月下美人

月下美人

11月号妄想(ロイアイ)


「今夜は雲が出ているのか・・・・」
呟くと、護衛にあたっている部下がこちらに視線を向けた。
目が合うと座っていた椅子を離れベットの傍らに来た。
しゃがみこみ、私の顔を確認するように枕元に顔を寄せる。
「眠れませんか?大佐」
同室のハボック少尉を気遣って、囁くように問う。
月明かりでも分かる程、彼女の顔からは疲労の色が見て取れた。
「月の光で目が覚めたよ。痩せたな。ちゃんと喰ってるのか?」
彼女の頬に手を伸ばし、触れる。
されるがままに目を閉じて答える。
「ええ、大丈夫です。いざという時、あなたを守れなければ意味がありませんから」
「そうか。ありがとう」
頬に当てていた手を後頭部にまわし、引き寄せる。
唇を触れさせる。
久しぶりのキス。
「退院したら、何か旨い物でも喰いに行こう。君の希望はあるかね?」
「それでは・・・・退院されるまでに考えておきます」
ベットを起こしてもらい背を預ける。
手で「おいで、おいで」と、しぐさで呼ぶ。
「どうかされましたか?」
不思議そうに近づく彼女の腕をひっぱり、抱き寄せる。
「少し、眠るといい。君が倒れると困るからな」
「そんなわけにはいきません!」
「しー・・・・。ハボックが起きるぞ。
少し月の光を見ていたいから、その間だけ眠りなさい」
たまには甘えなさいと、膝に頭をのせてやる。
彼女は子猫のように体をまるめ、頭と腕を私の膝にのせた。
「では、少しだけ・・・・こうさせて下さい・・・・」
すぐにスースーと、規則正しい寝息が聞こえてきた。
そっとバレッタを外してやる。
指で髪を梳くとサラサラとこぼれ落ち、月の光でより一層輝く。
「たまには、甘えてくれたまえ」
その寝顔に呟く。
美しい子猫のような彼女に、つかの間の休息を。




11月号の感想で書きました、希望「もっと労ってあげて!」
妄想してみましたv
大佐の膝枕で眠る中尉~
個人的に男の人の膝で甘える女の子、可愛いなって思います。
ほんとは、エロ路線だったのですが頑張って(?)ほのぼの路線に(笑)
ご要望があったら書こうかな、エロ路線。
そんな物好きな方、いらっしゃらないか(笑)


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