第13回 安部ハルミさんに学ぶ「プロは頭



 今日はグループホーム職員予定者の研修会を行いました。「たくろう所」9年間の歴史、グループホーム設計書とミニチュアを見ながらの検討、そして職員としての留意点や深夜勤務の仕方などを話し合いました。面白かったのは、たくろう所しか知らないボランティア出身者と施設職員出身者との心構えや物事への発想が違うことでした。私もこんなに「感じ方が違うのか」と思うほどでした。
 びっくりしたのは「計画作成」作業は、たくろう所「助け合いの会運営委員会」で毎月行っていた個人毎の介護検討そのものだということでした。他にも話し合っていくうちに「ああ…なあ~んだ」とたくろう所側。「私たちって頭固いのね。施設を引きずっているなあ~」と施設職員出身者たち。お互いが打解ける瞬間です。

その中でもプロ中のプロがいました。その名は安部ハルミさん。彼女は大きな施設に勤務されていました。彼女の頭の柔らかさには今日も誰もが驚きました。
1.介護は誰のためにしているのか?を忘れないこと。
2.私たちのグループホームの介護原点は家庭延長ならば、リスク回避を重視することよりも「リスクそのものは家庭では少ないもの」。
3.グループホームはそういうところだから、一人ひとりのおじいさんやおばあさんのしたいことを重視する。
4.3ユニットを行き来したり、ドライブやお買い物に出掛けたりするようにして、本来の自宅にしていこう。その時は私たちは娘や孫の役目になる。
5.リスク回避優先では施設と変わりない管理型になる。このことを十分注意しよう。
以上のことが確認されました。このまとめのほとんどはハルミさんが行いました。ボランティア出身者も施設職員出身者も納得しあいました。
ハルミさんに限らず今日集まったメンバーは素晴らしい人たちです。その中でハルミさんの柔軟な発想が目立ちます。ハルミさん曰く「私は大きい施設に勤務していたから、たくろう所やグループホームの特長が逆にわかるの」。担当理事の松本由美子さんも感激していました。
 「入居者も職員もそれぞれの個性を認め合いながら、お互いのよいところを伸ばしていきましょう。おじいさんとおばあさんの機能は衰えることを前提に対処していきましょう」とみんなで納得してお開きにしました。
それにしてもハルミさんの頭は柔軟です。ハルミさんはプロの見本です。

 12月6日記




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