●人事を尽くして天命を待つ


席は確保できる訳も無く惨敗。全然見えやしない。会場にはチケットをチェックする係りがいて、そこには一歩も踏み込めれないありさま。指定のチケットを見せ、悠々と下に下りていく人達がうらやましかったし、親として大好きな野球を特等席で見せてあげれないのは悔しかった。しかし、双眼鏡を知り合いに借り、当時小学3年の息子を肩車し、できるだけのことはやってやった。もう、これ以上できない、というとこまでやった。肩が許す限り肩車をやった。あ~、野球観戦も楽じゃない、と意気消沈してるその後ろから・・・「お姉さん、これ使いなよ!」「ん?」「友達が来ないから、チケット余ってるんだ、使いな!」一瞬何が起こったのか呆気にとられ、ボーゼン。1塁ベース前、前から8列目の最高の席!まわりからはねたみの視線。どうして???この私に???後で冷静に思うに、野球好きなつわものの中に、156センチ、48キロの女性が肩車やってたら、不憫に思う人もいるよね?その姿勢、健気だよね?目立つよね? だから、見かねた?紳士が愛の手を私達親子に!
そしてこの言葉、「人事を尽くして天命を待つ」が骨身にしみた訳。
もうこれ以上できないってくらい頑張ったら、神様はご褒美くれるよ。
あと、もう一つ話があって、息子は喜び勇んで最前列に一人ちょこんと座って野球観戦。母はそうたいして野球好きでもないので、最後部で新聞ひいて手帳の整理しながら会場にあるTVで観戦してたら、「お姉さん、これで中に入りな!俺もう帰るからさ」どこまでも哀れさが漂ってたのか?子供に続き、母も指定席GET。開幕戦はヤクザもでるくらいの、プレミアもんの試合。健気な親子の肩車作戦だったが、やっぱ、試合はライブだね。

この日の出来事はとても想い出深いものになっている。
精一杯のところまでやってみよう。
神様は絶対どこかでみてて、悪いようにはしないよ。
誰かがどこかでみてて、君が欲しい物は手に入るよ。
桜の木々に雪がかむってた、2001、3月、東京。
何かを体得したあの春の日・・・。


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: