雅の里 ~みやびのさと~

雅の里 ~みやびのさと~

2008年10月03日
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カテゴリ: 本館用記事
お待たせしましたの第2弾です。



■■■実家の件■■■

本当に超~長文ですので、お読み頂ける方は、適当に休みつつお読み下さいね。



●登場人物●

私の家族:私、私旦那、双子(2歳男女)
私の実家家族:実家爺、実家婆、中妹(独身・服飾デザイナー)
  ※実家爺は数年前に退職、昨年病気で生死を彷徨う
私の末妹家族:末妹(喘息治療中)、末妹旦那(音楽家)、甥っ子(5歳)
  ※末妹は本職は通訳・翻訳家、現在は近所の会社事務パート




●今年の2月中旬●

実家爺より私に相談

「実家を処分し末妹一家と二世帯同居をしようかと思っているが、可能かどうかお前に判断して貰いたい」

聞けば、末妹家族自己資金0、融資可能額は住宅ローン貸付最低額とお話にならん。
親の財産(といってもリタイアした夫婦が老後を不足無く過ごせるくらいの額しかないが)をあてにした計画で、お話にならない。

親も突然の話に戸惑っているらしい。
しかし、なにゆえ決断を私に委ねるのか?(←これが一番ひっかかった)
将来二世帯で問題が発生した時私のせいにして相続放棄をせまるつもりか?と推測。
(私自身は両親の財産は両親が1代で築いたものだから両親の老後に全額使えばいいと思っていたので、この話さえなければ相続放棄するつもりだった)

私は

「末妹夫婦の真意を聞くまでなんとも言えないけど、現状では『寝言は寝て言え』な話だ」

と実家爺に返事しました。
私自身実家両親にも末妹夫婦にも疑心暗鬼な状態に。



●今年の2月下旬●

まず中妹に事実関係と両親の本音を聞きだす。
中妹いわく

「実家爺が昨年の大病でかなり弱気になっていたから、末妹旦那の話にはびっくりしつつも嬉しいみたい。でも、実家爺から聞いた限りでは彼の計画は杜撰すぎて話にならないとも言っていた」

中妹には実家爺婆が暴走しそうになったら止めるようにと頼む。

翌週、末妹夫婦に話を聞く。

すると衝撃の事実。

そもそも二世帯の話は実家婆が2年前の夏に言い出したことだと。
言われてその気になっていろいろ調べたり努力してローンの見込みもできたので今回話を「返事」として実家に持って行ったと。
それなのに「突然な話だ」と実家爺が驚いていることを知って彼らもびっくり。

いったい誰が本当のことを言っているのか、私も末妹夫婦も大混乱。

ただ、ここで、末妹旦那が気になることを言う。

「子供として家族として親孝行をするのは当然だと思っているから同居したいんです」

彼は次男で、さらに彼の両親は資産を老後の資金として処分する予定で子供たちの世話にならない手はずになっているので、自分が嫁の両親の面倒を見ることは「当然」なんだと。

私は末妹旦那に

「あなたの家族の単位を知ってる?あなたと末妹と甥っ子の3人なんだよ。その家庭運営がまずあなたがすべき責務であって、その上で物心ともに余裕があってはじめて嫁の両親の老後の世話の話を口にするべき。その意味をよく考えるように」

と言って、彼らに再考を促す。
本音の「親孝行するのに親の老後資金をあてにして考えるな」を、オブラートで包んだつもり。



ここで、「2年前の夏」を振り返ると。
ちょうど私が双子を産んだ直後、実家婆がなにやらおかしなことを言い出した。
毎日病室に来て他になにをするでもなく、ただ双子を抱きながら

「この双子は私の孫じゃないのよね、旦那君の家の孫なのよね」

とさめざめと泣く。
毎日泣く。
朝から夕方まで泣く。
お前はいったい出産直後の娘の枕元で毎日何をしてるんだと締め上げたくなるほど。

たしかに、少々「初☆内孫誕生やっほー♪」な義両親(特に義母)ではあったが、それは常識の範囲内だったと思う。
旦那家は地元ではかなり古い家なので、孫誕生の慣習・セレモニーや大勢の近隣在住の親族とのつきあい方など、今の時代から考えると「そこまでするんですか」なところも無きにしも非ずだったかもしれない。

