フィジアンの午後。
フィジアンの午後。８月２２日・その３
チビ太が挫けたので、シュノーケルはおしまい。
それにしても、海の中が寂しい。
ここでも、珊瑚の白化が進んでいるようだった。
海岸に近いところの珊瑚は、みんな死んでいた。
もっと綺麗だと思っていたので、ちょっと悲しかった。
ボートで少し沖に出ると、全然違うみたい。
ということは、人間が踏んだりしたから？
そのせいもあるんでしょうね。
これだけ遊んでもまだ昼前。
お昼は、ビーチ・テラスで。
ここは水着でＯＫだからね。
でも、とっても混んでる。ギュ－ギュ－詰め。
セルフサービスなので、列の後ろに並んだ。
注文も、大声で叫ばないと届かないくらいの喧騒。
これはスゴイ。
なんとか食べ物を手に入れ、
席を探す。
テーブルが空いてない。
キョロキョロしていると、
日本人の親子連れが、相席させて下さった。
挨拶はした。
でも、無口な家族なの。
気まずい沈黙が…。困ったなぁ。
トントン、肩を叩かれ振り向くと
ＯＧのおばさんが、
｢ほら、こっち空いたわよ！」
と教えてくれた。
｢ありがとうございます！」
とっても親切。なんて優しい人なの。
日本人親子にもお礼を言って、席を移った。
潮風が心地よい。
木の大きなテーブルにベンチ。
濡れた水着で座っても、すぐに乾く。
さわやかだわぁ。
チビ太が抱えたお皿の上には、
お子様用、巨大なハンバーガー。
マックの４倍くらいの大きさ。レタスもたっぷり。
今日も山盛りフライドポテト添え。
夫は嬉しそうに、にこにこ。
元イギリス領だけあって、フィッシュ＆チップスがあったのです！
食べ物の端々に文化が覗えておもしろいなぁ。
私のは、味無しサンドイッチ。
何が挟んであったかは、忘れちゃった。
あまりに悲しい味で。大失敗。
それを補って余りある、フィッシュ＆チップス
白身魚のフライは出来たてアツアツ。
ホハホハしないと食べられないくらい。
ポテトもたくさんだし。
｢私もこれにすれば良かったな～！｣
と言ったら、半分分けてくれた。
やさしい夫に感謝。
その夫は、昼間から愛するフィジービールを飲んでご機嫌。
｢愛するビールと一緒でいいねぇ｡」
と言うと、顔が曇った。
｢ジンジャーエール頼んだら、これがでてきたんだよー！」
このように｢英語｣は難しいのだ。
本当かな？
｢ねえ、お父さん。プールで泳ごう！」
チビ太は大張りきり。
では、父と子はプール。
母は、バリ島ではミチュアミのブレーディング、
１本１＄をプールサイドで見つけた。
若い頃、バリに行った時は、頭全体をミチュアミしたけれど、
今回は、左右それぞれ８本づつやってもらうことにした。
チャーミングなお姉さんが器用に編んでくれる。
１本編み終わると、毛束の先を小さく切ったアルミホイルで包んでビーズを通す。
様々な色のビーズが箱に入っていて、
そこから選べるようになっている。
カラフル・ビーズでリゾート気分満喫！
とも思ったけど、渋くこげ茶にしてみた。
だって、明日の夜はもう日本なんだもん。
しばらくはミチュアミしていたいし。
地味な色なら、しばらくそのままでいられる筈だわ。
３歳くらいの女の子も編んでもらっていた。
ちっちゃな手で、ビーズの箱から
黄色、赤、ピンク、オレンジ、
ひとつひとつ真剣な顔で選び出している。
おしゃれ心はこの頃から育っていくのね。
ちゃんと女性の顔をしていたわ。
それに比べて、チビ太はというと、
プールの中で大はしゃぎ！
夫に泳ぎを教えてもらって楽しそう。
ミチュアミが終わって
デッキ・チェアで寝転んでいたら
キャーキャー声まで聞こえてきたもの。
プールのむこうの芝生では小さな子供達が野球を
海の近くでは大人がクリケットをしている。
みんな、思い思いに楽しんでいるみたい。
このホテルも、毎日いろいろなプログラムがあって、
何日いても飽きないように工夫されていた。
トローリング、フィッシング。
自転車ツアー、セイリング。
ビーチバレー、バスケット、ソフトボールなどなど。
日曜日には礼拝もある。
父子は全然上がってくる気配が無い。
ボンヤリしているのにも飽きたから
ちょっとだけ一緒に泳いだ。
チビ太は、潜水で長く泳ぐのを教えてもらっていた。
でも、すぐに浮き上がってしまう。
それが悔しくて頑張っていた。
｢もう、上がろうよ｡」
と言うと、１回は出てくるのだけれど、
すぐにプールに入ってしまう。
｢お父さん！もっと泳ごうよ～！｣
夫、休む暇無し。
たまにはいいよね。こんな日があっても。
プールサイドは日陰になってしまい、涼しすぎたので、
海岸のチェアに移動して、日光浴。
海を見ながら、ボケーーーっとしていた。
海は何時間見ていても、飽きる事がない。
１日中見てなさい。と言われても大丈夫。じっと見ていられる。
ようやく２人がプールから出てきた時
すでに日は西に傾き、４時半になっていた。
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