ままちんのぼやき

平成14年3月1日~3月10日


昨夜はぐっすり眠れたなあ。
おかげですごく調子がいいぞ。
手術前の最後の放射線科受診。
担当医師も「すごく患部がちいさくなりましたねえ。」
手術の説明は受けたのかとの問いに、
「受けましたよ。後遺症や傷の大きさも聞いてますよ。」
と答えたら、
「以外とあっさりしてますねえ…。」と…。
怖くないといえば嘘になるが、せっかく放射線も抗がん剤も辛いのをたえたのに。
やっていくしかない、と言ったら
「前向きですね。頑張りましょうね。」
と励ましてもらえた。
次は4月の第二週に診察がある。
そのときに
「良く頑張りましたね!」
と言って貰える様にやっていこう。
久々にシャワー。
たまってしまった洗濯物を洗っていたら旦那が来た。
今日で確定申告の下書きを済ませることができたので、ひとつ大きな仕事が終わりほっとした。
夕方、安静練習をしていたが一時間でギブアップ。
一日の疲れが出たのか、眠くて仕方なく一時間ほどうたた寝。

 3月2日 曇り   37.1℃
朝からノンビリ。
することがないので、『ハリーポッターと秘密の部屋』を買い読む。
お昼過ぎまで読書。すごく面白い!
午後、子供達を連れて旦那とお義母さんが来た。
子供達に会えてうれしいが、少々気がめいる。
明日、久々に外に出る。
一ヶ月ぶりの外出。
途中で倒れないようにしないといけない。
気持ちの浮き沈みが激しい。
やっぱりナーバスになっている自分を外から見ている自分も居る。
一気に叫んで吐き出したい気もする。
…場所がないけどね。
いい子で居たい訳ではないんだけど…。
場所と時間がなかったからなあ、今まで。
久々に今日はノンビリ出来たからかな、こんな風になるのは。
色々と考えることが出来た一日だったかな、良くも悪くも。
病気のこと、家族のこと、自分の両親・弟のこと、義理の家族のこと。
ぐるぐる、ぐるぐる…。
もし、手術中にこの日記を見付けてくれたら、うれしいかな?
いや、はずかしいな、きっと。
手術自体はあまり難しいものではないと聞くけど。
もし、私に万が一のことがあったら…。
子供達のことをどうかお願いします。
私の分まで愛してあげてください。
それほどの気持ちで私は手術を受けます。
正直、ものすごく怖い。
自分の身体がどれほど変わってしまうのか。
周囲は私を見て、どれだけ哀れむのか。
子供達は大きくなったときに私をどう見てくれるのか。
私のせいで、いじめられたりはしないだろうか。
旦那にとって、大きな負担になってしまわないだろうか。
…もうすでに負担であることに変わりはないけれど。
子供達が居なければ、生きようという想いは全く持てなかっただろう。
旦那と知り合えず、結婚していなくても同じだろう。
生きたい。
たとえ一生、この病気に苦しめられたとしても生きたい。
子供達のため、旦那のため、自分のために。
三日後の夜、麻酔から目覚めることができて、旦那の顔を見れますように。

 3月3日 曇り   37℃
ひなまつり。
長女の初節句は一年先送りに。
午後、一ヶ月ぶりの外出。
髪を切り、買い物。
ほんの数時間でもいい気分転換。
家の近所の景色も少しだけ変わっていて、ちょっと浦島太郎な気分。
買い物後、食事。
少しラーメンを食べた。
味のしない食事って、ものすごく辛いものなんだといまさらながら再確認。
放射線の影響があるものの、ここまで味覚が落ちているとは思っていなかった。
本当に、多少は戻るんだろうか…。
不安…。
数時間、旦那と二人きりでいられてなんとなくほっとした。
泣かずに穏やかに過ごせてよかった。

 3月4日 晴れ   36.9℃
いい天気。
昨日もこれだけ暖かければよかったのに。
朝からあちこち大忙し。
朝の診察後、3階にある床屋でわかめちゃん頭に。
うなじから5センチ位の巾で刈り上げた。
うう、かゆい。
その後は午前中は何もなし。
お昼過ぎに外来で教授診察。
そこで麻酔科の医師が追いかけてきて診察。
ショックだったのが、麻酔科の医師に肝機能の血液検査の数値が非常に悪くなっていると告げられたこと。
何故に耳鼻科の担当医から一言もないの?
せっかく、主治医のT先生のほかにもう一人担当医がついているのに。
結局、第一内科の診察時に午後に取った緊急採血の結果を聞いた。
その後、エコーを撮ったが、場所は遠いし、時間はかかるし、くすぐったいし、痛いしで散々。
午後6時過ぎ、いい加減に説明が欲しくてイラついていたら、担当医が病室に来た。
「肝臓の数値が悪いので、手術は中止です。」だと!
これじゃ、説明でもなんでもない!
急ぎ、旦那も駆けつけ、主治医のT医師からきちんと説明あり。
「肝臓の数値が急に正常値の10倍以上になっている。内科は転移を疑っている」と。
そう言われたら、急に冷静になれた。
結局は、エコーの結果から考えても転移の可能性は低くて、肝炎だろうという事に落ち着いた。
肝機能が悪いと、止血しにくくなるんだそうで。
知らなかったなあ。
1・2週間もあれば症状改善できるとのT医師の言葉を信じてやっていこう。
わたわたと慌てて子供達をかかえて来てくれた旦那に感謝。
長男が保育所で作ったおひなさまをもってきてくれた。
かわいいなあ。
長男の夕食をお弁当にしてすっ飛んで来てくれた姿を見て、
「父子家庭ってこんな感じなのかな」
なんて思ってしまった。
主治医から話があるまで間があって、子供達に夕食をあげて。
なんとなく長男と遊べてうれしかったなあ。
手術する前に判ってよかった。
たとえそれが直前でもよかった。
術後の経過のためにも。
でも…。
頑張ったのになあ…。
悔しいなあ。
まあ、放射線の追加もないようだし。
今月中に手術ができるようにしてくれるみたいだし。

