鬼引きのN誕生秘話 NEW!

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第1話 鬼引きのN入会秘話~オグマの選択

さて、滅多なことじゃ正会員を招き入れないパーラー会。
入会希望の予備軍は度々現れすのですが、
志願兵チキもその一人ですが。。
正会員となりますとちょっと話は別物です。
いつも申し上げてるとおり、そう簡単には入会させません。

オグマが新人を発掘する場合の判断基準についてお話ししましょう。
実はパチ暦や、実力等も重要だがそれ以上に大切な判断基準があります。
それは「性格」です。「考え方」という表現でもいいかもしれませんね。

いくら見る目があっても、凄腕でも、
いちいちすぐに熱くなったり、過度に落ち込んだりされたのでは稼ぎにならない。
楽しんで良いし嘆いて良し、もちろん調子に乗っても良いわけだが、
いざパチ台を目の前にしたら、
気持ちを切り替え、冷静沈着な振る舞いで居てもらわないと困るのです。
前日の勝ち負けのテンションを引きずるなんてもってのほかです。

そこで一昨年、およそ8年ぶりの正会員として招き入れた鬼引きのN、
彼が入会することとなった秘話をお話ししましょう。

実は鬼引きのNを会員として入れるとき、もう一人候補生Iという男が居た。
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候補生は幾度となく現れるのだが。。
当時彼はNよりは腕も良かったし、Nよりも結果を残していた。
実力や実績を重視するなら間違いなくIの方だったろう。

しかしオグマの選択はNだったのです。


第2話 鬼引きのN入会秘話~性格と思想

NとIの大きな違いは「性格」と「思想」なのである。
実はIは、普通機、一般電役を好む「釘」で勝負できる貴重な人間であった。
釘の見方は教える必要が無いほどであった。
しかし、Iには足りないものがあった。それが性格と考え方である。
Iは勝ち負けや気分に左右されるのであります。
負けが込むと臆病になります。勝ちが続くと調子に乗ります。
これが表面だけならまだしも、心からそうなのです。

勝ちの思想、ごく簡単なボーダー理論を例に取り上げてみます。
ボーダー理論で勝負する場合、
ボーダー回転数より上回る回転数で得た差玉、
これがその日の期待収支金額となります。

ボーダー20回/千円の機種がありました。
見つけた台は30回/千円回りました、
その台を300回して1万円負けました。

こういうことがあった場合、一般の方は1万円負けた事実のみを受け入れます。
パーラー会では、ボーダー20回/千円だと、300回すのに要する経費は15,000円。
その台を1万円で回せたのですから、+5,000円の期待値だったと考えます。
「仕事量」と表現することもありますが。。。
すると、確率通りに出てればこの日は5,000円勝ちということになるのです。
つまり、仕事上では「勝ち」なのです。
結果はあとでついてくるものですから、
負けの場合はこの反対。回らない台で勝ちをおさめても、
それは結果儲かっただけで勝負では負けなのです。

この理論をどう考えるか、どう受け止めるかなのです。

第3話 鬼引きのN入会秘話~理解と行動

さて、ボーダー理論を例に上げてお話ししましたが、
結果は損したのに勝負は「勝ち」結果は儲かったのに勝負は「負け」

理論を理解さえ出来れば、誰でも頭では理解できるのです。
しかし重要なのは行動が伴うかということです。
端的にわけてしまえば、回る台で負けたのは確率負けだから仕方がない。
でもそれは結果が「負け」であってボーダー理論上の勝負には勝ってるのです。

これを心からそう思えて納得し、行動に移すことも可能だったのがN、
そう思えなかったりそう理解できなかったりしたのがIだったのです。

ボーダー理論上の極論を言うと、
1000はまろうが2000はまろうがこんなに回る台があれば打つべきなのです。
出る出ないは最終的に結果論ですから。
これが理解できないから、勝負が中途半端になったり、臆病になったり、
妥協して回らない釘を打ちに行ったりするのです。

Iにはそうなる不安があり可能性があったのです。
実は普通はほとんどの人がこうですから仕方ないのですが。
Nにはそれを真に受け止め、大胆な勝負にも挑める資質があったのです。 


第4話 鬼引きのN入会秘話~選ばれし者

さて、その理論をすんなり受け入れられる性格の持ち主だった鬼引きのNには、
毎日のように理論と考え方を叩き込みました。

パチンコ=稼ぎ の理論をね。
彼は、性格的に向いていたのでしょう。
割り切って考えられる賢さ(本能かもしれない)に付け加え、
大好きなパチンコ=稼ぎ続けないと遊べない。
と考えた部分もあったのでしょう。
勝ちありきの考え方にすんなり入れたんですね。

腕は素人でしたので、釘の読み方も教えました。
そして彼は自分の気に入ったことに関しては努力を惜しまないタイプ。
とっても都合の良い脳味噌もしてました。
毎日毎日釘の勉強や玉の流れ、ボーダー回転率の求め方や、期待値の計算、
夢中になって勉強してましたよ。

何度か実践にも連れて行きました。打つべき台の選定、玉の流れ等。
時には大敗もあります。
しかし心が折れず大胆に勝負に行けたり、打つ台がないとなると打たずに次の店舗へ行こうとする考え方。

オグマは、この人材は面白そうかもしれない。
そう思うようになって、一昨年の秋、
候補生のまま遠征に帯同させることとなったのです。



第5話 鬼引きのN入会秘話~遠征への帯同

候補生として3日間の遠征に帯同することとなった鬼引きのN、
実はオグマの心の中で、この3日間の立ち回りや勝敗次第で、
彼を正会員に招聘する案を考えていたのです。

慎重者のテリーマンは当時こう反対してました。
(テリーマン)
生半可な実力や考え方じゃ今後帯同させてもお荷物になるだけ、
正会員への加入はより慎重に進めないとダメだ。
遠征の過密スケジュールにもついてこれるかどうかも考慮してな。

(オグマ画像)
ならばヌシも3日間の動きを注意して見てくれ。

3日間彼は、釘の開いてる台を選び、ハマリにもめげず、
立ち回りも完璧で3日で12万ほど稼いだのです。
テリーマンもこのときの彼の立ち回り、考え方、打つ姿勢について
普段人を褒めない男が絶賛してました。

彼は学生時代陸上部に所属しており、
体力はある方だが、3日間の日程に何とか帯同出来、
何とか無事に遠征の3日間を終了したのでした。

第6話 鬼引きのN入会秘話~そして入会へ

オグマが素質を認めた男、参謀役のテリー部長も絶賛。
満場一致で鬼引きのNの入会が承認されました。

そして彼は、昨年入会2年目にしてパーラー会の中で3位フィニッシュを成し遂げたのです。
実は春先までは彼の得意とする機種「魁!男塾」があったので、首位独走でした。
その後失速し3位フィニッシュでしたが、
昨年一年間の実績は彼の自信につながったことでしょう。

「努力するものは報われる」このときは彼に当てはめても良かったかもしれませんね。
「鬼引き」そう呼ばれるのも、機種をあらゆる視点から研究してる成果かもしれません。

今年彼は、若干スランプに陥ってるようです。
勉強家なので研究所長に任命されましたけど^^
勢いで駆け抜けた昨年とは違い、パチンコの怖さを痛感させられてるようですね。
真価が問われる一年になりそうです。 終

余談。

物事って何でもそうですけど、
高いハードルにぶち当たったとき、
それは実力を身につけるチャンスなのですよね。
そのハードルを越えるためにもがき苦しんで、
そして越えることによって実力が身に付くのです。
今、その高いハードルを越えたその暁に、
彼はまたさらに強くなれそうですね^^ 


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