「おいおい、冗談じゃないだろうね。」
新しい支店長は悲壮感いっぱいの笑顔で
いった。
その当時はいろいろな先輩社員が独立したり
退社して新しい職場に羽ばたいていた。
僕の尊敬する先輩は大分で早々に塾を作り
生徒も集めていた。
とにかく、この会社に残っている先輩社員は
失礼ながらこれまであまり積極的に動こうとはしていない人たちばかりだった。
高校入試が3月に終わるのでそれまでは責任上いるように
会社には辞表を書いたが
結局、12月いっぱいで退社させられた。
しかし、残った生徒たちはどうなるのか?
結局、ボランティアでいいから面倒を見させてほしいという
僕の意見が通り、その会社で高校入試が終わるまで
「働かせていただいた」。
ただ、
唯一の抵抗は「私服」で会社に出勤?していたくらいだ。
その間、
着々と有限会社設立の準備を進めていた。
むろんお金もないので、自分で本を読んだり先輩の
アドバイスを受けたりとなんとか設立にこぎつくことができた。
また、塾の場所はなんと、元の会社の道路を挟んだ向かい側。
その時の飯塚の支社長ははじめ2か月ほどはその場所に気が付かなかったらしい。
事情を知った生徒たちはどんどんと僕の塾に移ってきた。
先生も当時の協力者はいたので助けてもらった。
わずか6か月でその教室に入らないくらいの生徒が来てくれた。
そして、満を持してそれはおこったのだ・・・・・!