日記帳

日記帳

岩井志麻子

読書はむ

  書籍名:ぼっけぇきょうてぇ
  著者名:岩井志麻子
  出版社:角川書房

  感想:
     時は明治の頃、とある廓で一人の遊女が語った…

     こわい。
     これにつきますね。
     岩井女史の短編集です。
     どこの書評だったかでとでも評判が良かったので、
     一度読んでみたいと思い、手にとりました。

     怖いものといっても、
     物の怪の類の怖さではなくて(出てはきますが)
     人間の暗黒の部分の怖さというものがあります。
     それがまた、女性ばかりというのも怖さが増す。
     どうしてなんでしょうね?

     書名にもなっている「ぼっけぇきょうてぇ」というのは、
     岡山方面の方言でとっても怖いという意味。

     明治の時代が、
     とても正確に描かれている作品でもあるそうです。


  点数:
  スリル  ☆☆☆☆★
  ドキドキ ☆☆☆☆★


読書はむ

  書籍名:岡山女
  著者名:岩井 志麻子
  出版社:

  感想:
     旦那・宮一の狂乱に巻き込まれて左眼を失ったタミエ。
     換わりに宿った霊能力。
     その能力を糧とする事となった彼女のもとに
     様々な人間の思いが訪れる事になる。

     この作品も、
     物の怪の類の怖さではなくて(出てはきますが)
     人間の暗黒の部分の怖さというものがあります。
     それでいて、最後はなんだか
     希望がみえる終わり方になります。
     前の「ぼっけぇきょうてぇ」とは、
     そこが大きく違うように感じられました。

     短編もので、
     また依頼の解決という探偵的要素もありますよ。
  点数:
  スリル  ☆☆☆☆★
  ドキドキ ☆☆☆☆★


読書はむ

  書籍名:黒焦美人
  著者名:岩井 志麻子
  出版社:文藝春秋

  感想:
     大正が迎えた初めての正月だった。
     逝った明治のように青い死の色
     姉の玉枝が死んだ。
     真っ黒に焼け焦げて…

     この時代に生きていたんじゃないかなぁ、著者。
     と、思ってしまうくらい、この時代は得意なのね。

     岡山県で、大正の初めに実際にあった殺人事件を
     再構成する形で書かれています。
     とはいっても、犯人探しの要素は少なく、
     事件を取り巻く人間の闇の部分を書いています。

     犯人がどうして犯行におよんだのか、
     最後の方で長い手紙が出てくるのですが
     これがいい具合に破綻していて…
     結構、暗くなりました。


       点数:
  スリル  ☆☆☆★★
  ドキドキ ☆☆★★★





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