッテルスバッハ家の子孫の肖像画121枚)
う~ん。写真で見ても豪華だったけど、実物は迫力あるわ。

ここから見られただけでもいいな。

木のドアを開けて進むと、そこは丸天井の広~~い空間。
アンティクバリウム。
部屋と呼ぶには広すぎる。
体育館を3つくらいつなげて、天井をうんと高くしたくらいの広さ?

大理石の床、壁面にはびっしりとフレスコ画、天井には宗教画。
そして、大量の大理石の像が飾られている。
いったい、ここって…。どんな風に使われていたのかしら?

歩いている人が小さく見える。
石像に見つめられながら、反対のドアへ。

そこは、中庭に面した通路になっていて、グロッテンホーフという場所。
壁面が彫刻になっているんだけど、
その全てが貝殻と珊瑚(?)で作られているの。

細かい細工なのよ。
巻き貝の裏側が面にくるように使ってあって、ちょっと不気味。
ブツブツが固まりになってるから。

大量の貝殻は、一体どこから運ばれてきたんでしょう。
遠い遠い南の国からかしらね。

さて、そこを抜けるといよいよお部屋巡り。
なんといっても、広い広いレジデンツ。
見て回る部屋の数も半端ではございません。

歩きやすい靴じゃないと大変。

王子の部屋。
王女の部屋。
王の寝室。
バクギャモンなどのゲームをする部屋。
謁見する人たちの控室。
などなど。
歩いても歩いても、まるで合わせ鏡のように次々現れる部屋の数々。

華麗な社交の場であっただろう広いお部屋や、
ベルサイユ宮殿の鏡の間とよく似た部屋も。
豪華なシャンデリアが天井から下がり、壁面には美しい装飾。

真っ赤な壁に、縦15センチ×横20センチくらいの絵の周囲がキラキラの金色で飾られていて、
それが床から天井までびっしり、という部屋も。

銀食器のコレクションがずらっと飾られた「銀の間」は、
中央に大きなテーブルがおいてあって、
その上に当時使われた様子そのままに銀器がセットされていた。

ゆうに30人以上は座れそう。
こんな大人数での食事は、どんな感じだったのかしら。
陰謀とかも渦巻いたりしてたのかも。…って本の読み過ぎか。

それにしてもここで暮らすのは大変そうだなぁ。

ヨーロッパの居城に共通の造りなのかもしれないけど、
本当にベルサイユそっくりなのに驚いた。

時間があまりなかったので、端折って見ちゃったけど、
ゆっくり見ていたら、1日あっても足りないわ。

詳しいガイドを聞きながら、見学してみるのも面白そう。
今日は、王の暮らしの隅っこを垣間見ただけだったものね。

マリエン広場へ


© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: