湯布院と別府


湯布院 山翠荘
露天風呂1、岩風呂1(両方とも貸切)
1日限定2組。1室2間。
夕方までは日帰りのお客が来て、風呂だけ楽しみ、部屋で休憩して帰る模様。

とにかく驚いたのは、そんなにサービスがいいわけでもないのに、別にそのことに不満がないこと。
女将が三つ指ついて迎えてくれるわけでもなければ、料理の給仕が素晴らしいわけでもない。旦那さんは帰り際に駐車場の誘導をしてくれただけ。

ただ、気がついたのはわれわれは入居者・契約者にほぼ1度も顔を見せていないという事実。1か0かはとても大きく、その1の内容がどうであるかは問題でなく、逆に0であるのはとても異常に思える。
ホテルであれ、賃貸であれ、1度も誰とも顔を合わせないというのは、皆無のはず。

脱衣所には青竹踏みが置いてあり、かなり汚れていた。
しかし、温泉宿には「当然ある」もので、「使おう」と言う気にさせるものであった。あくまでも温泉宿にふさわしいものだという印象を受けた。正直、われわれにはいらないものだと思った。

鏡台はある。花が活けてある。時計がない、どこにもない。テレビの番組表がある。

料理は18時。量はそんなにないように思えたが、品数があり結局、満腹。移動したせいもあり21時には消灯、というイメージ(田舎は夜が早いと思った)。明朝8:30朝食だったがそれまで空腹感はなかった。そこではじめて、普段と違い、そんなに動いていないことに気づいた。

『旅日誌』が置いてあり、一組1ページ以上使って、楽しいコメントや落書きが書かれていた。

露天風呂はそれはそれは素晴らしいもので(他を知らないが)、それだけで人に話したくなるし、また来たいと思わせてしまう。
商品として、都心のマンスリーとは違うのだろうが、同じ部分、まねできる部分があると思う。

2004/3/1-3/2
別府
時間予約の家族風呂1、大浴場1、小浴場1、近くに市営の砂風呂が半額利用可。
10畳くらいの部屋。やはり、時計はなし。

小学校の修学旅行以来の「別府地獄めぐり」。全部で9箇所の「地獄」があり、それぞれのところでしか食べられないもの(プリンとかソフトクリームとか)、それぞれに動物やワニやピラニアとか、そんなものここで観る必要もないというものがあり、そうでなければ湯気が上がっているだけ、とは言いすぎだが、湯気が上がっているだけの所をそうでない所にする工夫がいろいろされている。

そういえば、欲しくもないのに「ここに行ったらこれを食べる」のような感覚がインプットされていて、温泉といえば温泉饅頭・温泉タマゴ、ストリップ・秘宝館、というように、では、マンスリーといえば、○○駅といえば、なんなのだろうか。

別府は温泉街(歓楽街?)なので、由布院とは全然雰囲気が違う。
夜の2時くらいまで外は騒がしいし、朝の10時になっても商店街は静かなもの。
おそらく、市民のかなりの%が、温泉に関する仕事についていて、仲居さんも普通のおばちゃん。方言丸出しで気さくな言葉遣い。サービスもたいしたことはなく、ただ人として当たり前の気遣いをしてもらった感じがして、それが嬉しかった。
子供がいたので朝食をテーブル席ではなく座敷に用意してくれたり、子供を抱っこしていてくれたり、地元ならではの冗談を教えてくれたり、一緒に楽しんでいるようでもあった。

食事は量が少ないと聞いていたが、それほど少量でもなかった。オプションとして、刺し盛、てんぷらなどなどが結構な値段で10種類くらい用意してあった。
部屋の案内と一緒に温泉街マップがあり、つまりみんな町に繰り出すので、食事がすごく充実している必要はない、のかなという印象。

露天風呂も全然露天じゃないし、しかし、いまは「プライベート風呂」が流行りなのか。ニーズをつかんでいる感じ。

子供用の浴衣、というものもあって、着せて写真を撮ってみる。それだけで楽しかったりする。

最後に子供に対するコメント
「おとなしいねぇ」→普通
「気持ちのいい泣きっぷりやねぇ」→かなりずっと泣いていた。このコメントには驚いた。
「わたしがお尻触ったから気持ち悪くなったんですね」→スチュワーデスさん。機内でずっと泣いていたところ抱っこしてくれたが、泣き止まず。実はオムツだったのだが、スチュワーデスさんには何の責任もない。すばやい対応と言葉がけはさすがプロ。


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