楽しい南の島

海の時間。

海の時間。
8月22日・その2

「とにかく、行ってきてご覧!」
2人にそう言って、背中を押した。

嫌そうにチビ太は歩いて行く。
恐いのかな?

戻ってきたら
「きれいだった~!」
「ね。行って良かったでしょう?」

こんなに美しい景色を3人だけで満喫してしまった。
他に誰もいない。もしかして穴場だったのかな?

島の端が磯のようになっている。
何かいないかな?と覗いてみた。
小さな小さな白と黒の縞模様の魚が、
群れになって泳いでいたり、
ユーモラスな格好のハゼ類がいたり。

ここにも、ヤドカリがいーーーーーーーーーっぱい!

狭い海を挟んで向こう側が本島。
地元の人が数人、何かを拾っていた。
少年もお婆さんもいた。何を拾っていたのかなぁ。

「シュノーケルしてみようよ。」
夫の言葉に頷いて、ビーチ沿いにシー・スポーツ・センターまで戻る事に。

途中の桟橋から海中を見たら、
白い魚の群れが泳いでいるのが見えた。
寄せては返す波に身を委ねている姿は、
まるで波乗りをして遊んでいるみたいだった。

シュノーケルセットを借りて、プカプカ海の上。
嫌がるチビ太はひきつり笑顔。
足付かないからねぇ。

なだめなだめしながら海中を見ていたら
チョウチョウウオがヒラヒラ、
白、黄色、コバルトブルー、数は少ないけど、綺麗だった。

ようやく海の中を見始めたチビ太に
あろう事か悲劇が起った。
夫がチビ太にカンチョウをしたのです。

ガボッ。ゴボッ。
ゴホッゴーーーッホゴホゴホ。
思いっきり咽るチビ太。
涙目。
「もう、嫌だ----!!」

考え無し夫のせいで楽しい時間も台無し。
もっとやりたかったのに~~~。

≫次ページ フィジアンの午後。


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