 3月5日 曇り   37.2℃
本当なら手術。
でも中止。
おかげでヒマ!
朝の診察時に主治医のT先生がニコニコしながら現れ、
「26日にオペの予約、取っておいたからね!頑張ろうね!」
と。
3週先ならば数値も落ち着くだろうし。
頑張るぞう!
朝から看護士さん達に次々に慰められる。
久々の長時間手術患者らしく、ちょっとした有名人らしい。
明日にも大部屋に引越しかな。
お昼に旦那が来てくれた。
色々と話をして、一緒に食事して、昨夜の担当医の話もして。
結果として、主治医のT先生の言葉を信じて頑張っていこう、と。
説明ひとつにしても、T先生の話でないと足りないし、納得できない。
午後、実母が来てくれた。
色々な話をゆっくりとした。
この次に散歩がてらに来るときに小説を買ってきてくれると。
うれしいな。
旦那と実母が来てくれて気が紛れてよかった。
でも、ちょっと疲れた…。
早寝しよう。

 3月6日   晴れ   36.9℃
朝から引越し、前の病室へ出戻り。
同じ年のAさんと同室、彼女も辛そう。
夜、担当医のA医師が病室に。
A型肝炎が疑わしいと言われた。
明日、詳しく調べるための採血をすると。
今朝も7本分採られたのになあ…。
ま、仕方がない。

 3月7日   曇り   37.7℃
実父、誕生日。
朝から微熱アリ。
喉も痛い。
今頃になって風邪か?
うがいをするようにしよう。
朝の診察時、主治医のT先生がなにやらご機嫌。
「必ず数字は下がるから。大丈夫!」
…肝炎、大丈夫なのか?
午後、旦那が来た。
確定申告を無事に済ませられたと報告あり。
よかった、よかった。
旦那が帰って間もなく、担当医A医師、現れる。
肝炎ではなさそうだというが…。
手術も26日で大丈夫そうだといわれた。
少しほっとした。
でも、妙にだるいのはなぜなんだ?

 3月8日  晴れ   37.2℃
昨夜、38.1℃まで熱が上がった。
喉が痛くて眠れなかった。
鼻水もかなりでるし。
本当に風邪とは違うんだろうか?

 3月9日  晴れ   38.1℃
日中はよかったのに、また夜に発熱。
ここのところ、ストレスがたまり気味。
入院して一ヶ月、手術が延期になったり、色々とあったからなあ。
せめて熱だけでも下がって欲しい…。

 3月10日  晴れ   38.2℃
最悪。
朝から高熱。
主治医のT先生、体温グラフを見て驚いたらしく、様子を見に来た。
あと2・3日間、様子を見て対処してくれるらしい。
IVHが原因になることもあるらしい。
もしかしたら抜くかもしれないとも言われた。
頑張って流動食を飲むから、早く抜いて欲しいよ…。
入ってる部分がこの数日、痛むんだよね。
当直は主治医のT先生。
心置きなく高熱をだせるぞ(笑)
昼、子供達を連れて旦那が来てくれた。
長男もずいぶんと言葉らしい言葉を話すようになってきた。
長女も大きくなったなあ。
私が退院する頃にはどれくらい成長しているんだろうか。
楽しみのような、さびしいような…。
ここ数日、隣人が煩わしい。
不安なのは良く判る。
退屈なのも良く判る。
多少、話をするのもかまわない。
多少であれば。
ただ、自分ひとりが病人ではないということを自覚して欲しい。
かまって欲しいのは良く判るんだが、
「咳が出る」だの「喉が痛い」だの、人の症状をわざと真似しないで欲しい。
本当に辛いんだぞ!
「あたし、熱がまだでないのよねえ。変ねえ。」
だと?!
「あなた、どのくらいでたの?え?38度?本当?」
…。本当だよ。
夜中に目が覚める度にテレビつけたり、ガサゴソとうるさいし。
テレビつけたくせに5分もたたずにイビキかいてるし。
…。
ああ、いやだ、ここのところ、人の悪口ばかりだ。


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