NO1    ゆうの 25年間の記録 

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昨日、日記に書いたように、これから少しずつ「障害児と生きる日常」を書いていきます。

昭和55年7月我が家の次男として、福岡の徳州会病院にて出産しました。

お腹にいる時から、余り大きくならないからおかしいな~?
とは、思っていましたが、
予定日になっても体重の増加がなく、

「少しでもお腹に入れておきましょう」

との 婦人科の先生のお言葉に従い、予定日より、10日ぐらいは長めにお腹にいました。(余程居心地が良かったのかな?)

そして・・・日にちが経っても、効果がないので7月の暑い日に、人口出産で生む事になりました。

人口出産なので、機械を使って子宮口を開いたので、陣痛が始まった時には、もう生まれる前の激しい陣痛が、いきなり襲ってきて、2度目の出産だったけど とても苦しみました。

分娩室に入った時には、もう いきみが来ていましたが、先生が
「まだダメ!! ゛o(≧◇≦*)oo(*≧◇≦)o″ダメ!!」って言われて

看護婦さんの手を握りながら

「なんで?長男の時は いきんで いきんでって 言われたのに~~~!」(いきみを堪えるほうが、陣痛より苦しい~よ~)

と、頭の中で思いながら、襲ってくるいきみを必死で堪えてました。

でも、もうどうしても我慢が出来なくなり、看護婦さんの手をギューと力一杯握って、グチャグチャにしながら


「先生~~もう~~だめだ~限界です~~」っと、いきんでしましました。

後で、分かった事ですが次男の頭の後ろに大きなこぶがありそれが、産道に引っかかって、中々出てこられなかったようです。

大きくいきんだので、次男は生まれましたが・・・
瞬間には、産声が「ミャ~~」って、???

あれ~猫か(まさかね)・・・

「女の子ですか?」と聞くと

「いえ、男の子です・・・少し小さいので直ぐに保育器に入れます」と、顔も見せて貰えないまま連れて行かれました。

(この時、すでに左顔面麻痺があり、泣くと普通は両目が閉じるのだけど麻痺のため、左目がカッっと見開き 口も右だけが上がっている為、顔がゆがんで見えるし コブはあるし・・・ショックを受けてはいけないとの配慮で顔が見れなかった様です)

生まれて直ぐに、看護婦さんも先生も顔色が変わったから何かあったな・・・と、心の中で考えていましたら、先生が
「2480gだから、未熟児センターに送りますね」って・・・

(なんでやねん!男の子で2480gで、未熟児センター?)

頭の中が、いっぺんに混乱して(?_?)しまいました。

それから、先生が子供が送られる病院に電話をされていて

「※△〓◎☆◇□¢・・・」訳の分からぬ医学用語で話されていました。

まあ、勘は良いほうだったので、多分問題があって依頼されてるんだな~~とは、思いましたが・・・

暫くして先生が(この時、父親に説明されてたらしい)来られて・・・

「赤ちゃんは、久留米の聖マリア病院に搬送します。あそこは、新生児のベット数が九州一だから、心配は無いですよ、もう少ししたら向こうの救急車が迎えに来ますので・・・」って・・・

久留米とはチェッカーズや松田聖子さんが生まれた所で、同じ福岡でも、40キロは離れています。

何で、そんな遠い所に行くのかな~~おかしい!ただ事ではないと、一気に不安が広がりました。

私の処置が終わり・・・母乳を止める注射もされて、やっと病室に戻ったのですが・・・

待って居てくた、主人と母の顔を見た瞬間・・・(顔色悪~~)やっぱり、何かあったんだと不安が確信に変わりました。

でも、2人とも「小さかった様だから、何か久留米に送るらしいよ、それでね 入院させるから、保険証を持って行かないといけないから、早く名前を付けて下さいって」と、母。


「じゃ・・・『ゆう』にしよう」と、一応生まれる前から男だったらと決めていた名前を付けました。

その、ゆうを迎えに来たのは、夜でした。

不安は胸いっぱいなのに、誰にも「どんな子が生まれて来たの?」とは 聞けなかった事を今でも、はっきり覚えています。

ゆうも、送られ 家族が帰った後・・・母乳が出ない様にと止める為の注射をしたにも 関わらず、だんだんと張って来る胸に

(あ~~長男の時に、余り母乳が出なかったから、今度こそはと、懸命にマッサージをしたのに~~あだになってしまったな~~)と、

(25年前は、その病院には母乳を冷凍する機械が無かったから)

誰も居ない病室で、どこからともなく聞こえて来る赤ちゃんの鳴き声が廊下に響き渡り・・・ 

窓から遠くを見つめ、まだ顔も見ていない我が子を思って涙していました。    

                    明日につづく


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