でも、そんなのは私が嫁いだ11年前にはわかっていた話なのに、何を今更・・・。
と思って、私は実家婆のことをあまりフォローをしなかった。
これで、完全に実家婆に「私の孫は末妹ちゃんちの子だけ!!」スイッチが入ったらしい。
この2年間、何度も双子と甥っ子に差をつけるような仕打ちが多々あったけれど、今となっては「なるほど、そういうことだったのね」と納得。


その後の話し合いでも、実家爺婆の中では「自分たちの孫=末妹の子供最優先」という図式が多々見受けられ、指摘すると「そんなことはない」と否定はするけど・・・むにゃむにゃw



●今年の3月●

実家に爺婆、そして私たち3姉妹の5人だけで集まり、話し合う。

私以外全員脳内お花畑満開に(爆)

計画の杜撰さと爺・婆・末妹の言い分の矛盾を突いて「取り返しのつかないことになるから目を冷ませ」と私がいくら力説しても、全員一致で一言。

「そうなったらそのとき考えればいいじゃない」

もう、魔法の呪文のように、私の問いかけの全てをこの一言で終わらせる。
私はDQのラスボスじゃねぇっ!(爆)

以下、矛盾点の一例

爺婆「同居すれば日ごろの通院や外出の際に末妹夫婦に付き添って貰える(=足代わり)から安心」
    ↓
私「35年ローン返済のために末妹夫婦はフルタイム共働きしないとならないのに、彼らがなぜ足代わりになれる?」
    ↓
末妹「必要なら私が仕事を休むから大丈夫よー」
    ↓
私「フルタイム勤務をなめんな、それにお前は免許持ってないだろうが」
    ↓
末妹「ならばそのときになって考えればいいじゃない」
    ↓
私「・・・・・・・orz(←初めてリアルでこの字の通りになったw)」

一事が万事この調子。
挙句には、

末妹「お姉ちゃんは何でも悲観的に考えすぎ、っていうか、悪い結果しか想定しないで批判ばかりする。なんでそんなに意地悪ばかり言うの?」

・・・・子供時代の姉妹喧嘩と同等にしやがった(笑)

この時すでに私の気持ちの半分くらいは

「どうぞお好きになさったら?ただしこちらに被害を及ぼすなよ」

となりつつある。

とりあえず、今後誰が何を聞いた聞いてないのすれ違いをなくすためにも、大事な話をするときは関係者全員を集めてするようにとお願いし、全員了承。



●春~夏●

GWに実家に言った際、爺が私の旦那を1人だけ呼び出して話をしようとしたので、爺に私が

「この件に関しては関係者揃ってないところで話をしないでと言ったはず」

と諭したら何か知らんが爺が

「お前に指図される覚えはない!!」

と逆切れ。

以後、一切この件に関して何も伝わらなくなる。



●今年の8月上旬の木曜日●

いきなり実家婆から私にメールが来た。

「実家が売れた。10月には仮住まいに引っ越す。自分の荷物をいつ取りに来る?」

は??????

私、もうどうでもいい気分になる。
本当に、「親子関係」も「姉妹関係」もどうでもいい、という意味で絶縁を考える。
私がここ数年の親子関係のいざこざでどれほど傷ついているのかをずっと見てきた旦那は激怒。
でも、私に将来の親子のつながりを残すために「俺が絶縁宣言する」とまで言ってくれて私は大泣きしてしまった。

とりあえず、その週末実家へ話し合いに行く。


●その週末●

実家爺にいきなり事実関係だけ報告される。

今週の火曜日の夕方に「家土地を買いたい」という人が下見に来た。
水曜日に売買契約(仮ではなく印鑑押しちゃってた)。
木曜日に私にメール。
金曜日に新居候補の土地が見つかり仮契約。週明け月曜に本契約予定。
日曜日、私たちが来て報告。

そして、「用件は以上」と一方的に話を打ち切られる。
私、怒るのを通り越して、実の親に失望。
その場を退席した爺に慌てた婆と中妹がフォローすべくあれこれ私たちに説明する。
(が、話す内容は新居の建設計画の図面のことばかり)

この時、旦那の方が復活が早かった。

爺のGWの時の態度と、過去数年に渡る実家爺婆の私に対する心無い仕打ちの数々、それでもなお子として親のことを心配して私が今回のことに心を砕いてきたこと。
おそらく爺がたくさんの誤解をしていることをこんこんと説明。
でも爺が何かに取り付かれたように「二世帯」計画遂行に執着していて、私たちの話を一切聞く耳を持たなくなっていること。

中妹は爺の下へ走り、実家婆は私たちの前に残ったので、2年前からの私や双子への対応などをさらにつっこんで話す。

でも。
もうこれ以上話すことがなくなって、私たちは帰り支度を始めました。
婆はなんとかひきとめてもう一度爺と話してと言ったけど、私は爺が聞く耳を持っていないことを再度指摘、すると今度は婆が爺の下へ走り、中妹が私たちを引き止める。
婆と中妹が交互に私たち⇔爺の間を駆け回っていました。

この時、双子は何か異変を察していたのかもしれません。
ひっきりなしに「じーじ!」と話し合いをしていた和室から庭に居る爺に声を掛け、あるいは中妹に抱っこをせがんで庭へ連れて行けと催促。
庭で爺に構ってもらってきゃっきゃとはしゃぐ声が沈痛な空気の和室にまで聞こえて来ました。

その姿をぼーっと見ていた私たち。
すると旦那が婆にぽつりと。

「今日は絶縁する覚悟でこちらにお邪魔しました。そして、今の今までそのつもりでした。でも、今の子供たちの姿を見ていたら、子供たちからおじいちゃんおばあちゃんを奪うことはできません」

私に同意なく絶縁の意思を撤回したことをあとで旦那は謝って来たけど、私も同じ事を考えていたので、この言葉は本当に驚いたし、本当に嬉しかった。

そしてようやく戻ってきた爺に、とにかく最後の話だと、今まで婆に話した内容を再度話し、(途中何度も、話を聞き終わらないうちに激高して話を打ち切ろうとする爺に「とにかく話を最後まで聞け」と言い聞かせ)、最終的には私たちの苦悩や心配を理解できたらしい。
三角につりあがっていた爺の眼が、本当に突然ぱっと晴れたんですよ。
これで「ああ、やっと私たちの言葉が爺に届いたんだな」と分かりました。

私たち「崖から落ちそうになっているのに止まれというのは当然でしょう」
実家爺「落ちるのも覚悟の上、落ちても瀕死の重傷にならないようにする」
私たち「ならば、そうなったときにこちらに助けを求めないようにしてほしい」
実家爺「そこはきちんと書面化する」

もうこれで私たちがすべきことはなくなりました。
静かに行く末を見守る「だけ」にすることにします。


しかし、爺=元ブンヤは話し合いが「ディベート」になるからイヤラシイ。
質問の言葉尻をとらえて論点を摩り替えようとしたり、質問に質問で返して回答をごまかしたり。
小賢しいトラップや技を仕掛けて来ること来ること。
どう聞いていても親子の会話じゃなーいwww

しかし爺は忘れていたらしい。

私が大学時代毎日ディベートばかりやっていたゼミにいたことを。
旦那が文系の研究者出身で論説を冷静に分析できる秀才だということを。

帰路、旦那と話して笑ってしまった。
私たちが互いにそのことに気が付いていた事。
そしてすぐにヒートアップする爺を冷静にさせるために、対抗するではなくあえてそのトラップを気が付かない振りしたり何気なくかわしていた事。

爺も退職して最前線から撤退した自分を受け入れきれないのか、病で先行きに不安を感じたのか、何かしら身の回りを忙しなくしていることで自分を保っている感もあるなぁ・・・とも。

とにかく「信頼関係を再構築するためにも、これから私たちは『全てを見ている』からね」と最後に告げました。



・・・・・ところがここで終わらなかったんですよ。


以下、あまりにも長すぎてアップできなかった(爆)
ということで、  怒涛の夏を振り返る~その3~  へ続きます。






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最終更新日  2008年10月04日 03時06分57秒
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