金のなる木を投資で増やそう

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株式投資の基礎知識(1)



「基礎知識」ですので、株式投資を始めたばかりの方でも理解できるように書ければと思っています。

株式投資の基本:投資先会社のバランスシート。

バランスシート図

会社のバランスシートの

右側(負債・自己資本の部)は、「会社がどこからどのようなお金をいくら集めたか」

左側(資産の部)     は、「会社が集めたお金をどのように運用・保有しているか」

をあらわしています。

さて、
会社が今の時点で商売をやめてしまって解散する、ということになると
どういうことになるのでしょうか。

以下のような流れとなります。


(1)資産(保有している固定資産、流動資産)が現金化される(要するに切り売りされる)

(2) (1)で現金化された現金で、まず先に負債を返済する。

(3)負債を返済した残金((1)-(2)の金額)を株主に返却する。

(この、負債の債権者が取った後の残りを株主が請求できる権利を、
 株主の「残余請求権」といいます。)


例えば、資産100億の会社があったとして、負債が70億だとしますと、
資産を切り売りして100億円となった場合(※)、まずこのうちの70億円が
負債の貸し手(銀行や社債を買った人)に返却されます。
残った30億円(100億-70億)を株主でわけあうことになります。

したがって、将来のこの会社の儲けを度外視すれば、この会社の株主価値は
30億円となります。この会社の発行株式数が1000万株だとすると
1株あたり300円(=30億÷1000万株)となります。

これが1株純資産(BPS:Book value Per Share)です。
したがってこの1株純資産が、1株あたりの”基礎価値”と
いうことがいえると思います。
(BPSは、会社四季報やYahoo!ファイナンスで簡単に調べることができます)

ここまでは「将来の儲け」を度外視して現在の時点で会社が解散したら
どうか、を考えています。

しかし実際には、この会社は毎年事業の結果として儲け(あるいは損失)を
出します。株主は配当ももらえますし、儲けた分だけ純資産(自己資本)が
増えていきます(2回目で述べます)ので、
株式の値段(株価)は1株純資産+α(将来の儲けに対する期待価値)と
なります。

つまり、毎年確実に黒字を出している会社が1株純資産を割り込んで
取引されている場合は、バーゲン価格で売っている、ということなのです。
(もちろん、バーゲンしているにはそれ相応の理由があったりなかったり
するわけですが。)

※ 資産は簿価(帳簿上の価格)どおりで売れるとは限りませんので、資産の部が100億の
会社の資産が実際には70億だったり80億だったり、130億だったりします。
(これは売ってみないとわかりませんので、読む人はここを読むわけです。
話題となった村上ファンドの村上さんは、阪神電鉄の資産(土地など)が簿価よりも
高い価値がある、と考えてあそこに投資したわけです。)

ではまた次回。

>次回


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