ほよよんルーム

ほよよんルーム

泣ける手紙


文面から、東京大空襲の後に書かれたもののようですが この大空襲でかなりの死傷者がでて親に死なれて孤児になった児童も沢山いたし、家が焼かれて家なしになった人もかなりいたはず。
疎開先の子供だってまだ小さいのに親元から離れ、キツイ農作業をさせられシラミと栄養失調が蔓延している状態。
そんな子供に「 僕はしあわせだと思ってゐ(い)ます 」(教師の検閲が入っているのだろうけど)なんて書かすなよな~(泣)
やっぱり、子供にこんな手紙書かせる国や戦争はイケナイやね(怒)とおもったのでした。

以下はその手紙の写しです。
お父さん お母さん おねえさんお元氣(気)ですか。僕は毎日元氣(気)よく くらしておりますから御安心下さい。三年生はみんな十五日ぐらい今の日から、ゐ(い)なかの三年生の人といっしょに勉強をしてゐ(い)ますよ四年生も五年生も六年生も五日ぐらい今の日から、ゐ(い)なかの子といっしょに勉強してゐ(い)ますよ。
おとといの晩の十二時ごろから五時ごろまで東京はくうしう(空襲)だったさうですね。僕たちの方はけいかいけいほう(警戒警報)のさいれんがなったと みんながいっていましたよ 僕はさいれんがなったのも ちっともしらずに ぐうぐうといびきをだしてゐゐ(良い)き持ちになってねていました。僕はずいぶんしあわせだと思ってゐます。僕たちは毎日かんぷまさつをしてゐますから、ますます からだがじょうぶになって なにも病気しませんから安心して下さい。東京もだんだん寒くなってゐることと思います。それではおからだをおたいせつに      さやうなら


(それにしても昔の子供って難しい漢字や敬語が使えたのね~驚)
手紙

(6月28日の日記から)



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