ソクラテスの日記

日本人と猫





人間の住環境が様変わりする中、それまでネズミ退治をしてきた猫もお役ゴメンになりつつあり、単なる「ネズミ捕り」から「愛玩」として飼われることが近年、大変多くなってきています。



猫の種類も日本古来の俗に言う「和猫」だけではなく、外国から様々な種類の猫がここ30年ほどの間に急速に市場に登場し、空前のペットブームの後押しもあって、今、ペット産業は大変活気付いており、実の子供以上に可愛がられるペットも数多く見受けられるようになりました。





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そもそも猫は何処から来たのでしょう?





私達が普段目にしている「家猫」の祖先は、アフリカからアラビアに分布しているリビア猫がルーツとされ、泌尿器の形成にもその事からも見て取れる様に排尿に関する腎臓や膀胱に問題が多く生じるのはその名残と云われています。





やがて平安時代には文献にも登場するようになった猫ですが、猫に対する日本人の価値観は、日本人のその暮らしぶりと密接な関係があります。





木造家屋に住み、穀物を主食として生活を営んでいた私達の祖先は、正倉院等の日本古来の建物からも分かるように「鼠返し」が作られるほど、繁殖力の旺盛なネズミを厄介者としてきました。





ネズミに対する猫の高い狩猟能力は穀物を守ることに限らず、明治、大正頃の産業の一端を担った養蚕農家にとっても大きな助けとなった様です。





今も新潟県、長野県など、養蚕の盛んだった各地では猫を祀った神社が残っていることからも、当時の猫の活躍ぶりを知ることができます。






また、日本人の食生活も猫の食事とは切っても切り離せません。



私達の国は周りを海に囲まれ、直接、川の水を生活水として利用していた時代には、肉よりも手軽に獲れる魚のほうがお膳に上がる頻度が高く、「猫は魚が好き」と云うイメージもここから来ていると思われます。



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今では総合栄養食として様々なタイプのフードが手に入るようになりましたが、元々猫は肉食です。



食事については別の項でも述べますが、日本人の生活環境が様変わりした現代では、猫の食事や生活も必然的に変わりつつあるようですね。













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